親子ワーケーション体験記-長崎県五島市(大人のワーク環境編)# GWC2022
今月の頭7/3(日)から7/9(土)まで長崎県五島市で行われたワーケーション企画「五島ワーケーションチャレンジ(以下、GWC)」に家族(会社員夫婦+6歳の息子)で参加してきました。
今回はここまで旅の全体像を書いてきたのでまったく登場していない「ワーケーション」で大事な五島のワーク環境を実際に利用してみてどう感じたか?を書いていこうと思います。
【#GWC2022 体験記】
◆参加の動機&準備編
◆ 旅程の全体像や旅の前半に感じたこと編
◆ 旅の後半に感じたこと編
GWCのメインの舞台は「富江エリア」と「福江エリア」
このGWCでは前半3日間は宿泊地が富江エリア(キャンプ村がある)で、後半から福江エリア(福江島の市街地)が舞台になります。
富江エリアにはコワーキングスペースはないので、Wi-Fi環境の安定した場所、またオンライン会議のため個室などの環境で仕事をしようとすると福江エリアまで車で30分ほどかけて移動する必要があります。
富江のキャンプ村で仕事はできるのか?
前半の富江エリアではキャンプ村のバンガローに泊まり、わが家は家族単位だったので家族3人のみでバンガローを使いましたが通常は相部屋です。
キャンプ村にWi-Fiはあるけれど、オンライン会議などを想定した速さではなく、チャットツールやメール、動画などではないインターネット利用には問題ない範囲。
夫はスマホのテザリングでオンライン会議をしていたので、モバイルWi-Fiルーターを持って行ったり、スマホのテザリングをできるようにしておくのがよさそうです。
バンガローを家族で使う分には2人同時でなければ音が干渉するなどはないし、備え付けのダイニングテーブルもあったので物理的には問題なく仕事することができる環境です。
ただこれが相部屋となるとお子さんたちや同室の方がいる状態でオンライン会議をしたり、PCで作業も状況によっては難しいかも。
家族だけでも息子がアウトドアスクールから戻ってきた18時前に夫がオンライン会議をしていて、外に出て会議をしていました、汗。
出かけるまで相部屋を想定していたので上のような状況もあるかなとか、五島の環境を確認できる余裕を残すため滞在2日目の月曜日は有休に。
普段の環境と違う分、はじめから何か問題があっても臨機応変に対応できるようスケジュールに余裕を持たせておくのは結構大事かも。
結果的に2日目は五島列島に台風が接近し、市内の学校も下校という事務局からのSlackによる情報提供があったので、台風に備えた動き方ができる余裕があってよかったです。
福江のコワーキングスペースはどんな感じ?
滞在中、せっかくなので福江エリアにある4つのコワーキングスペースで仕事をしてみました。
私が事前に把握できていると現地に到着する前に安心できたなと思う情報とあわせてそれぞれの施設を紹介していきます~。
GWC2022に参加すると五島ワーケーションmapをもらえるのですが、これがとにかく便利でした。このマップを見て、どのコワーキングスペースに出かけるかを決めたり、ランチをどこで食べるか?を決めていました。
① knit.
滞在2日目、月曜日の午前中に利用したのは「knit.」。
元毛糸店を改修した地域拠点型のレンタルスペースなんだとか。
福江商店街の近くにあり、コインパーキングに車を停めて利用しました。(駐車料金は日中は60分 100円でした~)
奥の空間には定期契約(?)の利用者さんが多そうな雰囲気だったので、手前のスペースを使わせていただきました。平日はワンドリンクオーダーで無料で使えるしくみです。支払いは現金のみだったはず。
夫がオンライン会議をしている間、私は有休を取っていたけど翌日の打ち合わせ用資料を作ったり普通に仕事していました。
お昼が近くなったらおいしそうな香りがして、ホットサンドプレートをオーダー。
お昼を店内で食べられたので、お昼前後に2、3時間くらい資料作成などの仕事で利用するのに合いそうです!
