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製図とデッサン


私、工業系の高校だったので、製図の授業があったんですよ。

あと、美術の授業で、木炭とパンを使ってデッサンする授業もありました。

どちらの授業でも、描いてるものは全然違いましたが、それぞれの先生は

「よ~く見て描きなさい。」

と言っていました。

他の授業においても、結構
[しっかり見る]
ということを、大事だと言ってる先生が多かった気がします。だから、その学校の方針というか、やはり工業製品を作る上では特に、
[しっかり見たものを形にする]
ということが重要なのかもしれません。

もっとも、しっかり見るというか、機械を触ることも多かったので、
集中力を怠らずに、危機感をある程度持って作業に取り組みなさい。」
という意味も込められていたのだとは思いますが。


昨日の記事の内容の続きを編んでいた際、不意にそれらを思い出したんです。

それで、

『そういえば、製図って、3次元の製品を2次元に表現することだよな。』
『逆に、デッサンって、2次元の中に3次元を表現することだよな。』
『やってること、逆なんだな。』

って、感じたんですよね。


私、多分、絵は得意な方なんだと思います。前にも書いた通り、抽象画は苦手なのですが、デッサンや具体的に表現するような絵ならまぁまぁ描けるんです。

だから、製図の授業もデッサンの授業も楽しくやってたんですけど、製図を描くのがやたら早く、40人程いるクラスの中で、大体いつも1番に描き終えてたことを思い出したんですよ。

と、いうか
『何でみんな製図描くの遅いんだろう?』
って気持ちの方が強かったので、周りが製図を描くのが遅いんだと思ってたんですが。


もしかしたら、たまたま私は両方が得意なだけで、
・3次元の物体を2次元に表現すること
・2次元の中で3次元の物体を表現すること

それぞれ得意、不得意がある人の方が多いのかも?

何なら、高次元を低次元に落とし込んで表現する方が苦手な人が多いんじゃないか?

って気がしたんです。

実際はどうなのか私にはわかりませんが。


高校を出た後は、アパレル系の専門学校のビジネス学科に行ってたんですが、クリエイター学科程ではないにしろ、服のパターンを引く授業なんかもあったんです。

だから私は、簡単な服程度なら、既製服から型紙を起こしてコピーメイドすることができるし、何着か作ったこともあります。

その、既製服を型紙に起こす作業って、製図の感覚に似てるんですよ。

だけど、昨日の記事の内容、その続き、周辺を編んでみていて、
『あ!編み物ってデッサン側に感覚が似てるんだな!』
って感じたんです。

同時に、
『そうか!コピーメイドするときは、しっかり製品を見るってことをやらなきゃダメなんだな!』
って理解したんです。
(今更ー!!!って、いう自分へのツッコミも漏れなく付いてきました。)


抽象的な表現かもしれませんが、3次元の物体を2次元に落とし込んで表現するときって、

[物体を"線"というハッキリしたもので捉える]

っていう感覚が強いんですよ。

逆に、2次元に3次元を表現するときって、

[物体を色や影の"濃淡"としてやんわり捉える]

っていう感覚なんです。もう少し込み入った表現をすると、

[ある地点と別の地点との"差"を表現する]

という感覚なんですよね。



目数に縛られる編み物は、元の目数から、増やした目数との、減らした目数とので表現するものだから、境界線で見ちゃいけないんだなって解ったんですよ!


何で私がこんなに興奮する内容なのかといいますと、編み物って、大概編み図を見て編むものなんです。

表編み、裏編み、を基本に、記号が記されていて、記号の読み方を知らないと、編み物の編み図を見ただけでは編めないものがほとんどです。

私はこのブログでいつも、
「○○編みが△目で~。」
の、ように書いているんですけど、そういう書き方って一般的じゃないんですよね。

編む物が大きくなるほど、編み図は細かいます目になり、解読するのがまーじーで面倒臭くて、私、編み図見て編むのが嫌いです。


ところが

『[差で捉える]って感覚でいれば良いのか!』

ということが解ってしまったので、

『これからは編み図なんて無くても、編みたい形を表現できるじゃん!』

と、思えてしまったのです。

『一般的な編み図じゃなくて、グラフのような表現で、自分で自在な形に編めるじゃん!』
って、実感しちゃったんです〃⌒∀⌒

つまり、一般的に販売されている洋服の型紙があれば、それを元に私はニット製品を編み出せるんだ、ということに確信を得てしまったのです☆∀☆


やってみてないので、具体的には書けませんが、恐らく、洋服の型紙(縫い代を除いたもの)に、試し編みした目数と対応する幅、高さの罫線を引くだけで、簡単に編みたい形を編むための図面が作れます!

何なら、シームレスにパーツを仕上げるのも可能になったりするはずなので、編み物の幅は絶対広がりますよ◎


あぁぁぁ(●´ω`●)
私、欲しい服を全て編み物で表現できるスキルを得てしまったんじゃないでしょうか(●´ω`●)

やってみてもないし、できるかどうか分からないんですけど、十中八九できるって自信からくる無敵感 *⌒艸⌒

世の中の編み物好き諸君!私と共に、編み物の新しい可能性の扉を開いてみないかい?笑

やべぇ、編み物への好き度爆上がりした!



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