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イッテQがジェンダーの壁を突破した日

長いこと日テレのイッテQを見ている。そして驚くことがよくある。

最初に驚いたのはイモトさんの「痔主」告白だ。それもサラッと、何の躊躇もなく全国放送にのせていた。これにはおおっと引き付けられた。引いたのではない。引き付けられたのだ。

なぜなら、今までの日本の文化ではそれは人前では言ってはいけない事。

女性、特に嫁入り前の娘がそんな事を言おうものなら、男性が引いていく。

かつて、林真理子さんがエッセイストだったころ、嫌いな男性に付きまとわれたら、こっそり通販で取り寄せた痔の治療専門の某製薬会社の荷物をさりげなく見せなさい、そうすれば男性は去って行くだろうと書いておられた。

つい最近までそんな時代だったのだ。もちろん男性だって痔の治療薬を薬局で買う時には緊張するかもしれない。購入後に色付きの袋に入れてくれる配慮からも察しがつく。

しかし、あのシーンで私の中のジェンダーフリーに対するモヤモヤは一変。

そうか、そういう時代になったんだ。女性にとって下の病気は隠さねばならぬこと、そんな時代は変わろうとしている。だって痔は性差無くかかる病気なんだもの。イモトさん、凄い!そして、カッコいい!

あさこさんのボディペインティングだってそうだ。初めてテレビに登場したときは驚いた。今まで女性のバストは膨らみの上のラインは無遠慮にさらけ出してもOKなのに、なぜか下のラインは出てこないのが通例。けれど見事にアートとして笑いに変えて、テレビという媒体の中で見せてくれた。

涙が出るほど笑い、その勇気に感動さえした。凄い、凄いよ、あさこさん。ありがとう、番組制作スタッフの皆さん。

時代の変化ってすごいな。こうやって少しずつ「無意識下の偏見」は変化していく。男女雇用機会均等法を知らなくても、時代の速い流れに乗っかってジェンダーを超える日が早く日本の隅々まで届くといいなとおもう。

世界経済フォーラム「ジェンダーギャップ指数2020」によると男女平等の各国順位で日本は153国中、121位だとか。次回の順位が気になる今日この頃です。









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