見出し画像

2024/11/03 法要のマニアックな裏側:阿含宗静岡大柴燈護摩供

2024年11月3日、阿含宗は南海トラフ巨大地震除災を祈る柴燈護摩法要を、大阪の柏原、宮崎、静岡の3箇所で同時に行いました。
同時というのは「それぞれバラバラに同時刻に行った」という意味ではなくて、大阪柏原を司令塔として、三拠点をZOOMで接続し、
①大阪柏原の「点火」の合図で一斉に護摩壇に点火
②各地区ローカルの法要
③再び大阪柏原に合わせて合同の法要
④各地区ローカルの法要
⑤大阪柏原に合わせて法要の終了の儀式
といった感じです。
内部的には大変なオペレーションの法要を行いました。

護摩壇の左上に見えるのは、絵画ではなくて、中継映像で映し出された大阪柏原の会場

最初に行事全体の進行台本を見たときは、本気でこんなことやるの???
と思いましたが、いつも法要の中継をしてくれる映像制作会社さんの見事な差配で法要は無事終了。
参拝者、あるいは山伏として単純に法要に参加しているだけだとピンとこないけれども、進行台本を含めて、実際に行事運営をする側に近い人になればなるほど、高度なことをしていることがわかります。

写真には写っていない結界の外では
非常に多くの人たちが遠隔地と連絡を取り合い連携している

大型のモニターはトラックに載せられてやってきました。手作業でレバーをぐるぐる回して、微妙な位置調整をします。

三元中継のテストの様子
法要前日は新幹線が停まるほどの大雨で大変だった

巨大モニターは1枚板ではなくて、複数のモニターの組み合わせでできています。裏側を見ると、それがよくわかります。

モニターの裏側。なるほど、わからん。
一生懸命、手作業で配線をしていました。

地面を這う太いケーブルは何だろうか?
と追いかけていくと巨大な赤いブツを発見。
巨大モニターや各種映像音響機器に電力を供給している発電機でした。

オイルフェンサー一体型の3次排出ガス規制適合の発電機。
なるほど、わからん。
安全のため、消化器も設置されています。

法要地は竹で作られた結界で囲まれています。
地面が土の場合は、深い穴を掘って竹を埋めるのですが、今回の会場は駐車場なので、金属製の重しにがっちり固定。

竹の周りの重し、名前は不明だけど、めちゃくちゃ重いです。
テントの固定にも使われていました。

法要前日の日中には見事に設置完了して準備万端だったのですが、夜に大変な暴風雨が静岡を襲い、なんと、この金属製の支えと一緒に折れてしまったものも発生。

前日夜、金属製の土台の根本が折れるほどの大風が吹いた

最後に、前回noteに書いた実務系僧侶の現場差配は今回も素晴らしかったです。
↓前回のnote


いいなと思ったら応援しよう!