② mitake
滞在2日目、月曜日の午後に利用したのは「mitake」。
ゲストハウスとPCショップが併設されているようです。
こちらも福江商店街から徒歩圏内で、車は商店街のコインパーキングに停めたまま「knit.」から歩いて移動しました。
予約なしで利用できるようですが、伺ったタイミングは個室以外空席が空いていなかったので個室を利用。今回のGWC参加者で0〜3歳児のお子さんと参加された方は託児がこちらの上の階で対応されていたため、こちらをメインに利用されている方も多かったようです。
3時間 500円で利用できます。支払いはPayPayが使えました。
個室があるので機密性の高いオンライン会議も安心です。
利用したい場合には事前に電話などで個室の空き状況を確認しておくとよさそうです〜。
夫が背後で会議をしている中、私は有休を取っていたけども資料作成などをしていました。
③ SERENDIP HOTEL GOTO
滞在3日目以降、メインで利用させていただいたのが「SERENDIP HOTEL GOTO」。
ホテルの1階がコワーキングスペースになっていて、ワンドリンクオーダーで無料で使えます。五島椿茶がおいしかったので何度も頼んでいました。こちらも支払いにPayPayが使えました。
駐車料金のかからない駐車場もあります。
特にありがたかったのが、コワーキングスペース内にコインランドリーが設置されていたこと。
キャンプ村滞在中、私たちの泊まったバンガローには洗濯機がなく、3日目の夕方まで他の参加者の方などとの交流がなかったため他のバンガローの洗濯機の空き状況がわからなかったり、2日目にSlackで聞いてみたものの台風が接近して激しい横殴りの雨が降っていたのでバンガローを出て洗濯しに行ける状態じゃないなと断念。
子どものアウトドアスクールで出た汚れた洗い物もあったので3日目にこちらを利用したとき、洗濯&乾燥しながら仕事ができることがめちゃくちゃ助かったのでした。
家庭用乾燥機くらいのパワーだったので洗濯・乾燥にかかる時間は長めにみておくといいかも。
またこちらには2階に個室が3部屋あり、機密性の高いオンライン会議をするのにもばっちりでした!部屋数があると他の人が使っていて個室が空いていないということも起きにくい。
私は滞在中、社外とのオンライン会議が入っているときにROOM Bを何度か使わせていただきましたが、かなり落ち着いてオンライン会議ができました。
自分がメインスピーカーで資料を画面共有しながらほぼ話をしているようなミーティングでWi-Fiが弱くて画面が固まったり、オンライン会議ツールから落ちたりするとかなり慌てると思うのです。
あとオープンスペースでは周りの音や会話が入ってしまうときもあるし(私の使っているイヤホンの性能の問題でもある、笑)、自分の話している内容も周りに筒抜けになってしまうので個室を使うのが安心です。
フロントで予約をして、利用が終わったらまた声をかけて精算するしくみで、利用料は
ROOM A(8名用)が 15分 250円
ROOM B(3名用)が 15分 150円
ROOM C(2名用)が 15分 150円 でした。
2-3名用の個室だと、1時間使うと600円。
個室利用とあわせて私が気を付けていることがあるのですが、着いてすぐ「Wi-Fiのパスワードを探してあたふた」とか慌てないために初めての環境に到着してすぐの時間に大事な会議(社外会議など)が入らないよう予定を出発前に調整しておくのも結構大事かも。過去に何度かそれで慌てた経験から学習しました、汗。
具体的には関わるプロジェクトのスケジュールを見たうえでその時期に参加して大丈夫そうか?を判断し、会社にことわりをいれてワーケーションに参加を決める。
その後は早い段階で関わるプロジェクトのメンバーなどに「このタイミングに親子ワーケーションに参加します」という話をしています。
さらに会社のスケジューラーにも業務時間に「親子ワーケーション参加予定につき、打ち合わせを入れる際はお声がけお願いします」と予定を入れています。こんな風にして危なさそうなタイミングに大事な予定が入らないよう調整。
