新米ヘルプマン 迷走中。
腰イタタ
特定施設で新米介護士を始めて14日目が経とうとしています。
利用者さんの顔と名前、覚えつつあるのだけれど、担当フロアが変わるとパニックになって、部屋と名前の一覧表をにらめっこする日々。
食事介助は慣れたのだけども、
体位交換とオムツ交換に四苦八苦してます。
男性は簡単(便が出ていなければ)!
女性でも体重が軽くて拘縮もない人はきちんとできるのだけど、
拘縮があったり、重くてお腹が少し出ていたりする方は…
あ~オムツの中心がズレとるやん!
ズボンがきちんと上がらん!
右向いたり、左向いたりしてもらって「もう一回お願い窓の方向いてくださいね~」とは気が引けて…
で、変なところに力が入ってしまっているのだろうな、腰が痛い…。
ベッドをきちんと上げたり、身体の重心とかポジショニングも確認しながら。動画も見て勉強してみる。
身体が覚えるまで
車いすからベッドへ移乗してもらうのも、まだまだ順番が分からなかったり、車いすの操作にあれこれ迷ったりする。
まだまだ頭で考えてるから”すぐに動けない”。
もうホント、回数をこなして「身体に浸みこませる」しかないな~。
中動態 being becoming
うまくいったり、いかなかったり。
利用者さんの気分もその日によって色々だから、感情も揺さぶられるし、ちょっと傷ついたり、でも笑顔に励まされたり。
その繰り返しだな。
介護の仕事って、慎重さも細やかさもタフさも色々求められる。
手を抜こうと思えば抜けてしまうし、
逆に終わりもない。
その人の世界に入って「ともに時間を営む」。
その時間を”中動態”で生きる。
それが、この仕事を楽しむことでもあるのだろうなと思います。
まだね、そんな余裕はないのだけれど。
『ぼけと利他』めちゃくちゃ面白かった!!!
教えを乞う 介護を語る夫婦の夜
昨夜、布団の上でオムツ交換のやり方や体位交換の仕方を夫に教えてもらっていました。夫はね、ベテラン介護士なのでね。
そのそばで、娘(7)はヒマそうに…(笑)
「早く、布団かぶせて…」
ごめーん!!
娘を寝かしつけたあと、夫と語る夜。
ノーリフティング推奨
夫の施設は「ノーリフティング」を推奨していて、機器の導入が進んでいるそうな。
とはいえ、数に余裕があるわけではないので“取り合いになってるよ、とのこと。一台何十万とするからね。
「始めのころはね、めんどくさくて“自分のやり方でやった方が早い”って思ったんだけど、慣れれば断然いい。若い子は力任せにやってるけど、俺みたいに年がいくと機器があったほうがいいんよ。体位を変えるのにも、多少は腰に負担がかかっているし、長年それが積み重なったら、みんな腰痛めるって」
国や県が、介護の大変さを本当にわかっているなら、どんどん補助金なりを出して「ノーリフティング」をやっていくべき!大変さを知らないから、進まないんだよね。
いやぁ…国会議員のみなさん、公務員のみなさん、オムツ交換、体位交換を介護の現場で何度か実際やってみてください!!
そうそう、夫の勤める特養は”竹内式ケア”をやっている。
あ、竹内式ケアとは”運動、水分(食事)、排便”の超推奨バージョンみたいな。とにかく水分をとって、運動する。それが排便につながる。
個別の排泄時間を把握してトイレ誘導=オムツ外し。
つまり、日中はなるべく起きている。レクしたり(レクって言葉は使いたくないけれど)、時間を過ごす。
自立支援につながる。
うん。理にかなっているよね。
そして、やっぱり。
施設は最後の手段。
暮らし慣れた場所、住まいには叶わない。
施設を選ぶなら、なるべく平らな施設(上に延びる高層階の施設には私は反対!)を。
散歩ができる場所に建つ施設を。
移動するときは朝・昼・晩の食事の時のみ。
あとは居室でテレビを観るか寝るだけの日々…
って辛すぎません?
ボーっと過ごすだけだと、どんどん体が拘縮していく。
それに伴い、脳も働かなくなる。
ほとんど誰とも会話のない日々。
これって「生きている」って言えるのだろうか。
かつて私は「生きるとは関係性」というnote記事を綴っているのだけれど、
人はその文字の通り、誰かと何かと関係を営んでこそだと思う。
能動態で“営む”をしてこそじゃないのかって思う。
施設は、介護しやすさのためのモノじゃない。
ケアする人のレスパイトのためであって、
誰かと何かとの関係性を営み続けるための場所であってほしい。
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