踊る時に大切にしていること。
オリエンタルダンスはアラブ女性の間で脈々と踊り継がれてきた社交の踊り。
人生を祝福する為に。
存在という価値を歓び合う為に。
お互いの美しさを讃える為に。
その思いが音にのり、肉体にのり、踊りという表現として生み出されたもの。
生み出そうとするのではなく、内側に宿る自分自身という光と繋がった時、自然と生み出されたもの。
自然と溢れて出てきたものが、踊りという形になったもの。
と私は感じる。
だからこそ、踊る時、私は私の内側から溢れ出す想いを大切にしている。
自分という命への祝福を。
自分を生きる喜びを。
自分の人生への感謝を。
そして、自分の思いが踊りから溢れ出た時、自分の踊りが自分に伝わった時、自分の内側に宿る光が輝き出すのを感じる。
その輝きは歓びと共に肉体を通して世界へと放たれる。
内側から自然と湧き出る光の輝きは、本来の美しさ。
全ての人々に光は平等に与えられている。
皆んなが光を輝かせ踊ることが出来る。
光の輝かせ方は千差万別。
一人一人に与えられた素晴らしい個性。
だからこそ、自分の内側に存在する光を感じ、輝きを感じれば感じる程、自分らしく踊ることが出来るようになる。
光と一体となれればなれる程、自分らしい表現が溢れ出る。
そして、その自然と湧き出る光を纏った表現の美しさに人々は魅了され、その踊りは人に伝わることになる。
私は、人に伝わる踊りを目指さなくて良いと思っている。
それは自然に起こることだから。
自分に伝わる踊りかどうか。
踊りを通して自分を感じられているかどうか。
これが始まりだと思っている。
そして、これが全てだと思っている。