一人旅 Episode-7 「続・世界文化遺産 頭ケ島天守堂」
上五島へ・福見教会
福江9:20発のジェットフォイルに乗るべく、ホテルから港へ徒歩で向かう。
港の朝は気持ちがいい。
トンビもくるりと空を飛んでいます。
福江ターミナルは混んでいました。
ツアーのお客さんも集まっています。小さな島々を渡るようです。
ターミナル内のお店で、お水と「かんころ餅」をゲット。
かんころとは、サツマイモを薄く切って日干ししたもの。
それに餅まぜと混ぜ合わせたものがかんころ餅。うまい。
船は、進行方向の左側の席を予約しておいた。
左側に島々が見えるのです。
無人島であろう小さな島もあれば、漁港をもつ大きな島も見えます。
結局見れなかったが、「キリシタン洞窟」が岬岩礁の洞窟があります。
明治初期に、五島でキリシタン弾圧が始まり、迫害を逃れるために4家族8人が船でしか行けないこの険しい断崖の洞窟に身を隠した。
しかし、見つかってしまい、水責めなどの厳しい拷問を受けた。
今は信仰を称えるミサが毎年秋に行われています。
奈良尾港には、30分で到着。あっという間。
トヨタレンタカーの人が出口で待っていてくれました。
上五島を横断して、有川港で車を返す予定。
上五島には、29の教会があります。
今回は、厳選5つの教会をめぐります。
今日も快晴。気温も高い。
車の窓を開けて、ドライブ。
まずは、「福見教会」
住民のほぼ全員がカトリック信者という福見地区にある赤レンガが美しい福見教会。
ステンドグラスも美しい。
目の前はすぐ海が広がっており、すがすがしい。
中ノ浦教会・大曽教会
上五島を北上。「中ノ浦教会」に向かう。
海辺傍にある白の木造教会。
中には入れず、周りを探索。
マリア様。
鐘塔が高い。
海辺に映る姿が鮮明であることから、「水鏡の教会」と呼ばれています。
集落に溶け込んでおり、親しみを感じます。
時間がたつのが早い。
お昼前に、もうひとつ「大曽教会」へ急いで向かう。
道はすいており、グイグイ海岸沿いを走る。
大曽教会は、岬の先にあります。
外海地方の出津・黒崎・池島などから移住してきたキリシタンの子孫が住むといわれています。
ここはほかの教会と違い、マリア様でなく、イエス様の像がある迎える形になっています。
教会は高台にあり、眼下に海が見える。
ここも多くの信者の方は船で来ていたんだろうなと思われます。
もうお昼が過ぎてしまい、おなかグーグー、すいている。
伝統「五島手延べうどん」を食べに、五島うどんの里へ。
お食事処「うどん茶屋 遊麺三昧」
この旅では、基本「食事処を検索しない」「道すがらフィーリングで入る」をモットーとしています。
お食事エピソード群は、この後のEpisode-9をご覧ください。
しかし、この五島うどんの場合は、時間がないことと、どこで五島うどんが食べられるかわからなかったため、検索してしまった結果、ここにたどり着いた。結論として、とてもよかったです。
「地獄焚きうどん定食」プラス鯨フライを頼みました。
写真の通り、スゴイ量になってしまった。
となりの施設で、お土産、五島うどんやかんころ餅を購入。
腹いっぱいなので、車中ですこし休憩。
頭ヶ島天主堂
うどんの里から「頭ヶ島」へ向かいます。
30分ほどの道のり。海岸沿いのドライブが心地よい。
海がコバルトブルー!きれい。ここの海が一番きれいに見えるかも。
さて、頭ヶ島というくらいなので、島です。
幕末まで無人島だったそうです。とはいえ、病人をそこに隔離していたようなので、だれもいなかったわけではないようです。
「前田儀太夫」という人が開拓を思い立ち、入植者を募りましたが集まらず、外海から移住してきた鯛ノ浦のキリシタンを誘った。
これが頭ヶ島のカトリック集落形成のきっかけとなりました。
潜伏キリシタンの人たちは、目につかないところへ目につかないところへ行きます。
1951年に、上五島空港ができ、頭ヶ島大橋が架けられて本島とつながりました。
この空港は今、空港としては使われていません。