ちなみに前提として会社に「好きを伸ばす」というカルチャーがあり、私が「親子ワーケーションが好きで積極的に実践していきたい」ということを公言しているのでこのような流れになっています。
とはいえバケーション感満載で、大事な場面で大きな支障が出てしまうと「ワーケーション=遊びに行っている」というネガな認識を周りに生んでしまうと思うから、自分でできる事前の調整や準備だったり、セキュリティ面でもできる対策をしておくことは特に会社員のワーケーションがさらに受け入れられ、広がっていくためには大事だろうな~と自分なりにこころがけています。
4日間「SERENDIP HOTEL GOTO」のコワーキングスペースを使ってみて、GWC参加者の方も多く利用されていたり、知人でこの企画に参加されていた方と軽く立ち話できたりという場の雰囲気もよかったなと思います。
適度に周りの刺激があるコワーキングスペースで仕事もはかどる快適な環境だったな。
④ SPACE Long Arms
滞在5日目の午前中に利用したのが「SPACE Long Arms」。
東京大学で海や船の研究を長年されてきた教授が退職後に五島に移住し、「ここで仕事ができたらどんなに気持ちいいだろう」と漁協の建物をリノベーションしてつくられたという目の前に海が広がるコワーキングスペースです。
一般は1時間 300円または1日 1,500円で利用できるのですが、利用したタイミングは無人で紙に利用者名などを記入し料金を缶の箱にいれるスタイルでした。現金(小銭)の準備を忘れずに。
場所がややわかりにくく、車を停める場所はここでいいのかな?と思っていると地元の漁師さんがここにとめな〜と教えてくれました。
間仕切りのない約80㎡の空間で、目の前に海が広がって刻一刻と景色が変わるのも感じられる空間です。
五島ならではのゆったり何時間でも過ごしたくなるような素敵な場所。
利用したタイミングに他の方がいなかったので夫と私だけで貸切利用状態。穏やかなリラックスした気持ちで仕事ができました。
といっても、ここでも夫はずっとオンライン会議をしていましたが、笑。
他の方が静かに作業をされていたら、オンライン会議はしにくいかも。
海を目の前に細々とした作業をするのは頭と五感で感じるものがちぐはぐした感覚がして、正直なところエクセルでの作業や細かな作業をやる気が減退するな〜と感じました、笑。
これまでのワーケーションでは「バケーション」をするような場所に私が出かけていなかったことも関係すると思うのですが、これまでは感じたことがなかった日常のワークのはかどらなさをこの場所で経験しました。
日常のワークより、たとえば中長期のワクワクする計画を練るとか、企画やアイデアを考えるといった視点を変えて俯瞰で考えることが向く場所なのかも?と私には感じられました。
脳がバグをおこす!?場所と内容の合う、合わない、それが仕事のはかどる、はかどらないにつながるという気付き
今回のGWCの参加者に第一線で活躍されるライターの方がたくさんいらしたのですが、五島の環境で書くのに合う原稿と合わない原稿があるというお話を複数の方から聞きました。
例えば、重く暗いテーマや先進的なビジネスをテーマにした原稿は東京ではスラスラと書けるのに、五島の環境の中では筆が進まないと複数の方が感じられていたのが印象的でした。
ある方はそれを「脳がバグをおこす感じ」と表現されていたのですが、私の脳も「SPACE Long Arms」の海が視界に入る環境においてはそんな状態だったのかもしれません。
「ここではこの仕事はやる気が起きない」といった場所によって仕事内容の合う、合わない、それによって仕事のはかどる、はかどらないがあるんだろうなというのは今回発見でした。
この企画名自体が「五島ワーケーションチャレンジ」なので、いろいろな環境で仕事をしてみると発見があったりして楽しいと思います。
これからワーケーションをする時にも「この場所では自分はどう感じる?」と自分の状態をみつめてみるのも面白いかもしれないな~!
次回は今回申し込みをする決めてになった子どもの体験 アウトドアスクールについて書こうと思います〜。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?