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七大戦3連覇を目標に掲げる、名大陸上ホッケー部

夏休みに入り猛暑日が続くなか、庄内緑地(名古屋市西区)のグラウンドでスティック片手にボールを追いかける名大生の姿がありました。スティックを小刻みに動かしてパスやドリブルで相手チームの守備網を崩し、隙を突いて強烈なシュートを放つ。一連の動きはスピーディーで、思わずあっけにとられます。
8月31日から開催される「七大戦」の陸上ホッケー競技。名大陸上ホッケー部の活動に迫ります。

未経験者でも活躍できる陸上ホッケー

陸上ホッケー部は2011年に創部された、名大の中では比較的新しいクラブ。部としての歴史が浅いこともあり、チーム作りは試行錯誤を積み重ねています。主将の川田遥久さん(ディフェンダー・理学部3年)は「ルールを新たに作ったり、ミーティングを増やしたりするなど、部員の意見を積極的に取り入れながら活動しています」と話します。
入学前に陸上ホッケーを経験していた部員が少なく、半数は未経験者。ホッケーは試合中の選手交代が自由で、ベンチメンバーを含めた総力戦になることもあり、大学から始めた選手でも貴重な戦力としてチームに貢献できます。山藤伊織さん(ミッドフィルダー・工学部3年)は「野球やテニス経験者はシュートが上手で、サッカーは攻撃パターンなど戦術的に似ている部分が多い」と、ほかのスポーツ経験がホッケーに生きると考えています。
経験者の部員の大半を占めるのが、高校にホッケー部のある向陽高校出身の学生。川田さんと山藤さんも同校出身で、高校時代から共に戦ってきた仲間です。山藤さんは「大学入学時に高校時代の先輩に誘われ、ホッケーを続けることになりました」と、入部のきっかけを話します。

高校生のとき「新しいスポーツをやってみたい」とホッケーを始めた川田さん(写真左)
趣味はサッカー観戦という山藤さん。部内にもサッカー好きが多いとのこと

関西リーグに所属する名大チーム

名大が所属するのは「関西学生ホッケーリーグ」。東海地区で男子ホッケー部があるのは4大学のみということもあり、関西地区のリーグ戦に参戦しています。現在2部に所属していて、7月まで開催されていた今年の春季リーグでは最下位に。入れ替え戦に勝ち降格は免れましたが、秋季リーグでは3位以内を目指しており、僅差の試合でもしっかり勝ち切れるよう練習に励んでいます。
関西リーグへの参戦のため、シーズン中は遠征ばかり。金銭的にも体力的にも厳しい実情はありますが、コーチがマイクロバスで連れて行ってくれることもあり、負担はかなり軽減されているとのこと。「行き帰りの移動中は部員やマネージャーとゆっくり話しができる貴重な機会になっています。個人的にはラーメンが好きなので、ご当地のおいしいラーメン屋さんに行くのも楽しみです(笑)」(川田さん)と、遠征を楽しんでいます。

今年の春季リーグでの集合写真

七大戦の目標は「3連覇」と「チーム力の底上げ」

昨年の七大戦では見事優勝を果たし、2連覇を達成した名大ホッケー部。もちろん今年の目標も優勝で、3連覇をかけて挑みます。今年の名大は守備的なチームということで、いかに失点を抑えられるかが勝負のカギを握るとのこと。「関西リーグで普段から戦っている京都大学や大阪大学には負けられないです」と、春季リーグのリベンジを誓います。
今年は名大主管ではあるものの、試合会場が愛知県内に確保できないという事情もあり、京都と滋賀での開催。大会期間中は合宿になることもあり「1年生と積極的にコミュニケーションをとって、より仲を深めながら、試合で1・2年生を積極的に起用してチーム力の底上げを図りたいです」(川田さん)と、次のリーグ戦に向けたチーム作りも見据えています。
2人がキープレーヤ—に挙げるのは、福岡俊介さん(ミッドフィルダー・農学部2年)。自慢の走力とドリブルで前線にボールを運ぶ、攻撃の中心選手です。「プレー以外の面でも、先輩・後輩問わず好かれるキャラで、ムードメーカーとしても欠かせません」(川田さん)。

2年生ながらチームの中核を担う福岡さん(写真左)も向陽高校出身

スピーディーな試合展開が魅力の陸上ホッケー

陸上ホッケーはサッカーと同じく1チーム11人でプレー。ゴールキーパー以外は手や足でボールに触れることはできず、スティックの片面(平らな面)のみでボールをコントロールします。ボールは野球の硬式球ほどのサイズで、シュートのときには150キロ以上のスピードが出るなど、スピーディーな展開が特徴です。
川田さんの得意技は、スティックですくい上げるようにして高くボールを浮かす“スクープ”というパス。自陣から敵陣にボールを運ぶためのプレーで、人の頭を超す高さでないと反則をとられてしまうため、高いスキルが必要とのこと。「ホッケーならではのテクニックがたくさんあって面白いです。上手く味方にパスがつながったときは気持ち良いです」と、ホッケーの魅力を語ります。

守備では地面に着くぐらい手を下げて姿勢を低く保つことが重要
庄内緑地での練習の様子。わずかなコースを見つけ、素早いパスで守備陣を崩して得点

名古屋大学 陸上ホッケー部「七大戦」試合日程
8月31日(土)~9月5日(木)
【大会会場】グリーンランド瑞穂ホッケー場(8/31~9/2・京都府)、OSPホッケースタジアム(9/3~5・滋賀県)

名古屋大学 陸上ホッケー部
部員数/37名
活動場所/第3グリーンベルト、庄内緑地公園 陸上競技場
活動日/火、木、土
 
ホームページ
https://nagoyauhockey.wixsite.com/nufhockey
Instagram
https://www.instagram.com/nu_field_hockey/

【追記】
七大戦 陸上ホッケー・最終順位
1位 名古屋大学
2位 京都大学
3位 大阪大学
4位 北海道大学
5位 東京大学

主将、川田遥久さんの大会終了後コメント:
「夏休みの練習が実を結び、最高の結果が残せて良かったです。今回の大会で学んだことを生かして秋リーグも頑張ろうと思います。これからも応援よろしくお願いします!」

▼▽▼七大戦についての紹介記事はこちら▼▽▼

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