ハロウィンの夜には、アイルランドがルーツの小泉八雲の「怪談」がピッタリ?
Belated Happy Halloween🎃
名古屋アイルランド研究会からの、ハロウィンのプレゼント動画です。
ハロウィンに間に合うようにと思っていたのですが、ちょっと出遅れましたぁ~💦
でも、まぁ、ちょっとオマケしていただいて😆一夜明けてその余韻に浸りながらぜひお楽しみくださいませ。
ハロウィンは仮装をして騒ぐお祭り、と思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、起源はアイルランド。こちらのアイルランド大使館の説明動画がとても分かりやすいので、載せておきますねー。まずはこれでハロウィンとは?を知りつつ、ハロウィン気分に入り込めますよん。
https://x.com/IrishEmbJapan/status/1848137118989861367
選んだものは、、、
アイルランド発祥のお祭りですが、ゴーストがやって来ると言えば「怪談」です。そして、「怪談」と言えば小泉八雲。すなわちアイルランドがルーツのラフカディオ・ハーンで(同じ人で、日本に帰化した人です)、元々は英語で書かれたものというのはご存知でしょうか?「Kwaidan」というタイトルで、出版はアメリカ。日本で読んでいる八雲の「怪談」は逆輸入で日本語翻訳されているんです。
ということで、お届けする動画は、英日の両方のかけあいで読んでいます。
読むものは。。。
「むじな」です。
このお話を読むと、学校の教科書で読んだわ、と仰る方もいらっしゃるほど、よく知られているお話ですね。
そもそも、むじな、とは?という辺りから調べてみるのも楽しいですよ。
あなぐま、とか、たぬき、とかも言われますが、きっと八雲はこの「むじな」というコトバの響きが、怪談にはピッタリだと思ったのではないかなぁ?なーんて想像するのも楽しいです。
ハロウィン🎃バージョンの「むじな」です
使用した動画は、今年の7月に、釧路市の「わたしはマリモ」朗読大会で読ませていただいた時のものを使いました。当会顧問の大野光子先生と、メンバーのCooniが読んでいます。(公開用に撮っていないため、音声や映像が不鮮明な所はご容赦くださいませ)
動画には、ハロウィンアレンジをしてあるので、ぜひそちらもお楽しみください。Trick or Treat🎉
小泉八雲の「怪談」をもっと知りたくなった方に
これをご覧になって、小泉八雲の『怪談』の事がもっと知りたくなった方は、今年の8月に名古屋の文喫栄で行なった「KWAIDANバイリンガル・ストーリーテリング~アイルランドを身近に感じる本との出逢い~小泉八雲の怪談を聴く」のブログに詳しく書いてありますので、ぜひ。
また、今年の9月に行われた、大野先生が実行委員代表を務められた「アイリッシュデイズ2024「アイルランド・日本交流美術展@長久手市」では、怪談にインスパイアされた日アイ両国のアーティストによる作品を見ることができました。美術展のホームページでもご覧になれます。
美術展に関する詳細ブログはこちらになりますので、合わせてどうぞ。
「怪談」を通してこんな風に広がって、ハロウィンにも登場するとは、八雲も思っていなかったかも~。没後そして「怪談」出版120周年のおめでたいこの年に、こんな楽しい動画が作れてとてもうれしいです。120年経っても全く色あせない素晴らしいおはなしたちです。
八雲の怪談は、ただ怖い、というだけではなく、その根底に流れる自然への想い、人の営み、つながり、といったことが編み込まれ、読み終わった後は恐怖とかではない不思議な感覚に包まれます。まさに怪談。
八雲はジャーナリストとして優れていた人で、ものを見る観察眼と状況の表現力に卓越しています。奥さんのセツさんが来年のNHKの朝ドラマ「ばけばけ」に取り上げられることになりましたが、彼女が語ったおはなしも情景を見ているように取り入れ、観察し、そして再話したのでしょうね。
ドラマでも、きっといろんな怪談が出てくるのではないかと楽しみです。
英語版にチャレンジするなら
「怪談(Kwaidan)」を英語で読んでみたい方はこちらがおススメです。
Kindleに落として読むこともできますので、便利ですよ。
Happy Halloween🎃
来年はちゃんと間に合うように、きっと研究会で何かしまーす。
お楽しみに。
(C)