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【ココロとカラダのつながり】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

日々の鍼灸臨床で、常々心と体は密接につながりを持っているなぁと感じます。

心で思っていることは、率直に体に反映する。
あるいは、体調はそのまま心理状態に影響する。

ココロを整えるのって、とても難しい。
何しろ心というやつは、カラダとばかりでなく、身の周りの環境や状況、社会や多彩な人間とかかわりを持っているから。

ココロは住まう環境や状況にに常に影響され続けるし、居座る社会での立場や日々付き合う周囲の人たちとの関係性にも、それなりに対応していかなければいけない。

身勝手にわがままに自分の周りを振り回せたらよいのだろうけど、そんなことをすれば社会人として、自分の居場所を失っちゃうんだろうね。

身勝手やわがままと、周囲への気遣いのちょうどよいバランスを見つけられる人は、もしかしたら心がいつも安定して幸福感を持つのかもしれないけど、これも実は体調というやつにも振り回されることがあるので、安定し続けるっていうのはとても難しい。

というのも人のカラダが影響を受ける天候の影響が、近年とても不順だから。
不順というよりは、ほぼほぼ異常。
気温差や天気の急変、極端な気象条件の変化や四季の移ろいというやつからかけ離れた季節感の無さ。

通り一遍、人が獲得してきた一年の天気の変化への適応能力のキャパを超えたところで、現代日本人は過ごしているんじゃないのかなぁと思います。


特に今年はコロナ禍。

コロナウィルス感染による体調不良よりも、未だ感染もしていないのに周囲の不穏な雰囲気にココロが巻き込まれて、心理面の過剰な緊張や不安や不満を抱えながら過ごしてきている。

たぶん、来年になると、巷で話題のGo to キャンペーンのような表面的なことではなく、もっと切実な現状の方が浮き彫りになって、感染症騒ぎばかりじゃなく、経済や生活の方の問題が話題に上ってくるんじゃないのかな。

僕の少ない臨床経験の中でも、そんな人のココロとカラダのキャパが狭くなっていることを実感します。
ココロの負担を取り除くのは、鍼灸師としての僕にはなかなか難しいこと。
でも、カラダの負担やかたくなさを取り除くことは、鍼施術を通してお役に立てるんじゃないのかなぁと思います。

数年前から、鍼施術と合わせて東洋医学と相性の良い東洋占術を用いて、ココロのコンディションを取り戻すお手伝いをさせていただいています。
ココロと暮らしと体のことを、よろず相談いただけるような東洋占術の時間は、じっくりご本人のココロの内と向き合っていただきながら、カラダのことまで振り返れる時間になっているみたい。

人は時に自分のことだけに集中して過ごす時間を持つことが必要。

周りのことばかりに気を使っていて、自分を養うことができずにただただ消耗してばかりだと、カラダは元気を消耗するし、ココロも楽しくなくなっちゃう。

暮らしを豊かにするためにも、ココロとカラダのつながりを豊かに育む時間をしっかり持たないとね。

追記
ぼちぼち12月。
最近、鍼施術の後の東洋占術の時間に、来年の運気運勢を訪ねてくださる方が増えてきたみたい。
東洋占術は別途料金がかかるのですが、それでも一年間たまった心のわだかまりを発散しながら、来年に向けてのココロの定めをするために、「今」の時間を使って心と体の構えを整え、日々の暮らし方の参考にされるみたい。

毎年、12月になると来年のことを占ってほしいと、東洋占術だけを受けに来られる方もいらっしゃる。
心の整理整頓と目標設定することで、カラダの構えもしゃんとするのかな。

東洋医学と東洋占術は、心と体のつながりを養うための技術です。
独特な人のココロとカラダと暮らしのとらえ方をするのだけど、これが現代人の生き方にもっと役立てられたらなぁと思っています。

心と体のつながりを丈夫に養う時間を作っていくお手伝いができたらなぁと常々思うこの頃です。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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