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テレワークと子育てと選ばれる会社の関係
最近こんな仕事に関わらせてもらうことになりました。
と言ってIT関連に強いわけではないですし、どっぷり昭和世代なので自分が仕事するなら完全にリアル出勤派です。
しかしコロナ禍を経て、もう避けては通れないものだなと思いました。
企業によって課題が違う
先日、上記の事業に絡んである業界の事務局を訪問してきました。テレワークが全くできないということもなく、やろうと思えばできる部分が多いとのことでした。
この業界も旧来のビジネスのままでは立ちゆかなくなり、新しい分野に活路を見いだしていくことが必要となっているようです。
そうした取り組みが進んでいる企業については、次世代の採用もできていたり、テレワークの導入も進んでいる様子も伺うことができました。
一方で、少人数の企業ではまだまだ旧来のビジネスモデルから抜け出せず、働いている方の年齢層も高く、テレワークを導入するしないというところまで目が向かないようです。
子育て世代も少なく、テレワークの必要性も感じていないのかなと思いました。
まあ必要がなければわざわざやろうとは思わないでしょう。
テレワークと子育て世代
と、ここで気づいたのは若い人材がいる会社ではテレワークが導入されており、私のような昭和世代がほとんどの会社ではいま一つというところです。
テレワークと子育てと言えば、厚生労働省から出された
『3歳まで在宅勤務』企業に努力義務
というニュースが話題になりました。
社労士的には気になる話題です。
だいぶ世間を賑わせたようですが、少し冷静になって見る必要があると思いました。
Yahooに個人的に共感できる記事が掲載されていたので載せておきます。
ここにも書かれていますが、テレワークを導入すれば子育てのすべてが解決するということではありません。
時短勤務や残業免除などの様々な施策がありますが、テレワークを入れることでフルタイムで勤務できる日を増やせることも含めて、選択肢が増えることで仕事と子育ての両立に資するものになるとあります。
これはその通りだなと思います。
当事者に聞いてみた
定期的にお邪魔している会社の育休明けの女子社員と話す機会がありました。
2回目の育休明けなので慣れたものですが、時短勤務をしており給与は予想はしていたものの、保険料などが引かれると手取り額と保育料がほとんど同じだと嘆いていました。
気の毒だなと思う一方、こればかりはどうすることもできません。
子育て大変だからお給料は働いていない分も、そのまま払いますねとはなりません。
結局、どういう生き方をするかは自分で決めるしかないのです。
仕事を続けることが偉いとか、辞めたからダメということではなく、自分が納得して決めた人生を送れるかだと思います。
収入としては厳しいかもしれないけど、続けることで一定の時間は子育てと自分を切り分けて動くことができるのではないか?と聞いたところ、それは大きい要素だと言っていました。
そんな彼女に、3歳まで在宅勤務という話をどう思うのか聞いてみました。
保育園に預けられるということが前提だけど、確かに家でできるなら通勤時間がほぼなくなり、その分、仕事ができるし収入にもつながる。
ただ、フルで在宅にしたいかと言えばそうでもない。
家でできることは家で仕事をこなして、会社に来てやることは会社に来ていろいろな人と関わってやる。ケースによって選択できたら仕事の幅も広がるし嬉しいかも。
ということを話してくれました。
働き方を選択できることが選ばれる理由に
次世代に選ばれるためには少し前まではホワイト企業であること、なんて言われましたが、それも今では辞める人が出てくる時代になっています。
もう一つは「成長できるかどうか」が重要なポイントになっています。
そしてテレワークを通じてわかったことは、
働き方を選択できる
という要素が選ばれる理由の一つになってきたのだと思います。
もちろん、ITツールを入れれば良いということではなく、どういう運用をするかなど様々な検討すべきことはあります。
最初から無理と言って避けて通るのではなく、その会社なりの選択肢を用意しておくことは、人材不足の時代の中で生き残っていく大事な要素なのかもしれません。
一昔前は、会社説明会で学生からの鉄板の質問と言えば
「育児休業制度はありますか?」
だったのですが、
「テレワークを選択できる制度はありますか?」という質問になるのかもしれませんね(笑)
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