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The Stolen Child (さらわれた子)by W.B.イェイツ の朗読

ケルト暦の新年にはイェイツの詩をプレゼント

ハロウィンの魔除けが功を奏して11/1に無事に「新年」を迎えられた皆さんに、名古屋アイルランド研究会から「Kwaidan/怪談」を書いたLafcadio Hearn/小泉八雲(1850-1904)と同時代のアイルランド詩人の作品をご紹介しましょう。

英国の植民地から1922年に独立したアイルランド自由国で、初のノーベル文学賞を受賞(1923年)したW.B. Yeats (1865-1939)は、農村で伝えられていた「妖精にさらわれた子ども」の民話を素材とした詩 ‘The Stolen Child’ を書いています。

イェイツ自身が幼少期を過ごした西部の田舎町スライゴー周辺の自然の中で、妖精たちが「おいで、おいで」と幼い子どもに呼びかける詩です。

四つのスタンザ(節)からなる原詩は、目には見えない妖精たちの楽しげな様子や、美しい湖、月夜の浜辺や山奥の滝などを、英語の言葉と韻律だけで描き出していますが、今回動画を制作するにあたって、風景を想像しやすくするために各スタンザの背景となる場所の写真を用い、日本語訳を字幕として出すようにしました。

英語での朗読をアイリッシュハープの伴奏で

英詩朗読は大野光子、スタンザごとに選曲したアイリッシュ・ハープの曲の演奏は佐野理恵子、ふたりで奏でる音色が、聴き手の耳に心地よく響くことを願っています。

さて、詩の中で、妖精たちの呼びかけに子どもはどう反応するでしょうか?どうぞお聴きください。そして最後に、あなたも妖精の世界に旅立ちたくなるでしょうか?

場所は、霧多布湿原の湿原センター

なお、この朗読演奏の初演は、大野が東北海道の中で最もアイルランドの気候風景と似ていると感じている霧多布湿原の湿原センターで、2024年9月1日に行われました。

霧多布湿原の湿原センターで行われたアイルランドフェスにて

霧多布湿原のアイルランドフェス2024の情報はこちらのリンクからご覧いただけます。

https://www.kiritappu.or.jp/newinfo/2024/08/20/

(O)


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