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皆幽体離脱
わたくしは
畢竟、燃える幽体
修羅に進むのです
AIRの中
酷くゆらめく
(かるくなったようで
おもくにくく)
街の中
気にしては
見られないのです
そこいらの
有象無象の
なもなき草花
(かるくなったようで
おもくにくく)
派手な近未来的な草履
ゴテゴテの配色
毒蠍の如き威嚇
AIRの中
窓硝子に悦に浸り
重く唇を眺めるのです
苹果のような
ほっぺに紅讃歌
みながみな
わたくしであり
わたくしでないのです
みてるようで
みていない
今も近未来的
万有引力に引っ張られる
(そっちでは
ございません
おもどりください
かえれませんか)
妖しき閃光
可視光線の波
ナノメートル
ルテイン
(おかえりなさい
おもどりになられて
さいわいです)
(しかし、あれですな
やっかいなものです
きせいされたものどもだらけで)
(そうですな
けしからん けしからん)
溝の泥濘
嵌って堕ちてる
者ども
腐敗の両眼
見えないものは
見えないのです
畢竟、波に乗れないのです
あるときは
すり抜け
あるときは
刺さるのですな
妖しき閃光
可視光線の波
ナノセンチメートル
届きそうで
届かない
喉を掻き毟る
修羅
わたくしであり
わたくしではないのです
消える幽体
添える言の葉すり抜ける