【誰でも可能】◯◯だけで創造性と共感能力が高まる
いま、多くの人びとの仕事が失われています。これからの時代、個人で稼ぐ力を身につけることは必須といっても過言ではないでしょう。
そんな時代で必要になる能力が、EQ(共感能力)と創造性です。
しかし、「それが大事だとわかっていても、どうすればいいのかわからない」という人も多いですよね。そこで、今回は誰にでもできるEQと創造性の高め方を紹介していきます。
結論をいってしまうと、EQと創造性を高める方法というのは「睡眠」です。ただ寝るだけでいいのです。
「え?寝るだけ?」と思うかもしれませんが、本当に寝るだけ。正確にいうならば必要なのは「レム睡眠」になります。
実はレム睡眠はEQと創造性を高めるのに一役買っているのです。いや、それどころではなく、人類がここまで繁栄できたのもレム睡眠のおかげといっても過言ではありません。
その秘密は、進化の歴史を紐解けばみえてきます。
人間の睡眠は短いが、レム睡眠の割合は多い
そもそも、人間はほかの動物に比べてもレム睡眠の割合が多くなっています。
人間に近いサルは全睡眠時間に対してレム睡眠の割合は約9%だが、人間は20から25%もあるのです。
一方で、人間の睡眠はサルに比べて圧倒的に短いくなっています。人間は約8時間の睡眠を必要ですが、サル、つまり霊長類はなんと10時間から15時間もの睡眠が必要なのです。
なぜだと思いますか? その答えのカギは「眠る場所」にあります。
サルが木のうえで眠りますが、その理由はハイエナなどの天敵や、ノミ、シラミ、ダニなどの虫から身を守れるからです。
しかし、この「木のうえで眠る」という戦略にはデメリットもあります。それが「バランスをとらなければいけない」ということでした。木のうえで熟睡しようものならが、木からズルリと落ちてしまう。
したがって、木のうえで熟睡できないサルは、結果的に睡眠時間が長くなってしまったのです。
しかし、ここで一つ疑問が残ります。私たち人類も、もともとはサルだったのだから、同じように睡眠時間が長くないとおかしいのです。
では、人類の睡眠が短く、そしてレム睡眠の割合が多い秘密をみてきましょう。
「火」と「二足歩行」が睡眠を進化させた
人間が二足歩行をし始めたのは、ホモ・サピエンスの前にいたホモ・エレクトスだと言われています。
ホモ・エレクトスは腕が短く、木登りが得意ではなかったため、木の上では眠れなくなってきたはずです。しかし、このままではヒョウやハイエナなどの天敵の脅威からは逃れられません。
そこで彼らは、身を守るために「火」を使ったのです。
火は私たちが進化するためにかなり貢献してくれました。というのも、私たちが地上で暮らせるようになったのは、火を使えるようになったおかげでもあるからです。
とはいっても、火をつけていれば天敵が絶対に寄ってこないかといえば、そうではありません。いくらかのリスクはあります。そこで、彼らは睡眠を効率化させて、短い時間で質のよい睡眠をとれるように進化したのです。
これが、ほかの霊長類と比べて、私たちの睡眠が短い理由です。そして、レム睡眠が長くなった理由でもあります。
なぜ、地上で眠るとレム睡眠が増えたのでしょうか?
先程も解説しましたが、木のうえで眠るとバランスをとらなければなりません。さらに、レム睡眠に入ると体の動きが一切なくなってしまいます。したがって、木のうえでは長いレム睡眠は難しくなる、ということになります。
しかし、ホモ・エレクトスは地上で眠ることでグッスリと眠れるようになり、レム睡眠を増やせるようになったのでした。
レム睡眠により社会性と認知力が進化した
地上で眠ることでレム睡眠を増やしたことによって、人類はさらなる進化をしました。その進化こそ、私たち人類が生命の頂点に立てた理由といっても過言ではありません。
その進化とは、大きく分けて2つあります。
複雑な社会の構築と、飛び抜けた認知力です。レム睡眠とレム睡眠中にみる夢によって、この2つは進化したと考えられている。
なぜなら、レム睡眠は脳の感情や気持ちをつかさどる情動回路をチューニングしてくれるからです。その結果、サルのような原始的な欲求や感情が研ぎすまされて、理性で制御できるようになったといわれています。
レム睡眠はEQ(心の知能指数)を上げるカギ
具体的なレム睡眠の仕事は、社会的な刺激をキャッチし、分析することです。
社会的な刺激とは、相手の気持ちや表情、体の仕草、集団行動などで、人間の複雑な社会にはこのような刺激がたくさんありますよね。
これらを読み取れなければ、複雑な社会を生きていくのは難しくなります。これは、原始的な生活だけでなく、現代の生活においてもいえますね。例えば、自閉症などはこういった情報の読み取りができないために苦しんでいる、と言われています。
つまり、私たちはレム睡眠のおかげで、他人の気持ちを推し量れるようになり、合理的な判断ができるようになったのです。これがEQ(共感能力、心の知能指数)を高める秘密であり、レム睡眠のどれだけとっているかでEQの高さが決まる。
レム睡眠はクリエイティブな能力も高める
そして、もう一つのレム睡眠の仕事が、創造力を高めることです。
こちらの記事で解説したようにノンレム睡眠の仕事は、日々体験する出来事や、学んだ新しい記憶を忘れないように、長期記憶できる脳の別の場所へとうつすことです。
この新しい記憶を、いままでの記憶と照らし合わせて、新たなつながりをつくるのがレム睡眠です。記憶や情報との間に、今までになかったつながりを生み出し、クリエイティビティを発揮するのです。
例えば、こんな経験はありませんか?
ある悩ましい問題をずっと考えていて、そのまま眠ると、朝には答えや新しい方法を思いついている、といった経験。これは、レム睡眠が今までの記憶や経験を結びつけて、自動的に答えを導き出してくれたおかげでもあるのです。
新たに学んだことや経験を別々のままに記憶していては、なにも創造するこおとはできません。その間に、新たなつながりを見出し、情報を俯瞰してまとめあげてくれるのがレム睡眠なのです。
このように、レム睡眠は私たち人間にとって欠かせないものであります。「人類が道具や言語を使えるようになったのは睡眠のおかげだ」という証拠もあるようです。
しかし、以前にも解説したように、現代人はこの大事なレム睡眠を90%も失っているかもしれません。このことについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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