やりたいことがわからない
{2022.09.22の記事}
先日、
『私って、何がしたいんだろう?』とふと思った時に
『やりたいことが分からないのは、自分は何をしているときが、幸せか、楽しいか、嬉しいか分かってないからなんだ。』と、閃きました。
これまで、
『自分にはやりたいことが無いんだ。』と、思っていたんですけど、
『そうじゃなくて、自分の"やりたい"という気持ちに蓋をして、気付けていなかったからなんだ。』と、理解したんです。
このニュアンスの違いって、結構多くの人が知っていると良いのではないかと思います。
[自分が何をしているときに幸せを感じているか、楽しさを感じているか、喜んでいるか]
この部分が分かっている人と分かっていない人では、やりたいことの見付け方へのアプローチが少し違うと思うのです。
恐らく、取り掛かりは同じで、[少しでも「やってみたい。」と思ったことに挑戦してみる]という行動はどんな人にとっても大事なことです。
しかし、自分が喜ぶポイントを把握できていない人は、いくら新しいことに挑戦し続けても
『これだ!』と、感じにくいのです。
だから、色々なことに挑戦した時に
『今、自分はどう感じているか?』と、自分の心にフォーカスしながら、
自分の感情の変化に気付く訓練が必要となります。
少しでも『やってみたい。』という感情すら湧かない人も沢山いると思います。
私自身も比較的そういうタイプだったので分かるのですが、
『やってみたい。』と思った瞬間に無意識に
『無駄無駄。』
『意味無いよ。』
『無理だよ。』
と、やってみたい気持ちに対して否定的な考えが即座に出てくるので、顕在意識には否定的な意見が届いてしまうのです。
だから、少しでも『やってみたい。』と思う気持ちに気付くところからスタートしなければならない人も、沢山いるのではないでしょうか。
そういう意味でも、他の人から聞いた意見に対して
「それ、いいね!」
「面白そう!」
「やってみたい!」
など、あえて肯定的な意見を発言するように心掛けることも自分の気持ちに気付くためにはとても効果的です。
私も、他人にも自分にも興味が薄い人間なので、昔から他の人が楽しんでいることにあまり興味が湧かない人間でした。
しかし、このあえて肯定的な意見を返すということをするようになってから
『あれ?本当に面白そうかも…?』
『本当に興味あるかも…?』
と、半分自己暗示的に興味感心を持てる領域が増えたのは事実です。
何に対しても否定的な人間の多くは、自分が否定的なことばかり考えている自覚すら無いことがほとんどなので、それを自覚するためにも、[あえて肯定的な意見を返すようにする方法]を試してみて損はないと思います。
一緒に会話している相手も肯定的な意見を返されると嬉しいし、会話が楽しくなるので、メリットが多い方法です。
『やってみたい。』という気持ちに敏感になるためには、普段の生活の中で
『トイレに行きたい。』と感じたらすぐ行く
『疲れた。』と思ったら小休憩を挟む
自分は今[お腹が空いている]のか、[喉が乾いている]のか、判別できるようになる
などなど、自分の体の感覚を正確に捉えて、体の感覚に従って即行動できるようになることが大切です。
体の感覚が分かるようになれば、自分の感情の変化にも気付きやすくなるはずです。
私の場合はそうでした。
『これをしたい。』
『これは止めたい。』
という自分自身の感覚を取り戻さないと、自分のやりたいことに出会ったとき
『これだ!』というセンサーがなかなか反応しない状態が続いてしまいます。
冒頭の話に戻りますが、私は本当に
『自分が何をしているときに幸せで、楽しくて、喜んでいるのか?』が、分かっていません。
以前に比べると、少しずつ分かるようになってきたのですが、イマイチ分かりきっていない自覚があります。
普段、趣味で手芸や編み物を楽しんでいるのですが、それらを行う時は何かしら動画を流していないと落ち着きません。
これは、逆に言えば、
『手芸に集中するのは嫌い。』ということです。
それが良い悪いという話ではなく、
『もっと熱中出来ることをやりたい!』という自分の意識があるので
『自分は何なら熱中できるのか?』ということを知りたいのが現状なのです。
この数日間、以前から見たかったHUNTER×HUNTERの旧版のアニメを初めから最後まで見てみてたのですが、やっぱり"熱中"はできなかったので、
(色々と新しい発見はあったので、無駄ではありませんでしたが)
もっと違う何かにトライした方が良いのかと思っています。
『熱中する!』という目的意識を達成させるなら、恐らく今まで私がやったことが全く無い、一筋縄ではクリア出来ない何かが良いのかとは思いますが、興味をそそられる何かが思い浮かぶまで、しばらくお預けかもしれませんね。
それまでは、とにかく断捨離を頑張ろうと思っているのが現状です。
あれから、また少し進んだのですが、もう少し捨てる余地があるな、と感じています。
[やりたいことが無い、分からない人]というのは、子供の頃から自分がやっていることを否定されたりする経験が多かった人なのだと思います。
一生懸命やっていること、楽しんでいることを邪魔されたり、鼻で笑われたり、止めさせられたり…
と繰り返している内に、自発的に何かを始めることに億劫になってしまった人なのかな、と。
こういう
『トライしても、どうせまた邪魔される…。』という意識は、顕在意識より少し深い所に根付いてしまうので、拭い去るには少々骨が折れる作業になるとも思います。
しかし、拭い去るのは無理なことではない、と私は思っています。
人それぞれのやり方、ペースで過去の意識から脱却することは可能だと考えています。
だから、私なりの考え方を書いてみました。
やりたいことが無い、分からない人は
『やりたいことが無い自分は駄目な人間だ…。』と自分を責めがちです。
しかし、本当に駄目なのは、[やりたいことが無いこと]ではなく、[自分の「やりたい」に気付けないこと]なのです。
『自分にはやりたいことが無い。』と、自分に対して暗示をかけ続けるのではなく、
『今は自分のやりたいことに気付けていないだけだ!』と開き直ることも大切ではないでしょうか。
似ているようで少し違う、
『やりたいことが無い。』
『やりたいことに気付けていない。』
この感覚の差を感じ取れるようになれば、自分の深い部分にある意識に気付けるチャンスが増えるはずです。
『自分にはやりたいことが無い。』と悩む前に、
『自分は本当に、やりたいことを見付けたいの?』と自分に聞いてみても良いかもしれませんね。
いずれにせよ、自分の深い意識が本当に望んでいることは、[あなたに気付いてもらうこと]なのです。
私を含め、より沢山の人が自分の本質的な望みに気付けますように。