最悪なパートナー
{2022.08.23の記事}
パートナーシップで躓く時、原因は自分の深い部分に眠っています。
この、原因を見付けるのがまた難しかったりするんですけど、多くの場合、過去に深く傷付いた経験が元凶となっています。
私の実体験ですが、
『恋人が私の話を聞いてくれない!』とイライラする経験を何度もさせられました。
それで、
『どうしたら話を聞いてくれるのだろう?』と、言い方を変えてみたり、態度で示してみたり、相手に対して様々なアプローチを仕掛けましたがことごとく失敗しました。
そこで、内観してみると、私の中には
①誰も私の話なんて聞いてくれない、という刷り込み
②『ちゃんと私の話を聞いてよ!』という怒り
③『心が通じ合えていない気がする。』という悲しみ、寂しさ
が眠っていました。
お察しの通り、これら3つとも子供の頃から親に対して感じてきた苦しみです。
私の親(というか、家族全員)は、私の話を
・理解しよう
・寄り添ってあげよう
・聞いてあげよう
とは、一切してくれなかった人たちです。
私が家族に対して
『そういう行動は止めてほしい!』という言葉が届かない。
言葉が届かないので、当然私が止めてほしい行動は止めてくれません。
むしろ、彼らの言い分ばかりを私に押し付け続けられました。
そんな環境で育ったことが原因で、私の無意識レベルに
①誰も私の話なんて聞いてくれない、という刷り込み
が植え付いていました。
私の家族は、
・自分の子供(孫)の話を聞いていない
・自分の意見を押し付けている
・自分の子供(孫)が傷付いている
ということに、一切気が付きません。このことから、
②『ちゃんと私の話を聞いてよ!』という怒り
③『心が通じ合えていない気がする。』という悲しみ、寂しさ、が、私の中にへばりついていたんです。
ところが実は、私自身が家族の行動にばかり意識を取られていたせいで、自分の気持ちに気付いてあげられていなかったということに気が付きました。
『あの人たちは、どうして私の話を聞いてくれないの?』
『あの人たちは、どうして私のことを傷付けて平気な顔してるの?』
『あの人たちは、どうしたら私の話に耳を傾けてくれるの?』
そちらばかりに気を取られて、自分の気持ちを置き去りにしていたんです。
そのせいで、①~③の私の気持ちは、見えない心の奥底に沈んだまま、時が流れてしまった訳ですね。
それで、自分の心の傷を浮き彫りにさせる人と出会い、①~③の気持ちに気付かされるべく、同じように何度も何度も
『私の話を聞いてくれない』事態が起こっていました。
私の中で、一番厄介に感じるのは、
①のように、[私自身が自覚していないレベルで]思い込まされたことを抱え続けていることです。
これに気付くのは、本当に難しかったです。
なので、もし皆様も、パートナーから嫌なことを繰り返されるときは
『自分はいつも嫌なことをされる。』
『自分はいつも嫌なことをされて当然の人間だ。』など、
自分で自分に言い聞かせていないかどうか
真っ先に確認することをおすすめします。
『自分は嫌なことをされるような人間ではない!』
『自分は嫌なことをされるべき人間ではない!』
と、自分の中で反論するのも効果的です。
『何でそんなことされなくちゃいけないの?』と、原因解明に走るのではなく
『こういうことをされて『嫌だ!』と感じた。』という部分に焦点を合わせなければいけません。
ついつい、
『何で自分が嫌だ、って思うことするの?』って気持ちに引きずられて、相手を責めてしまいがちですが、それでは
『嫌だ!』と感じている自分をほったらかしにしていることになってしまいます。
私の体験談でもそうでしたが、嫌なことをされて、嫌な気分になっているときは相手に敵意が向いてしまいやすいです。
「止めろ、つってんのが聞こえんのか、このヴォケがぁぁあ」
って、なっちゃいますよね  ̄- ̄
相手がいると、どうしても
『相手のせいで…。』って、自分よりも相手を観てしまいやすくなりませんか?
Aさん(大人)と、B君(3歳)がぶつかってしまい、B君が転んでしまった場面を想像してみてください。
それを見ていたあなたはまずB君に
「大丈夫?怪我してない?」
と、声を掛けませんか?
