マガジンのカバー画像

七大戦 特集

20
国立7大学の対抗戦「全国七大学総合体育大会」に出場する名大チームを紹介。2024年度は名古屋大学が主管校を務めます。
運営しているクリエイター

記事一覧

名古屋を舞台に繰り広げられた「七大戦」閉幕。ホスト校を務めた名大の順位は――

旧帝大の7大学が参加する「第63回全国七大学総合体育大会(通称、七大戦)」が閉幕しました。主管を7つの大学が持ち回りで担当しており、今年は名大の体育会が中心となって運営。昨年末に開催された冬季競技を皮切りに、約9ヶ月間にわたり熱い戦いが繰り広げられました。 今年の名大は上位との差を詰め健闘 9月21日(土)に名大で開かれた閉会式。各大学の体育会幹部や大会スポンサーらが参集した会場で、大会を振り返るダイジェストムービーが流れる中、総合順位が発表されました。優勝したのは、全4

同じ釜の飯を食い、絆を深める——アットホームな雰囲気漂う名大相撲部

“角界”を舞台にした配信ドラマが世界中で話題を集め、“スージョ”と呼ばれる女性ファンも増えている日本の国技「相撲」。そんな世情を反映してかどうか分かりませんが、名大相撲部は選手と同じくらいマネージャーが在籍し、稽古場には厳しさの中にもアットホームな空気が漂います。様々なバックグラウンドを持ったメンバーが“同じ釜の飯”を食い一致団結し、9月15日に開催される七大戦に挑みます。 ハードな稽古のあとはマネージャーが作る「ちゃんこ」でコミュニケーション 夏休み中のとある平日、東山

チームメイトやOBからの力強い応援を武器に、1部昇格を目指す名大卓球部

体育館に入ると聞こえる、小気味よく続くラリーの音。バチっ!と球を打つ音。キュッキュッ!と靴が床に擦れる音。卓球台と向き合う名大生から、自然と笑顔がこぼれます。9月14日からの「七大戦」に参加する、名大卓球部。出場する部員も出場しない部員も一丸となり、大一番に臨みます。 応援こそが、強み 普段は明るく、楽しい部活。しかし、いざ試合が始まると部員たちの表情は引き締まります。名大卓球部はチームとしての卓球を重視していて、個人競技でもチームとして一つの目標に向かいます。だからこそ

キャディのアルバイトをしながら、スキルアップに励む名大のゴルファーたち——名大ゴルフ部

パリ五輪で松山英樹選手が日本人男子で初となる銅メダルを獲得して話題を集めた「ゴルフ」。名大ゴルフ部は2021年にプロゴルファーを輩出し今年度は約100人の部員が在籍するなど活発に活動しています。昨年の七大戦では結果が奮わず、今年はリベンジを掲げて日々練習に取り組んでいます。 上手くいかないから面白い? ゴルフの不思議な魅力 名大ゴルフ部には約100名の部員が所属。9割の部員が初心者なので、スタートラインが同じ仲間と一緒に上達できるのが人気の秘訣です。1年生の夏休みにはコー

クルマを思うがままに操作する気持ち良さに魅了されて——名大自動車部

山の上グラウンドの裏手にクルマがずらりと並ぶガレージを発見。名大の体育会のなかでも異彩を放つ“自動車部”のメンバーが、車の整備に汗を流していました。彼らが整備していた車で出場する「七大戦」の自動車競技は9月5日、7日に開催されます。車を運転する楽しさにハマっている部員たちに、七大戦への意気込みや日頃の活動について聞きました。 大学生が車を所有!? 車好きやオトナの世界に憧れた学生が集まる 活動は主に金曜日の夕方。自慢の“愛車”に乗った部員たちが続々と集まり始めます。ガレー

体育会系でも文化系でもない!? 名大アーチェリー部——70メートル先の的を射抜く

東山キャンパスの“山の上”にある野球場の脇にある小道を抜けた先に現れる、フェンスに囲まれた細長~い空間。ここで名大アーチェリー部のメンバーが、70メートル先に設置された的を目がけて練習に励んでいます。9月4~6日に愛知学院大学の第三グラウンドで開催される「七大戦」に向けた練習を取材しました。 70メートル先のわずか12.2センチを狙い、矢を放つ 弓に矢をセットし、狙いを定めて矢を放ち、的に当てる。弓道と目的を同じくするアーチェリーですが、違うのは使用する道具と的までの距離

七大戦3連覇を目標に掲げる、名大陸上ホッケー部

夏休みに入り猛暑日が続くなか、庄内緑地(名古屋市西区)のグラウンドでスティック片手にボールを追いかける名大生の姿がありました。スティックを小刻みに動かしてパスやドリブルで相手チームの守備網を崩し、隙を突いて強烈なシュートを放つ。一連の動きはスピーディーで、思わずあっけにとられます。 8月31日から開催される「七大戦」の陸上ホッケー競技。名大陸上ホッケー部の活動に迫ります。 未経験者でも活躍できる陸上ホッケー 陸上ホッケー部は2011年に創部された、名大の中では比較的新しい

