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Gloomy_Weasel
2015年4月13日 18:07
——「ねずみに気をつけて」この母の言葉の本当の意味に気がついたとき、少女はひとつの決断を下した—— 過去の作品第二弾です。よろしければお付き合いを。 その日は朝から、ぱらぱらと雨が降っていた。雨はその勢いを増しながら日中も降り続き、夕方、小夜が小学校から帰る頃には、すっかり土砂降りになっていた。「小夜」 母が玄関から小夜の名を呼んだ時、小夜は居間の畳の上に寝そべって、見るとも無しにテレ
2015年4月13日 17:56
——そうだね、ここは天国と言ってもいいのかも知れないよ。だって、空の上にあるもの。—— アップロードの練習をかねて、昔のおはなし第一弾です。 よろしければ、お付き合いを。「鵞鳥が一匹足りないや」 茜が誰とも無しにそう呟くと、その傍らでせっせと鵞鳥達の糞の後始末をしていた葵が怪訝な顔を茜に向けた。「何だって?」「一番大きい紅色の奴。去年は居たのに」 茜の言葉に、葵はああ、と