それと同じことなんですよね。
嫌なことが起きたら、まず自分に
「大丈夫?辛かったね、傷付いてない?」
って、自分の心のケアから入るのが正しい対処法なんですよ。
いきなりAさんに対して
「ワレ、どこ見て歩いとんのじゃ、B君転んでもーたやんけー!!!」
って、食ってかかって、B君のことはほったらかし…
は、間違った対処法だと思いませんか?
嫌なことをされて、すぐに相手に対して敵意が向いてしまう人は、ずーっと自分じゃなくて、他人を優先する生き方を強いられてきたんだと思います。
だから、自分を優先する方法に気付きにくいと思います。
それで、私なりの、自分を優先しやすくなる考え方を書いてみました☆
私の体験談を読んで分かったと思うんですけど、私が家族から嫌なことをされたときにもっと自分で自分に寄り添ってあげていて、自分の心の傷を抱えたままじゃなかったら、パートナーから嫌なことをされずに済んだんです。
自分が、好きだと思っている相手から嫌なことをされる
っていう、辛い思いをせずに済んだんです。
だから、心の傷は、早めに手離しておくのが吉だと私は思います。
できれば
『自分は嫌なことをされなきゃいけない人間かなぁ?』
『自分は嫌なことをされるべきかなぁ?』と、自分に確認する。
『自分は嫌なことをされる必要の無い人間だよね!』と、自覚を促す。
この位、自分に語りかけてあげられるのが理想です。
正直、
・他人を平気で傷付ける
・他人を傷付けていることに気付いてない
・話が通じない
こういう人は存在してると思うんですよね。
『この人もいつか、気付く時がくる。』
『この人はいつか、わかってくれる。』
『この人とはいつか、通じ合える。』
は、綺麗事です。
いつかなんて、来ません!
残念な人は、いつまでも残念だし、変われるとしても、果てしない時間が掛かります。
しかも、そういう類いの人たちはほとんどの場合、その場で傷付けるだけでなく、こちらの自尊心を下げて、後に引きずってしまうような酷い言動も漏れなく付けてきます。
だからこそ、
『自分の価値は自分が決める!』という心づもりを忘れない。それを奪われても、奪い返す、思い出す。
そんな強さを常に持っていられるのが理想なんじゃないかな、って思っています。
話が通じない人に対して
『どうしたら気付いてくれるかな?』
『どうしたらわかってくれるかな?』
『いつになったら通じるかな?』
って、気にかけてあげてる時間は、自分のエネルギーをその人にあげてしまっていることになります。
そうなると、自分だけがエネルギーを奪われて、疲れてしまう状態が続いてしまうのです。
自分のエネルギーを、まず自分に与えてあげないせいで、イライラする状態を引き起こしているとも言えます。
自分のエネルギーをまず自分に向けてあげるために、『分かってくれない。』という状況にフォーカスするのではなく、
(分かってくれなくて)『ムカつく』『悲しい。』『寂しい。』と、自分の気持ちを感じてあげることがとても重要なんです◎
誰かに嫌なことをされたときに
『嫌だ!』って、感じている自分を蔑ろにしている自分こそが、自分にとって最悪なパートナーだったんだ。
って、ある時気付きました。
もうかなり自分と自分の間に溝が出来ていて、信頼関係を構築し直すのは時間がかかりそうではあるんですけど、ちゃんと自分がベストパートナーになれることが、自分の幸せにとって凄く大事なことなんだと思います。
欲を言えば、
『もっと分かりやすい形で、私を傷付けることなく、この事に気付かせてくれるパートナー(他人の)と出会いたかったよ…。』って、思ってしまいますが、結果的に私に色々と気付きをもたらしたアイツはやっぱり大事な人なのかもしれません。
かといって、私のことを散々傷付けてきた全員を許せる程大人になれてないんですけどね。
最近、
「心を開きましょう!」
ってメッセージが妙に気になってたんですけど、もしかしたら、
「自分に対して心を開きましょう!」
って意味なのかもしれません。
自分のことを信頼できる人になれますように。