伝統の名阪戦、往年の応援団OBが名大漕艇部の対校戦に駆け付けエール
名大漕艇部(ボート部)「伝統の名阪戦」が5月26日、大阪府で開催されました。
今回で第78回となる歴史ある一戦は“敵地”でのアウェー戦。そんな今大会に、心温まる話題が一つ。久しく活動が休止している名大の応援団ですが、OBの方々が会場に駆け付けてくれました。
開会式では、両校が互いの健闘をたたえ合う「エール交換」に登場。名大の第15代応援団、昭和53年卒団の神谷守さんがリーダーを務め、現役時代を彷彿(ほうふつ)とさせる力強い発声で気勢を上げ、選手たちを鼓舞しました。
近年の名阪戦ではエール交換で、阪大の応援団OBが名大応援団の代役を務めてくれていたとのこと。今大会の名大応援団OBの参加は、漕艇部の部長を務める相木秀則教授(宇宙地球環境研究所)がOB会の「団士会」に応援協力を呼び掛けたのをきっかけに実現しました。
漕艇部主務の坂本莉奈さん(農学部4年)は「今までは阪大応援団からのエールのみで寂しさを感じていましたが、今年は名大応援団OBの3名が駆け付けてくださいました。開会式では阪大に引けを取らない力強いエールをいただき、気が引き締まりました」と話します。
今年の名阪戦は、両校の漕艇部の新人、OBOG部門を含めて20種目近くが実施されました。このうち現役対校種目の勝負の結果は…「残念ながら阪大が優勢」との一報が。後日、同部のホームページに惜敗の記録が詳報されました。
相木教授は「2000mのレースでは後半の粘りが課題となりましたが、今年は部員が胸を張って対校戦の1日を過ごすことができました」と、応援団の存在の大きさを実感しています。
今夏は“旧帝国大学”の国立7大学による対抗戦「七大戦」が名大を主管校として開催されます。8月には7大学の合同応援団による“史上最大の演舞会”が企画されていますが、現時点で名大生の参加はありません。応援団の復活を待望する声が各方面から挙がっています。