今は、頭ヶ島の観光インフォメーションセンターとして使われています。
実は、頭ヶ島天主堂には直接行けません。
このインフォメーションセンター(旧上五島空港)へ行き、そこで専用シャトルバスでしか行けないのです。
*赤線が車で来た道。青線が専用シャトルバスの道。
しかも、事前予約しておかないと、人数制限があるので当日行ってすぐシャトルバスに乗れるわけでもない。
必ず予約をした方がいいです。
予約はこちらから。
予約時間の30分前に到着。
シャトルバスの時間まで、インフォメーションセターの展示を見て回ります。しっかり勉強。
シャトルバスの時間。
私以外は、ツアーの団体の人。数を数えられる。合わない。一人多い問題発生。でもバスは走ります。ゆっくり走って10分ほど。
ツアーの団体はガイドの方に連れられてゆっくりとくるので、その間にスタコラ先に天主堂に到着。
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ヶ島の集落」にある石造りの天主堂。さすが立派。
この辺鄙な場所に、これだけの建物があることに驚かされる。まずは、建物の周りをぐるり。石造りがすごい。今までの教会とは違うつくり。
ツバキの花がきれいです。
教会の横には、五島でキリシタンの指導的立場であったドミンゴ松次郎がここに移住した居住碑もあります。
荒々しい岩肌の外装とはうって変わり、内装は椿を模した花装飾と、青を基調とした華やかな雰囲気がカラフルです。
本物は撮れないから、インフォメーションセンター内にあったパネルをご覧ください。
海辺には、明治のころからある頭ヶ島教会墓地があります。
きれいな海を眺める地にあります。
マツバギクという花が植えられており、咲く頃はとてもきれいなピンクで墓地を覆うようです。
シャトルバスに乗って、上五島空港へ戻ります。
青砂ヶ浦教会
さて、今日最後の教会「青砂ヶ浦教会」へ向かいます。
ちょうど海の向こう側。ぐるりと50分ほどかけてドライブします。
青砂ヶ浦教会は、1910年、信徒が総出でレンガを運びあげた大きな教会です。110年もたっているとは思えないほど綺麗です。
信徒の方の思いが伝わります。
たまたま信徒の方が居て、お話を聞きました。
壁などを修繕するのだけれども、昔の色と合わせられなくて、苦労しているとのことでした。
初めて、中で写真を獲らせていただきました。ありがとうございます。
ステンドグラスだけ。
多くの教会でステンドグラスを見てきました。
青、黄、緑、赤など色とりどりです。
教会ごとに違う外装の作り、木造、レンガ、石など。
白い壁に茶色い木の柱。
使い込まれたシンプルな机といす。
真ん中の通路には赤カーペット。
ヴォールトと呼ばれる筒形アーチの天井。
天井と柱の間の花飾り。とてもアートです。
ぜひ、実際に来て、じっくり見てください。
そして、この雰囲気に包まれて感じてください。
外に出て、もう一度、教会の外観をパチリ。
お、トンビが十字架の上にとまってる。
ラッキーだなあ。
今日まで多くの教会を廻り、パワーをもらった気がします。
トンビ君にお別れをして、有川港へ。
思ったより時間がないぞ。
有川港からは、シーエンジェルという高速船で長崎へ帰ります。
ジェットフォイルとは違うのか、思ったより揺れました。
でも、ドライブの疲れもあって、すぐ寝てしまいました。
ぐっすり寝たおかげで船酔いせず、長崎の街へ帰ってきました。
おお、大都会。
港からホテルまで歩きます。
出島がライトアップされています。
出島の横のスペースでは、屋台が出ており、にぎやかです。
大きい町は夜も長いなあと感じます。
今日のお宿は、フォルツオ。
初めてのビジネスホテルです。
もうくたくたなのですが、ここで、洗濯をしておかないと、もう着るものがありません。
チェックイン後、すぐコインランドリーに行きます。
最近のホテル内のコインランドリーは、洗剤も込みなんですね。
楽です。
洗濯を終えて、バタンキューです。
充実した「五島列島」の旅が終わりました。