7月はサルコーマ啓発月間
サルコーマ、という言葉をご存知でしょうか。
わたしのメルヘンでかわいい母は、2011年に子宮平滑筋肉腫と診断されました。サルコーマ、骨や軟部組織にできる悪性腫瘍の総称。
希少がんです。
希少ゆえに、どこが原発になろうと全体的に有益な治療法がまだまだ確率されておらずもがきながら懸命に患者さん、先生、みんなが手を携え頑張っている状況です。
母が宣告を受けた2011年は、それこそ最も確実だといわれている方法が外科手術であり抗がん剤については三種ほどしか使用できるものがありませんでした。
(抗がん剤についてはあまり効果がないかも…と当時主治医に言われたりもしましたが、このあたりは本当に人によりけりなので「効かないかも!」と決めつけてしまうのもよろしくないかも、と感じました。)
そこからしばらくのちにいくつか使用できる薬が承認されていきましたが、現在も「手術で取りきる」ということが近道であることに変わりはありません。
(抗がん剤ももちろんですが、手術って本当に本当に患者さんにとって圧倒的負担なんですよね…)
今後すこしずつ治療の経過、薬の副作用について、前兆はあったのかなど記録をしていこうと思っています。
認知度を高めること、関心を持ってもらうこと。これらが治療法の発展に近づくことを願って、また記事がだれかの役に立てるのであれば。
最後に。
わたしの母は残念ながら亡くなってしまいましたし、これから記録していくことも結果だけ申し上げると生存ハッピーではなく亡くなる、という終わりになります。
ただ、わたしは母が懸命に闘ってたくさん新しい薬を使ってみたその道がいま闘われているかたの治療に繋がっていると思いますし、最後までかわいかった母を誇りに思っておりますし大好きですし、なによりたまたまわたしの母は亡くなりましたが他のかたがみんなそうではないですしおすしというところで、
「でもどうせ失敗したんじゃん」
なんていう冷めた心で眺めないでいていただけるとありがたいな、なんてわがままを残しておきます。
わたし自身、母を失ってから現在までうつ等の精神疾患と共に暮らしておりますが、さほど経験もつんでない人生のなかで大切なひとをなくすということはどんな痛みよりも痛かったです。
かなしいおもいをするひとが、どうか減りますように。切に祈っています。