文法なんて所詮学問だろーが
今日は
【英語の文法】と【日本語の文法】の違い、初歩の初歩について私が理解したことをまとめていきます。
文法を学ぶ…というのは、言語学に携わるということなんですよね。立派な研究対象の分野のものなので、答えが断定できない部分も沢山ある訳ですよ。英語の文法も、日本語の文法も、研究している人それぞれ、解釈や表現が微妙に違ったりします。
私が
『高校生のときに挫折した英文法、独学で学び直すにはどうしたら良いんだろう?』
と、考えて、まず初めに取り組んだのは参考書選びでした。
『英文法 独学 おすすめ』
や
『英文法 学び直し 本』
などなど、検索を繰り返しました。
基本的に私は
『点数を取るための勉強と、内容を理解するための勉強は違うよね。』
って考えてるタイプの人間なので、本当は【参考書】と呼ばれるものではない本が欲しいと思ってたんです。ですが、じゃあどんな本なのかと考えても調べてもピンとくるものがなかったため、3人以上が良いとおすすめしていた参考書を選ぶことにしたのです。
↑この参考書をおすすめしている人が沢山いたので、とりあえずこの本を買いました。なので、これから私がまとめていく内容の骨格はこの参考書が元になっています。
プラス、気になった点はネットで検索、必ず2~3以上のページを比較して疑問点を埋めていく…という感じで勉強し始めています。
国語に関しては、話せるし、書けるので、とりあえずネットの中の情報だけで色々と調べ始めました。それはそれは色んなページにお世話になっています。
なぜ私がわざわざ国語を勉強し始めようとしたのか、という部分の話はこの前書いたので今日は省略しますが、要は日本語について踏み込んだ疑問を調べ続けてたら、
『日本語についての学術的な知識が無いせいで英文法が頭に入ってなかったんだ!』
という点に気付いたからです。
↑この部分に気付いてから、
『これは、英語の文法と日本語の文法を比較しながら勉強したいかもしれない…。』
と好奇心が湧いていて、最近ちょっとずつ勉強してるのです。
そんな中で、大根未知子先生が教えてくれたこの話で、目から鱗がごっそり取れたのでご紹介させていただきます。
ここからは私が自分なりにまとめた内容を書いていきますね。
✏️英語📒
「英語の文法」と言うと必ず出てくるのが「第5文型」と呼ばれる【SVOC】です。
S:主語
V:動詞
O:目的語
C補語
待て待て待てーぃ( ̄■ ̄;)
主語、目的語、補語…【文の成分】分けしとる中で1個だけ【品詞】入っとるやないか!ふざけんな!お前は何、しれっと並んどんねん!
↑私はもう、ここでダメでしたね。
『単位は揃えろ、話はそれからじゃ!』
って気分になって、
『こんな、いい加減な内容、勉強する気になれんわ!』
と、勉強を止めたのが高校生の頃のお話です。
大人になってようやくその疑問が拭えたんですよね。
Vは【述語動詞】とされる場合もあるように、成分分けすると【述語】にあたります。そして、英語においては[述語になれるのは動詞だけ]なのです。
↑これ、超大事!ここを一番初めに教えといてくれたら、私は高校時代にしっかり勉強したよ!なのに、こんなに大事な一言がまとめて書いてくれてるところが1個も無いんです。それが意味が分かりません。
『なぜ成分分けの中に品詞が混ざっているのか』という部分への答えが、日本語と英語の違いの中で最も大きい相違点を指し示すポイントと言っても良い位です。なのに、世の中では
「Vは動詞です。」
「英語で述語になるのは動詞だけです。」
って断片的な情報しか無いんですよ。
「英語は、主語、"述語"、目的語、補語、という順番になります。ところが、英語の文法において、述語は動詞しか入りません。なので、主語の次は"動詞、で、覚えてしまいましょう。」
たったこの1点を押さえるだけで英文法を理解できる人の人数、爆増すると私は思います。
✏️日本語📒
【日本語の文法】というものの解釈について、
①日本人が子供の頃から習い続ける文法
②外国語話者に向けて教える文法
