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すべてはここから始まった「第1回 澄和Futurist賞」(2016年)~その1「奇跡は起きた!」
何事も最初が肝心と言いますが、この澄和Futurist賞もまさしくその通りでした。
何もないところから仕組みを形作っていかなければなりません。候補者選びは当然のことながら、一番の胆(きも)であり、それは今なお変わりません。
どんな方に賞を差し上げるのか、また、こちらが良かれと思っても、果たして受け取っていただけるのか…。しかも、初回となると何の実績も信用もありません。澄和Futurist賞を実施することが決まったのが、2016年の5月。受賞者発表と表彰式は…同じ年の10月としたので、その間わずか5か月。それでも願いは通じるもので、奇跡が起こりました。
奇跡とは、いうまでもなく受賞者の選定です。記念すべき第1回は、俳優の吉永小百合さん、沖縄戦の語り部・中山きくさん、そして長野県上田市にある「戦没画学生慰霊美術館 無言館(窪島誠一郎館主)」の3組に決まりました。
吉永小百合さんは、日本を代表する俳優としてこれまで120本以上の映画に出演されてきた説明不要の方ですが、お忙しい合間を縫って30年に渡りボランティアで「原爆詩の朗読」をはじめ平和や自然環境保護のために全国各地で朗読活動を続けてこられました。知る人ぞ知るお取り組みであり、それ以外にもたびたび平和への想いを発信され続けていらっしゃいます。映画にまつわる賞以外はお受けにならないとの評判をお聞きしていましたので、お受けくださるというお返事を頂戴したときには、関係者一同、夢を見ているかのような気持ちになりました。
そして、中山きくさんと無言館・窪島さん…。続きは次回ご紹介します。
(澄和事務局長 青柳信久)