競う相手は他者でなく自分自身――「心技体」の鍛錬に余念なし/名大弓道部

酷暑が続く8月初旬、蝉の鳴き声が響く静寂にキリキリ…と弓を引き絞る音が響きます。張り詰めた空気を打ち破るように、射手(いて)が弦(つる)をカッと弾くと、勢いよく放たれた矢が、パンッと的に当たりました。ここは東山キャンパスの外れにある弓道場。8月8日~11日に開催される七大戦を前に、名大弓道部の部員が練習に励んでいました。 よどみなく一連の動作が整えば「的に当たる」 弓道は、長さ七尺三寸(約221㎝)の和弓を使って直径36cmの的を射る競技。的までの距離は28mもあるため、

文武両道を掲げる名大準硬式野球部——七大戦での2連覇を目指す

硬式と軟式のあいだに位置する競技として、大学生や社会人を中心に普及した「準硬式野球」。大学カテゴリーのみ全国大会が開催されるなど、大学スポーツとして独自に発展してきました。 名大に硬式野球部、軟式野球部があるなか、“準硬式”を選んだ学生がいます。昨年の七大戦で優勝し、2連覇を目指す名大準硬式野球部の活動を紹介します。 軟式と硬式の中間? 準硬式野球とは 準硬式野球の最大の特徴は「ボール」。コルクの芯を糸で巻きつけたコア部は硬式球と同じですが、カバーはゴム製で軟式球のような

プロ野球選手を輩出した伝統の“投手力”を武器に戦う、名大硬式野球部

東山キャンパスの山の上にある野球場。木製バットでボールを打つ鈍い音や、部員たちの野太い声がグラウンドに響き渡ります。2020年には名大から初となるプロ野球選手が誕生して話題を集めた「硬式野球部」。8月13日~16日に開催される七大戦で、主管校として優勝を目指します。 コロナ禍で高校野球を不完全燃焼に終えた学生が集まる 部員はマネージャーを入れて60名を超える大所帯。とくに3年生は20名以上所属しています。主将の田中一城さん(セカンド・情報学部4年)は「現在の3、4年生はコ

オリンピック選手を輩出した名大陸上部。2年ぶりの男女優勝を目指して挑む七大戦

オリンピック2大会出場の鈴木亜由子選手を輩出した名大陸上部。名大生約120名と他大学を含めて総勢200名近くが所属し、昨年は男子駅伝チームが全日本大学駅伝に11大会ぶりに出場するなど、めざましい活躍をみせています。 7月27、28日に豊橋市陸上競技場で開催される七大戦に参加する陸上部の活動を紹介します。 陸上に集中できる環境が整う名大陸上部 陸上種目は千差万別。「トラック」と「フィールド」に大きく分類され、「トラック」は短距離や長距離、ハードル、競歩などが含まれます。「フ

休部から復活を遂げ、全国大会にも出場した名大ヨット部——強豪ぞろいの旧帝大への挑戦

海の上を大きく帆を張り帆走するヨット。オリンピックでは”セーリング”という競技名で実施されており、マリンスポーツの中でも歴史ある競技として知られています。 名大ヨット部は昨年「全日本学生ヨット選手権大会(全日本インカレ)」に出場するなど、近年実力をつけているクラブのひとつ。7月13日~15日に開催される七大戦に挑むヨット部の活動を紹介します。 休部からの復活。毎週末、合宿生活を送るヨット部 名大ヨット部には33名が所属。経験者は数名いますが、大学からヨット競技を始めた学生

七帝柔道で「古豪・名大」復活へ――8カ国の多国籍チームが力を集結!

日本のお家芸とされた「柔道」は今や「JUDO」として世界中に普及し、国際的なスポーツとして定着しています。名大柔道部にも近年、国際化の風が吹き、日本の学生とアジア、アメリカ、ヨーロッパの留学生が“一つ屋根の下”で練習に励んでいます。7月6、7日に愛知県武道館で開催される七帝戦(=七大戦)は、名大の出場選手14人のうち10人が留学生。出身8カ国の多国籍メンバーで臨む戦いの結果はいかに――。 柔道とJUDO、伝統と多様性が芽吹く名大柔道夕方17時、東山キャンパスの第4体育館にズ

先輩の“熱烈スカウト”で全国レベルの選手も入部。目標は優勝——名大硬式庭球部

名大には複数のテニスサークルが存在しますが、7月8日~10日に開催される七大戦に出場するのが、“部活”としてテニスに取り組む「硬式庭球部」です。男子主将の近土(こんど)倫太朗さん(工学部4年)と、女子主将の深尾初音さん(工学部2年)に、直近に迫った七大戦への意気込みや日頃の活動について聞きました。 全国レベルの選手を先輩がスカウト! 男子チーム 男子チームは現在、東海リーグの1部に所属。愛知学院大、中京大などのライバル校としのぎを削りながら、全国大会出場を目指して日々練習