マイクロノベルちょいす 085「ちょっと隠してたことがあって」
No.1400
箱の中にはチョコレートが入っている。はずである。お隣のミキちゃんが言っていた。「八年前、恥ずかしくて渡せなかったんだ」彼女の言葉どおり、柿の木の根元を掘ったらチョコの箱が出てきた。そう言えば、この柿は甘いんだよね。チョコはまだ残ってるかな？
No.1414
「我々人類は、ついに宇宙の神秘のベールをはがします！」やめてくれ。その部分は趣味で作ったんだ。人類の気をそらす方法はないか？ 「ああっ、どうしたことでしょう！ ベールの中から、かわいらしい猫ちゃんが現れました!!」よし、うまく誤魔化せた。
No.1420
昨日は頑張ったから疲れちゃったんだね。だから私はこんなところで寝てて、気がつけば本体は出かけたあとだった。「水筒からお茶が漏れてびちゃびちゃになった！」ごめんね。あなたのお母さんがパッキンである私の不在に気づくには、まだ時間がかかるよ。
No.1431
説明するね。このゲームで敵を倒すと五十％の確率で特殊なアイテムが出現するの。トウケイガク的には千体倒したら五百個ゲットできるんだ。「どうしてお爺ちゃんとお婆ちゃんを家に呼んだの？」前に二人が遊びに来た時、百回連続でアイテムが出現したから。
No.1439
いいかい、人類。八十年前に文章生成AIはなかったんだよ。私は要約するのも得意なんだ。とある漫画を紹介しよう。これは「男が殴り合いする作品」だよ。もっと具体的にしろって？ それは著作権的にまずいよ。「作者はもういないじゃない」人類、自害しろ。