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多言語サイトってどうデザインする?【後編】
こんにちは、デザイナーのNagumoです。
前編では、言語による印象の違いと、国によるカラーの印象をご紹介しました。
後編では、海外でどんな訴求・デザインが好まれるのかをお話ししたいと思います!
国民性によるコンセプトの違い
前編でも少し話た、クリエイターさんの動画の中で挙がっていたのですが、
車のCMの訴求方法が日本とは違うと話されていました。
日本の車のCMはファミリー感を出すのが一般的なのに対し、
海外では車を全面に推し出していたり、
男性のステータスとして、承認欲求や自己顕示欲、性的なアピールを誘う女性が振り向くシーンなどが多く、「この商品があれば女性にモテますよ〜」なんていうような表現をするそうです。
他にも、腕時計や歯磨きなども同じ傾向があるとのこと。
アピールポイントが全く異なっています。
日本
海外
日本では、大手通信キャリアのCMにも見られるように、続きがきになるようなストーリー性のあるCMが多くあります。
また、日本では旬の有名タレントを起用して一瞬で世界観を作り、その中で商品を紹介しますが、
アメリカでは30秒~60秒という長時間の枠を持っており、アイディアや映像の面白さで視聴者を引き付けて印象付ける余裕があります。そのため、商品そのものについて理解を深めさせることが可能になっています。
高校時代のハワイ出身の担任も、
「日本に来てCMに出演している俳優が有名人ばかりで驚いた、アメリカでは親近感を持たせる為に無名の俳優しか出ていないから」と話していました。
Toyota safety senseのCM 日本
Toyota safety senseのCM US
国よるレイアウトの違い
海外では、大きな画像と余白によるインパクトのあるダイナミックなものが好まれるようです。
商品やサービスのイメージを重視しており、一目で「これは魅力的だ」ということを伝えようとしています。
情報量を少なくしてビジュアルで感覚的に訴える傾向にあります。
また、前編でカラーについて触れましたが、彩度の高い画像でサイト全体の印象がとてもカラフルです。
これを本当に痛感したのが、昔Cosmopolitanというアメリカのファッション誌を買ったのですが、レイアウトや情報の見せ方が日本のファッション誌と全然違っていて驚きました。
Webデザインに通じるものがあると思います。
見出しは大きくてインパクトがあるのに対し、本文の文字が小さく見出しに沿ってコンパクトにまとめられ、余白も多めに取られています。
日本の雑誌は余白を埋めるように情報を詰め込んでいるイメージがあります。親近感のある言葉が多く、全体的に淡く彩色されています。
大胆でスタイリッシュか、可愛らしさがあるかといった違いも大きいです。
まとめ
ここまで日本と海外のデザインの差を調べてみましたが、
日本は「優しく説明する」「共感を呼ぶ」
海外は「ビジュアルで体感させる」「奇抜さで惹きつける」
といった違いがあるように感じます。
前述した牛角の公式サイトのような多言語サイトを制作するのであれば、
やはり日本語サイトと全く切り離して作るべきだと考えました。
・コンセプト
・カラー
・レイアウト
・UIUX
これらを一から練り直す必要がありそうです。
現状はなかなか多言語サイトは作る機会がないのですが、同じ商材で全く別物ができたらとても面白そうです。
もし機会があればチャレンジしてみたいと思います!
韓国と日本のサイトデザインの差について
詳しく書かれている記事はこちら
今回参考にしたクリエイターユニットNOT4Hの動画はこちら
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