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マイクロノベル集 247「ステキなおもちゃ」
No.1405
こどものおもちゃでバトルだ! まずはぼく。「TVゲーム。カートレースで勝負しよう!」次はお父さん。「特撮ヒーローのフィギュア。ライダーキック!!」そしておじいちゃん。「ブリキの鉄腕アトム。ガッシャンガッシャン腕が動くよ。十万馬力だ」すげぇ!
No.1406
ぼくは子供の頃から悩んでいたんだ。なぜヒーローは戦うのか。「そこに敵がいるからだ」「正義」「愛」「あなたのご命令とあらば」なるほど。ぼくはヒーローのおもちゃと悪党のおもちゃを別々にしまうための箱をお母さんに買ってもらった。大人だからね。
No.1407
俺は巨大ロボット。理由はなんだっていいから戦いたい。敵が踏んだ土地ごと火の海にしてくれるぜ! 「お前に新しい敵を与えよう」了解! 貴様ぁ、土足でこの敷地に上がり込んだな!! 「病院に来た患者に対して的確な消毒済みスリッパの投擲、さすがだな」
No.1408
仕事に疲れたロボットたちが訪れる場所があります。「ただの飲み屋じゃねぇか」ゴミ捨て場よりマシでしょ。オイル、もう一杯どうだい。「もう飲めねえよ。さっきたっぷり吸ったところでね。赤ん坊がこぼしたミルクを掃除したのさ」バケツを持ってこようか?