役割の変化をどう受け入れるか?
いろいろ賛否両論ありますが、オリンピックはやはり見てしまいます。これまでを見ていると金メダル確実と言われていた選手が予選で敗退していますが、新しい選手が各所で活躍しているのはやはり見ていて気持ちも前向きになれます。やっぱり若い人が活躍できるスポーツっていいですね。
自分は主役じゃない
その中で気になったのは体操の内村選手です。結果はみなさんご存じの通りですが、気になったのはその後の言葉。
結局、男子体操のキャプテンとしても僕は仕事をしないといけない。なんかもう若干、見ているなかで体操するのは“もういいのかな”と思っちゃたりしました。やることではなくて、やっぱり後輩たちに伝えていかなければいけない立場だと思ったし・・・
内村選手も相当の努力を重ねてこの場に立ったはずですが、結果は満足のいくものではなかったと思います。しかし、自分が主役ではなく(主役は若い選手たち)彼らにオリンピックという舞台を伝えていくことが役割だと考えたのだと思います。
若いころの内村選手はそれほど好きではなかったのですが、今回この言葉を聞いて今更ですがファンになりました。
そんなに言うほど簡単なことじゃない
なぜそこに惹かれたのかというと、最近「シニア活用」の問題に関わることが増えたからです。
内村選手をシニアと絡めるのは恐縮ですがお許しください。
令和3年4月1日に高年齢者雇用安定法が改正になり、70歳までの就業確保の努力義務が企業に課されました。企業としては社員の70歳までの就業をどういう形で確保するか検討する必要が出てきましたし、社員の側としては70歳まで勤務できる!・・・というそんな単純な話ではありません。
詳細はここでは割愛しますが、無料セミナーでは話していますので興味のある方はぜひご参加ください。
若い人とシニアの見方は違う
最近よく聞くようになったのですが、自分の会社の上司やシニア社員を見て
「あの程度の仕事量なのに自分より高い給料をもらっている。
こんな会社でやってられるか!」
と言って転職する若手社員の方が増えているそうです。まあ、気持ちとしてはわからなくはないです(笑)
若手社員の方は「今」だけを見ているからそう思うのでしょう。しかし間違ってほしくないのは上司やシニアの方には「積み上げてきたもの」があって「今」があるわけです。
上司やシニア社員の方も20~30年前は今の若手社員の方のように、がむしゃらに仕事量をこなしていた時期があり、その経験を積み重ねて今の役割を担っているはずです。
目の前に見えていることだけをもって、その人に能力がないと判断するのは少々行き過ぎのように思えます。
こんな話を聞く機会が増えていて、シニア問題の解決の鍵は人件費高騰をどうするかとか、働かないシニアをどうするかということだけではなく、
・若い人とシニアの考えていることのズレをいかに近づけるか
・お互いの役割の違いをどうやって認識するか
この2つなのかと思いました。対話や仕組みを通じてこの課題に取り組んでいく予定です。
やっぱりレジェンドと言われる人は強い!
先ほどの内村選手に戻りますが、予選で負けてしまった後でも彼に対してネガティブな言葉を聞きません。今回初出場の若手選手たちは、自分たちが内村さんにメダルをかけてあげると言っていました。
結果がどうであれ、彼らは内村選手のこれまでの積み重ねを知っているからそういう言葉になったのでしょう。
シニア問題では、シニアの人たちのネガティブなことがクローズアップされますが、どんな会社にも「この人すごい!!」と尊敬される人はいるのではないでしょうか。
いわゆるその会社のレジェンドです。
シニア人材の人たちも、なんとなくもう終わりだからいいや・・・ではなく
自分の強みをもう一度振り返り、自分が伝えられるものは何かを考え、
一つでもいいので若手人材に伝えていきたいですね。
だいぶシニア寄りの発言になりましたが、かく言う私自身もシニア世代なのは間違いないのでお許しを!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?