それぞれ骨格が違うのだそうです。
①の場合の解釈
〈主語〉
↓
(複数の〈修飾語〉)
↓
≪述語≫
という風に、主語と述語が基本となって構成される文章の間に修飾語が入ってくる。
②の場合の解釈
(複数の成分)
↑
≪述語≫
という風に、述語がメインでしかなく、主語も他の修飾語と同様、あくまで述語を説明するための成分としか見なさない。
のだそうです。この段階で、日本人が想定している日本語の文法と、外国語話者が想定している日本語の文法の感覚が異なるということは明瞭ですよね。
恐らく、子供の頃から日本で教育を受けた多くの日本人にとって、
『まぁ、日本語の文法なんて、主語→述語、って覚えとけば何とでもなるから。』
位の感覚しかないのではないでしょうか。(そんなことないかな?私だけか?)それよりも、述語を説明するための助詞の使い分けが最も重要なポイントになるという点の方が口酸っぱく言われている気がします。
ところが、外国語話者にとって、日本語を覚える上で最も重要とも言える要素というのが、
「日本語では基本、述語が文の最後にきます。そして、述語になれるのは、動詞、形容詞、形容動詞、(名詞+助動詞)(副詞の一部)です。」
という点になります。
英語圏の人にとっては特に重要なポイントですよね。
「英語の述語は動詞しかない。」
けど、
「日本語の述語は動詞も、形容詞も、(英語には無い)形容動詞も当てはまる。」
日本人の方が逆にあまり理解していないであろう重要点だと思いませんか?この相違点を理解するだけで、その後勉強する際の理解度が格段に上がるのではないでしょうか。私は、日本人にとっても、この部分を真っ先に伝えてから教えた方が良いと思います。
例えば、
「庭に咲いているバラが綺麗だ。」
という日本語の文章があったとしましょう。
この文章の中の述語は「綺麗だ」という形容動詞になります。
この文章を英語に翻訳すると
「The roses blooming in the garden are beautiful.」
です。
『日本語のときに形容動詞が述語だったということは、英語の文章に切り替わった際、その言葉は形容詞に変わるから…。』
と、翻訳を考えやすくなるのではないでしょうか。(英語には形容動詞という概念がありません。)なので、翻訳する際の迷いが減らせるはずです。
また、
『動詞の後ろに形容詞がくっついているということは、この文章は第2文型【SVC】だな!』
という判断もしやすくなると思います。
そして、
『なるほど、英語ではこの場合の【beautiful(綺麗)】が補語扱いになるんだな。』
といった感じで、補語への理解度も格段に上がりますよね。
こんな風に様々なポイントに対して点と点で結び付けて覚えられると、当然テストにも強くなるとも思いますし、テストに限らず、実生活で英語を活用できる人も増えるのではないでしょうか。
今回は、ほんの少しの要所をまとめただけなのですが、この点を押さえただけでかなり英文法への理解が深まった人はいるはずです。
この、英語と日本語の文法を比べていく話をブログでシリーズ化する予定はないのですが、私は個人的にまとめていくつもりをしています。まとめて、ゆくゆくは小冊子を作るつもりなんです😆自分専用のね📔それが楽しみで楽しみで仕方ありません✍️✨
最初の方にも書いた通り、私は点数を取るための勉強と理解するための勉強は全然違うと思っていて、点数を取るための勉強なんて何の意味もないと考えてるタイプなんですよ。なので、『受験用!』『成績アップ向け!』
とかそういう視点じゃなくて、
『違いを楽しみましょう😌』
って、コーヒーみたいな楽しみ方のできる話も世の中に増えたら良いなって思ってます。この話を読んでる専門分野の人は是非お願いします。
ここからは、ただの文句をぶーたれます。
私、中学生の頃は英語が大好きだったんですよ。
『日本語だけじゃなく、他の言語も話せたら、それだけ色んな人とコミュニケーションが取れるようになるのだから、他言語は積極的に勉強したい!』
