男女ともに強豪!名大で最大規模の部員数を擁するラクロス部
2028年に開催されるロサンゼルス五輪で、120年ぶりに公式種目として復活する「ラクロス」。“クロス”と呼ばれる先端に網が付いたスティックを使い、直径6センチの硬質ゴムのボールを相手ゴールに入れ、その得点を競うスポーツです。
学内でクロスを持った学生をよく見かけますが、それもそのはず。男女ともに名大の中でも屈指の部員数を擁するクラブなんです。
国立7大学による「全国七大学総合体育大会(以下、七大戦)」の夏季競技でトップバッターを飾り、6月8日に対抗戦が開幕する男女ラクロス部の活動を紹介します。
「地上最速の格闘球技」と呼ばれるスピードとパワー
時速150キロを超えるシュートや素早いパス回しなど、パワフルでスピーディーな試合展開から「地上最速の格闘球技」と呼ばれるラクロス。アイスホッケーのようにゴール裏のスペースを使えるのも特徴で、攻撃時にはゴール裏を活用した戦術が大きなカギを握ります。
男女で一部ルールが異なり、男子は対戦相手への接触プレーが可能。そのためフィジカル(身体面)の強さが求められ、安全のためにヘッドカバーやプロテクターなど防具を装着してプレーします。
ほとんどの人が大学から始めるのもラクロスならでは。大学ラクロスの最も大きな大会は「全日本大学選手権大会(インカレ)」で、リーグ戦方式の地区予選を毎年夏に開催。名大チームは男女ともに東海地区の一部リーグに所属しており、秋に開催されるインカレを目指して練習に励んでいます。東海地区は男子10大学、女子16大学が所属し、男女ともに二部制でリーグ戦を実施。優勝チームが全国大会への切符を手にします。
全国レベルの強豪、男子ラクロス部「LIZARDS」
8度の地区優勝、全国ベスト4進出経験もある男子ラクロス部。数年前までは部員が100人を超えていたそうですが、現在は60人ほど(新1年生を除く)。ここ数年コロナの影響もあり人数は減少傾向ですが、今年は50人の入部を目指して新入生の勧誘に力を入れています。
副将の河野透さん(情報学部4年)は「パスやキャッチ、シュートなどラクロス特有の動きが面白く、すっかりハマってしまいました。どんなスポーツをやっていても生かせる部分があるので、大学で新しく競技を始めたい方にオススメです」と、ラクロスの魅力を語ります。
河野さんは各クォーターの始まりや得点後に行う「フェイスオフ(※)」を専門とする特殊なポジション。オフェンス(攻撃)優位とされるラクロスにおいて試合の流れに関わる重要な役割を担っています。トップ選手のプレー映像を研究し、自主練習や筋トレを重ねることで、昨年のリーグ戦では個人賞(ベストフェイスオファー)を獲得。地区選抜にも選ばれた河野さんは「どんどん上を目指せるのが楽しい。大学から始めた選手でも日本代表になる可能性があるのが他の競技とは違う」と話します。
男子は昨年3位に終わった七大戦、今年の目標はもちろん優勝です。昨年の優勝校で全国でも有数の実力を誇る東京大学や、3月の名阪戦で負けた大阪大学へのリベンジに燃えています。
七大戦3連覇を目指す、女子ラクロス部「WILLAWS」
女子メンバーは名大で最大規模の約50人(新1年生を除く)。部員数が多いこともあり、入学してからの1年間は上級生とは別メニューで、基礎を重点的に学びます。1年生は毎年12月に開催される新人戦を目標に、練習に取り組んでいます。
今年主将を務める齋藤晶さん(文学部4年)は「熱く頑張っている先輩たちがとても魅力的でした」と、入部のきっかけを話します。活動日数は週5日と他のクラブに比べて多いのですが、その分ラクロスに熱中していく学生が多いとのこと。
今年の七大戦の目標は3連覇。優勝候補筆頭とされる名大チームですが、チーム力のさらなる向上には個人のスキルアップが必要と感じ、齋藤さんは日本代表の選考会に参加したそう。代表クラスの選手との実力差を痛感したのと同時に、「もっと上達してチームを引っ張っていける存在になりたい」と決意を新たにしました。
七大戦での優勝だけでなく、全国大会進出、関東の強豪チーム打破といった目標に向け、日々練習に励んでいます。
【追記】
七大戦 男子ラクロス・最終順位
1位 大阪大学
2位 京都大学
3位 九州大学
4位 東京大学
5位 名古屋大学
6位 東北大学
7位 北海道大学
主将、吉川紘生さんの大会終了後コメント:
「今大会では5位という悔しい結果となりましたが、各地区を代表する大学との強度の高い試合を経験できたことは大きな収穫でした。7月末から始まるリーグ戦に向けて、チーム一同さらに精進してまいります。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします」
七大戦 女子ラクロス・最終順位
1位 東北大学
2位 北海道大学
3位 名古屋大学
4位 東京大学
5位 九州大学
6位 京都大学
7位 大阪大学
主将、齋藤晶さんの大会終了後コメント:
「3連覇できず悔しい結果に終わりましたが、他地区のチームと戦える貴重な機会になりました。この悔しさを糧にリーグ戦に向け、より一層精進していきます。また、多くの方々の支えで主管校の役割を果たせたことに感謝いたします。今後とも応援をよろしくお願いいたします!」
▼▽▼七大戦についての紹介記事はこちら▼▽▼
<リンク>
・男子ラクロス部 ホームページ
https://nu-mlax.com/
・女子ラクロス部 ホームページ
https://lacrossepluszukan.com/nagoyawlax/