見出し画像

嘘と真実


以前まで、【発言小町】を読んでいるとイライラしかしなかったため、あまり読んだことがありませんでした。

が、最近は私が大人になったからなのか、
『世の中には変な人がいるもんだなぁ~フフ🤭』
と、読むことを楽しめるネタが増えました。(それでも読むに耐えない内容の方が多いんですけどね)

そんな感じで、世の中の人の意見観察に勤しんでいて、ふと思った話。

実は前々から感じてた内容でもあるんですけどね。ネット内の至るところで他人の意見を見るのが、私は結構好きだったんですけど、どんなところでもしょっちゅう

『『嘘をつかないこと=本当のことを言うこと!』
って勘違いしてる人多いよなぁ~🧐』

と仄かに思い続けてました。漏れなく発言小町にも結構いるのが気になったのです。

まぁ、このブログでしょっちゅう嘆いてる通り、最近のネットに転がってる"意見"の多くはお話にならないものばかりです。変な人の意見が目立つので、現実生活の中で出会う人の中にはあまりいない、というのが本当のところなのでしょうけれども、
『『真実を言うことが必ずしも正しい訳ではない!』
って学ばなきゃいけない人、多過ぎない?』

と、個人的に思うのです。



先にお断りしておきますが、私は腹黒さでいくとなかなかのサラブレッドな気はしています。父方の祖母、母方の祖母、母親、全員出身地の都道府県は異なりますが、揃いも揃って腹黒さの目立つ土地柄出身の女ばかり…その遺伝子を引き継いでいる私は、漏れなく意地の悪い考え方も結構得意なのだとも思います。

そんな私がいつも思っていることなのですが、

『嘘をつかずに、本当のことも言わなければ良いだけじゃん。』

という話でしかないんですよね。それなのに、わざわざ本当のことを言っちゃうから、余計な一言として相手や他人を怒らせてしまってる人、世の中にはまぁまぁいるよなぁ、と感じます。



悪い表現だと「バカ正直」、もう少し良い響きにするなら「純粋」に、
『嘘をついてはいけない!』
と考えた上で、本当のことを言っちゃってる人が多いのではないでしょうか。

ですが、冒頭に書いた通り、
・嘘をつくこと
・本当のことを言うこと

って、対義語じゃないんですよね。

[嘘をつく]
の対義語は
[嘘をつかない]

だし、

[本当のことを言う]
の対義語は
[本当のことを言わない]

ただそれだけなんです。

[嘘をつかないようにすること]
が即ち
[本当のことを言う]
ということではありません

何歳から~…などの明確な区分はありませんが、まぁ大人としてビジネス的な付き合いや、ママ友、親戚付き合い、等々
『当たらず触らず、無難な付き合い方に止めておきたいよね。』
という相手に対しては、
『本当のことは言わない!』
というモラルは徹底しておいた方が良いのではないでしょうか。守らなければならないのではなくて、
「守ることで自分が困らずに済みますよ。」
という話です。ピンときてる人は、この点を押さえておいて損はないと思います。



私がかつて経験したエピソードにフェイクを混ぜて例えてみます。

ある日、私が働いていた勤務先の近くに新しいコーヒーショップができました。勤務先のスタッフ内でも、そのコーヒーショップのことが話題になっていたのです。

そのコーヒーショップは、普通のコーヒーにプラス料金を支払えば
・好みのホイップクリーム
・好みのソース
を足すことができるシステムでした。勿論そのままのコーヒーも美味しいお店なのですが、
「ホイップクリームの味×ソースの味 組み合わせはあなた次第!」
という点もそのお店の特色として大々的にアピールしていたのです。

そこで、気になった私は早速行ってみました。お店が一番おすすめしていたホイップクリーム&ソースの組み合わせで注文し、美味しく頂いたのでした。

さて、後日。勤務先の後輩が
「あのショップ、気になりますよね~。でも新店舗だから人気なだけかもしれないじゃないですか~。どうなんだろ?」
とコーヒーショップの話を振ってきました。なので私は、
「あ!そこ、この前行ったよ!確かに新店舗でかなり並んで待たされちゃったけど、待たされただけあったというか、実際美味しかったから、私はすっごい満足だったよ!」
と答えました。すると後輩は、
「え!そうなんですか?!いーなー!じゃあ私も今度行ってみよ!」
と、言うのです。そこで
「行ってみなよ◎並んでも後悔するような味ではないと思う◎コーヒー自体も実際美味しかったし、何と言ってもお店がおすすめしてたホイップ&ソース、あの組み合わせがまためっちゃ美味しかったからさぁ、是非飲んでみてよ☆」
「えー!めっちゃ楽しみです~!」
と、その日その話題は、にこやかに終わりました。

さて、また更に後日。後輩が
「コーヒーショップ行きましたよぉ~♪」
と話してきました。
「あ、行ったんだ!何飲んだの?美味しくなかった?!😊」
と聞いてみると、
「ホットコーヒーめっちゃ美味しかったですぅ~。ホイップクリームとか、まじ、要らん、って感じでしたぁ~😋」
と、返してきたのでした。

「あ、うん、だよね~。コーヒー自体が味しっかり美味しいよね~。」
と、返しつつ、
『え?私余計なおすすめしたんか?!😱』
『何?それは私に対する嫌味なんか?!😱』
『この子はどういうつもりで私にわざわざ「ホイップクリーム要らん。」と、言ってきとるんや?!😱』
と、人知れず脳内パニックを起こしたものです。