って考えてました。現に、中学時代の3年間、英語のテストで90点を切ったことは1回も無かったんですよね。
そんな私が、高校に入ってから英語が3種類位に分かれて、
『は?つまらん!無理!』
って、挫折したんです。(2種類だったかなぁ?英文法と、英語と、英会話、位に分かれてた気がするんですけど、嫌いになり過ぎて忘れてしまいました。)
まぁ私が高校時代から腐り続けたのは他にも理由が色々あったので、別に英語に罪は無いんですけど、私はどうも、行ってた高校の英語の扱いが許せなかったんですよね。
英語…言語ですよね。言語って、他者とのコミュニケーションツールな訳ですよ。
正しく話すこと<伝わること
が大事な訳ですよ。
『そこに、文法とか要らんくね?現に、私、日本語文法分かってないけどしっかり喋っとるぞ!』
って、妙に苛立っちゃったところもあったんです。
ゆーても、私は入った高校が本当に間違ってたんですよ。いちいちどの教科もレベルが高かったというか、それこそ"学術的な理解"を求めるようなスタンスの学校だったので、どうしても
コミュニケーション<学問の修学
みたいな要素が強くて私のモチベーションは下がってく一方でした。
多分、理解してないと点数も取れない位のレベルの内容でもあったんだけど、
「点数を取らないといけません!」
みたいな部分が強くて、私には合わなかったんですよね。私、塾も通ったことがないので、【詰め込み脳】が養われてなくて、そういう点でも、
『あぁ、この学校は詰め込んだ人が来るべき場所だったんだな!』
みたいな雰囲気も感じて、いちいち勉強が面白くなかったし、やる気にもなれなかったんです。
そんなこんなで、大好きだった教科が大嫌いになった、愛し合って結婚した筈の夫婦がドロドロな憎しみ合いの末離婚するのに似た嫌悪感を抱えることになってしまって、悲しさまである訳ですよ。
本っ当に、
「おい、お前ら!若者のやる気を潰しにかかるな!」
って、色んなところに訴えたいですね。
言語学に限らずですけど、学問って[ヲタク的感覚で取り組み続けないと習得できない]みたいな部分あるじゃないですか。そーゆものを
『いや、ごめん、ヲタ程の好意も熱量も無いんだよね…。』
って程度の熱量の人間に教えるには、【ヲタのテンションが上がるポイント】重視で教える
んじゃなくて
【ヲタがヲタへと生まれ変わった瞬間のポイント】重視で教える
って感覚がかなり大事だと思うんですよ。分からない人、興味無い人の視点に立って物事を教えないとダメやと思うんです。
だから、研究者とか、プロの人は、
【コアなファン視点の話】
を紹介することも時に凄く大事でありながら、もっと大事なことって、
【興味無い人が興味を持ってくれそうな視点の話】
を紹介できることだと私は思うんですよ。
義務教育期間中は、
『興味云々抜きにして、覚えておこうねー?』
みたいなテンションだったのに、高校に入ったらいきなり
『えー、今日からえー、拙者が○○について語る訳だがぁ↑、○○は控え目に言って推せるwいやはやいやはや【求】勉強!おまいらもえー、○○の尊さにすべからく沼落ちすべしw デュフw』
位の重量でこられると、
「解せぬ。」
の一言に尽きるじゃないですか。
せめて高校のレベルではどんな教科に対しても
「○○は△△で□□な部分に面白さがあるんですよー?」
程度の視点から入った方が良いんじゃないでしょうかね。
で、私が最近ちょこちょこ調べてみてる限り、日本語の文法と英語の文法を並べて比較しながら、平行して理解してくことで、英文法の世界観の話がすんなり頭に入ってきてる感覚があるんですよ。そういう点から見ても「とにかく英文法の世界観を学んで、覚えなさい!」
じゃなくて、
「とりあえず日本語と比べていくので、まずは差異を捉えていきましょう。」
って視点の話から入っていく方が、興味ある人も、理解できる人も、色々増やせると思います。
だから、有識者の人々は言語学を敷居の高い学問のままにしておくのではなく、楽しく嗜める人間の数を増やせる学問へと変化させてくれたらいーのにな、と、思いました。(小並感)