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Gloomy_Weasel
2022年2月5日 15:39
――冷たい月花の冠を頂いて、彼女は永遠に眠り続ける――ある日突然、二度と目覚めない眠りに就く――。そんな奇病が蔓延した世界で生きる真波は、ある決断を迫られていた。取るべきものは、己の責務か、それとも……。悪夢の目覚め 夢の中で、真波は彼女と踊っていた。舞台の上、そろいの衣装を着て、互いに見つめ合いながら、互いの呼吸を読み合いながら。 頭の中は冷たく冴えわたっているのに、胸の内は熱く
2020年12月2日 18:45
――世の中には「自分さえ知っていればいいこと」もあるの――ある日、押入れの奥に見つけた文箱。「都忘れ」の香りを閉じ込めた小さな箱の中には、今は亡き祖母の「秘め事」が仕舞い込まれていた。短い溜め息のような,他愛無い短編ですが、よろしければお付き合いを。1 ――拝啓 秋立つとは申せ、残暑厳しき折から、いかがお過ごしでしょうか。―― そんな古風な書き出しで始まる祖母の手紙を見つけた
2020年10月14日 17:45
「お祭り、案内して欲しいな」美女と評判の担任教師から言われた思いがけない一言に心をかき乱され、俺は何も言えずにその場から逃げ出した。そして夏休み、思いがけない場所で出合った彼女に、思いを打ち明けるが……?一筋縄ではいかない、最初の一口だけちょっと甘くて、あとはとっても苦い青春譚。1 ――何かをしたい者は手段を見つけ、何もしたくない者は言い訳を見つける―― そんな諺がどこかの国にあったな