かなりフェイクを盛り込みましたが、ニュアンスとしては正にこういうことを現実で体験したことがあります。

その後輩が、後輩…というか、アルバイトさんだったことや、年齢も私より10歳程若い子だったこと、
『"アルバイト"相手にわざわざ礼儀を教育してあげる義理は私には無いよね(  ̄- ̄)』
という考えから、その場では何も言いませんでした。

が、大人の世界においては、こういう場面ではわざわざ
「ホイップクリームとか、まじ、要らん、って感じでしたぁ~😋」
と、一言付け足さないでいられる方が、結果的に自分が一番損しないはずです。同じパートか、社員の立場の後輩だったら、私は一言注意したであろう案件でした。それが余計なお世話になるのかも分かりませんが…。

このシチュエーションならば、
「まずはホットコーヒー頼んでみたんですよね~。それがめっちゃ美味しかったですぅ~😋ハマっちゃいましたぁ~🤤」
とでも返しておけば、
・嘘はついていない
・おすすめしてくれた先輩に対してカドも立たない

で終われた訳です。

私も私で表立って言ってはいませんが、このモヤモヤするエピソードが付随してしまった件のコーヒーショップには、それ以降二度と足を運んでいません笑そこまで気にするようなエピソードでもないのですが、そういう些細なことだからこそ後味が悪過ぎてスッキリもできず、忘れるよう努めたのです。今こうしてエピソードを書くまですっかり忘れていました。

アルバイトの後輩が余計な一言を付け足さず、ホイップクリームの話を濁してくれてさえいれば、私も後輩も
「あそこのコーヒーショップ美味しいね😊」
というにこやかな話で済んだだけの話なのですが、私の中に苦い記憶を刻んでしまったのです。(コーヒーだけに)

件のコーヒーショップの立場から見ても、知らないところで発生した【余計な一言】によって、私という1人のお客の足が遠退いた訳ですから、まぁ、【余計な一言】って、世の中にあまり良い影響は与えないんですよ。



もっと違う形での【余計な一言を言ってしまう人】にも共通して言える部分があるのですが、ある意味、

『自分の中の真実の話を言わなきゃ気が済まない!』

っていう幼稚な心理が、余計な一言を生んでしまうケースが多いです。

上記の例え話で言うと、後輩としては
「私はホイップクリームなんて、要らない!」
と、アピールしたかったのでしょうね。それなのに、私があまりにも
「何と言ってもお店がおすすめしてたホイップ&ソース、あの組み合わせがまためっちゃ美味しかったからさぁ、是非飲んでみてよ☆」
などとゴリ押しするような言い方で発言していたものだから、言い返したい気持ちもあったのではないでしょうか。

ですが、先程書いた通り、"大人の"社会においては、自分が言いたいことを飲み込むスキルも時に必要なんです。このスキルを扱いこなせるのとそうでないのとでは、人付き合いの質はかなり変わってきます。

「だって、私の意見はこうなんだもん!」
と、強くアピールするのをグッと堪えて、
「なるほど…先輩はそうなんですね~。(私は違うけど!)」
などと、言葉を濁して聞き流すだけに止めておけることで、失わずに済む縁が世の中には結構あったりするものです。

反対に、言葉を濁すことで、相手と適度な距離で離れていられるケースも多いですしね。【他人の懐に土足で踏み込んでくる厄介な人間】なんかをはじめとした赤の他人に対して、【自分の中の真実の話】は語らない方が厄介事に巻き込まれずに済みます。

もっとも、
『相手と激しい口論になっても良いから、自分は自分の意見をハッキリ言う!』
と、腹を据えているのであれば好きなことを好きなだけ言ったら良いのではないかと私は思うんですけどね。なんだかんだ言いながら、私個人としては
『『喧嘩上等!』って覚悟があるなら、自己責任で好き放題言えば良い。』
という考え方が一番強いです。

「『できるだけ、色んな人とは穏便な付き合い方がしたい、トラブルなんかになるのは嫌。』
と思うのであれば、言葉の濁し方を身に付けておくと良いですよ。」

と、それだけの話なんです。



小さい頃から私たちは
「嘘をつくのは良くありませんよ。」
と教えられると思います。実際、世の中で【メリットしかない嘘】なんてほぼ存在していないのではないでしょうか。仕事などにて関わる相手で最も厄介だと言っても過言ではないのが【嘘つきな人間】かもしれません。

稀に、【相手のためにつく嘘】なんかも世の中に存在するのは事実でしょう。ただ、どんな嘘であれ、それが"嘘だとバレた時"、嘘をつかれた相手が幸せでなくなるケースの方が多いのではないでしょうか。そして、【"絶対に"綻びの出ない嘘】なんてものが世の中に存在しないのも事実です。

『【嘘】というものは、人を不幸にすることの方が得意な行為である。』

ということを私たち人間が理解しておくことはとても大切なことです。

一方で、

『自分にとっての真実が、必ずしも他人を幸せにするとは限らない。』

という点を理解しておくことも必要です。少し難しいことなのかもしれませんが、
『真実を扱うためには気を付ける必要がある。』
という部分も、頭の片隅に置いておくことが大切なのです。

嘘は諸刃の剣
真実は快刀

『どちらも扱いに気を付けていなければ、不用意に他者を傷付けてしまう可能性がある。』
ということを知っていれば、余計な争いは生まないのです。



とにかく、

[嘘をつかない]
の対義語が
[真実を語る]
ではない!


という点を学んでおいた方が良い人は世の中に結構いると思います。まずはそこを押さえてから、話し方について考えてみるのが良いでしょう。

節度ある対応ができる人が世の中に沢山増えると良いですよね。

いいなと思ったら応援しよう!