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差別について考えてると朝が来る。

どうも、コロナ対策を万全にしていたつもりがマラリアにかかってしまったナイケルです(笑えない)。


僕が副代表を務める「アフリカと日本を繋ぐ団体」NPO法人AYINA(アイーナと読みます、アニーヤとよく読み間違えられます)が、今年から本気出して取り組む在日アフリカンの方に対する事業についてです。


こんな素敵な取材をしたりしてます。


この事業をやる理由はいーっぱいあるのですが、そのひとつが「日本でアフリカの方に対する差別や偏見を無くしたい」というのがあります。


なぜ僕たちがやるかというと、代表のゾマホンが在日アフリカンでありその体験をしてきたのと、ぼくを含めメンバーが海外にいるときに少なからず「外国人差別」を経験したからです。


そして、僕は特にアフリカで現地の人たちにお世話になったし、差別をされたときも僕の現地の仲間たちが守ってくれました。その恩返しでもあるのです。


でも、この差別問題。取り組んでみると、想像以上に手強い相手だった。


無意識的差別


「はーい!わたしは差別主義者でーす!」と胸を張っていう人は極々ごく一部の人です。

でも、差別問題は常に存在しますね。

つまりこれは、差別をしてる人が自分が差別をしたことに気づいてないケースが多いのです。


一応言っておきますが、これだけ言ってる僕も未だに無意識的差別の加害者になることもあります。


一番わかりやすい例でいうと「黒人」という言葉。


日本にずっと住んでいると、この言葉を差別用語だと思ったことがある人は意外と少ないかもしれません。

しかし、実際にこの言葉を使われた側からは「差別された」と感じることも多かったりします。


「日本人は目が細いからねー」と海外で言われることがありますが、僕はなんとも思わないですが、目の小ささをコンプレックスに思っていた方は傷付いたかもしれません。これも差別の一種です。



差別への思いも人それぞれ


次に難しいのが、ほとんどの人が「差別はよくない」と思っているのにもかかわらず、差別の定義や、差別をする人への対処や、差別への向き合い方が人によって違うことです。


例えば、「あなたは今、黒人という言葉を使ったけれど、自分が肌の色で呼ばれたらどう思う?」と、差別する人に啓蒙するような問いかけをしようとする人もいれば、「差別をする奴なんかと話したくもない!○ねばいいのに!」と、それ以降は会話すらしたくない人だっています。


僕は、これも人それぞれ思うことであり、否定してはいけないと思っています。

しかし、我々は「差別を無くしたい」と本気で思っており、特に我々が関わっているアフリカ出身の方々に対する日本人の差別や偏見を無くしたいのです(このフォーカスの仕方も差別と捉えられるケースもあるでしょう)。


これらの差別に対する想いの違いも理解しつつ、尊重しつつ、活動していく必要があるので、マスに向けて発信できるものは意外と少なく、小さくコツコツとが遠回りなようで1番の近道なようです。


そんなことを考えていると、気づいたら朝4時とかになってしまうことが多くなってきました。マラリアなんだから寝ないと🦟


あ、5月1日に、日本に住んでるタンザニア出身のマサイ族るのでさんのオンラインイベントがあるので来てください。

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有料版ではもう少し踏み込んだ話をしますね。



差別は無くならないだろう


大本末転倒なことを言ってしまいましたが、差別がこの世から一切なくなることはないと思ってます。残念ながら。

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