アラブ音楽とオリエンタルダンス
主催するショー【Amareen -オリエンタルダンスと生演奏によるアラブ音楽の美しき夜-】では、ウンム・クルスーム、モハメド・アブデル・ワハブ、アブデル・ハリム・ハーフェズ、ワルダなどの素晴らしい曲の数々をお届けしています。
憧れていた曲の1つ【Hawel Teftekerni(私を忘れないで)】で踊るにあたり、下準備として歌手アブデル・ハリム・ハーフェズについて、歌詞についてなど調べてみました。
☆Hawel Teftekerni(私を忘れないで)歌詞の簡約☆
貴女は私にさよならも言わずに去ってしまった。
私のことを忘れないで。
私は貴女のことを決して忘れない。
共に過ごした素晴らしい日々。
その日々は私の心にいつまでも。
貴女のことも私の心にいつまでも。
失った恋からどうやって立ち直ればいいのか。
恋を失ったことのある先人達よ、どうか教えて欲しい。
ああ、貴女は私にさよならも言わずに去ってしまった。
☆パフォーマンス映像☆
アブデル・ハリム・ハーフェズのことを以前よりも知ることが出来ると、曲にも以前より近づけたような気がします。
この時代のアラブ音楽は愛を歌った曲が沢山あります。
愛の最中や失恋や様々な愛の形を歌った曲が沢山あります。
そして、これら全ての曲の根底には、いつも「生きる歓び」が流れているのを感じます。
たとえ愛する人と別れ、失意のどん底にいても、それでも生きている。。。
そして、むしろ、過ぎ去った日々の素晴らしさよ!(と歌いあげている感じ)
愛の中にいても、むしろ、愛の中にいるからこそ感じる苦悩。
ああ、この矛盾こそが生きている!(と歌いあげている感じ)
これらの経験は生きているからこそ出来ること。
これこそが歓び。
惨然と輝くテーマである愛と共に、アラブ音楽からは「生きる歓び」がいつも聞こえてきます。
そして、「生きる歓び」を感じる度に、生まれたことへの感謝が溢れ出す。
生まれたということが既に最高の出来事。
だからこそ、一瞬一瞬、生きていることの素晴らしさに感謝しながら進んでいくことが出来る。
オリエンタルダンスは「命を祝福」する踊り。
(ウンム・クルスームは、オリエンタルダンスはアラブ音楽を表現するのに一番ぴったりの踊りと仰ったそうです)
情感溢れる豊かなアラブ音楽と共にオリエンタルダンスを踊れば踊る程、「生きる歓び」を感じる心と体になっていく。
「生きる歓び」を感じる心と体になればなる程、自然と知識欲が深まっていく。
曲のことを、歌手のことを、その時代のことを深く知りたいと思うようになっていく。
それは、その曲と、その歌手と、その時代と、そこに存在した全てと一体となり、私を通して表現したいと望むから。
曲を、歌手を、時代を、存在した全てと共に存在する私を通して生きたいと望むから。
私の命は私だけで成り立ってはいない。
私の命は時も場所も超え、全ての命に繋がっている。
生とは自分だけを生きることではない。
生とは自分と共に全てを生きることでした。
生とは自分を通して全てに生かされることでした。