キヨスクではなんだかせわしなくて
なかなか買い物をしないのだが、コンビニやスーパーで見たことがないガムがあったので購入した。
茶色の明朝体で大きく、「つめガム」と書いてあり、端に親指らしき指先のイラストが描かれている。
裏面には「これでママにしかられない!」「くせを楽しもう」といったキャッチと共に爪を噛んでいるキャップを被った男の子のイラストが印刷されており、原材料は「ガムベース、食塩、アミノ酸、香料、ビタミンE」であった。
一枚出してみると包装紙には「つめ豆知識:つめに栄養はあるの?」とあった。
「たんぱく質が多いという説がありますが、詳しいことはまだ分かっていません」と、回答というにはあまりに簡潔な文章が下に続いた。
眺めているうちに段々と美味しそうではなさそうだなという思いが強まり、衝動買いしたことを悔やみつつ、恐る恐る口に運んでみた。
知っているものの中で一番近いのは、最初から既にひとしきり噛んだ後のガムであった。
うっすらと塩味が感じられるものの、かなり淡い。
原材料に香料とあったが、ガムの香りなのか、自分の鼻の穴の臭気なのか区別がつかなくなってしまった。