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indigo spring
こんにちは、こんばんは。
たけだです。
春です。
紛うことなき、春です。
ここから夏まで、落ちるように早い。
呼吸してる間に秋は終わって、
冬は、死んだように長い。
そんな春がやってきました。
新しい場所で心機一転頑張る人、今年もまた同じ場所で頑張る人、次のチャンスに向けて虎視眈々と準備を進める人、もしくは、そうじゃない人。
みんな、みんな、お疲れさまです。
精神を武装して、甘い紅茶を飲みながら、さらりと生きていきましょうね。
あの、ちょっと聞いてみてもいいですか。
自分を誤魔化さなくてもいいですか。
わたしは純粋に疑問なのです。
終わらない就活、目処が立たない卒論、明日も早朝からのバイト。
すれ違う女子高生。
帰り道に聴こえてくるトランペットの音。
空に吸い込まれるサッカー部員の笑い声。
今のわたし、あんなに 良い顔 できません。
いつの間にか着地する彼氏の話、彼女の愚痴。
──わたし、ほんとうは、もっと楽しい話がしたいのに。
昨日の晩ごはんを思い出すまでにかかる時間。
深夜3時、だんだんと目が冴えていく恐怖。
何かにすがるように開く携帯電話。
見たいものも、喋りたい相手も居ないのに。
本も映画も芸術も、浴びたいのに、早くこんなわたしから脱したいのに、全部ぜんぶを拒否する身体。
何かに全力になるってこんなに難しいこと。
拭っても拭いきれない、不安感。
ずっと、ずっと、心に巣食う生きづらさ。
お布団だけがわたしの涙を知っている。
いいえ、大丈夫。
ネガティブな話にするつもりはありません。
ただ、ほんとうに、不思議なのです。
皆さんはどうやって向き合っているのでしょう。
どうやって乗り越えてきたのでしょう。
わたしは毎日同じ場所で足踏みをしているような気がします。
みんながあっさりと乗り越えていく一つ一つの壁に、いちいち悩んで、焦って、振り返って。
もう戻れない眩しい過去に囚われてしまう日もあって、
──わたしにも、こんなに眩しい毎日があった。
時間が経って、記憶がぼんやりしても、それらは確実にわたしの糧になっている。
そう思える日もあるし、足踏みさえできない日もある。そんな自分に、また焦るばかりです。
大人はみんな大人の振りをした子どもなのだと、この歳になってようやく理解できました。
わたし、今はちょっと頑張れません。
身体のどこかをつつかれると、たぶん、我慢しているものが全部、ほろりと溢れてしまいます。
いっそのこと、子どもみたいに大きな声で泣いてしまえたらと思うのです。
大人はみんな、大丈夫な顔をして、痛いのを我慢して、致命傷をひた隠しにして、明日も平気な振りをする。
それって、凄いことだよなあ。
わたしにはできないことかもしれないなあ。
わたしは昔から、他の人よりできないことが多かった。ほんのちょっとだけ、ね。
走るのも遅かったし、お勉強も音楽も文学も、全部ぜんぶ、秀でた才能はなかった。
それでも、今のわたしがちゃんとした自己肯定感を持って生きられているのは、家族や友だち、これまで関わってくれた人たちのおかげですよ、ほんとうに。ありがとう。
けれどね、心のどこかで「自分は、感じ方や考え方が人と違うのかもしれない」という思いがあって、それがいつも足を引っ張るのです。
人付き合いも正直あんまり得意じゃなくて、本当に大切な人たち以外の付き合いは、面倒くさいとも思います。
わたしは誰かの一番になれているのかなあ。
未だにそんなことを気にしてしまって、勝手に一人で落ち込んで、勝手に距離を取って、でも独りじゃ寂しくて、ヘラヘラしている。
たぶん、それがわたしの本質。
つまらね〜〜!!
だから、憧れなんです。
圧倒的な才能やオーラをもって、他人の目を気にせず生きるあの人も。
太陽みたいに周りの人を巻き込んでゆくあの人も。
誰かの 特別 になれるあの人も。
自分に真っ直ぐに生きるあの人も。
わたしには無いものばかりです。
だからと言って、全てを投げ出すわけにもいかず。
あの、この重み、どこまで背負えばいいですか。
なんて、やっぱり藍色の気持ちに飲み込まれるばかりです。
だから今日もこうやって、抱えきれないその藍色を、文章にして昇華させています。
みんなはどうやって心の中の藍色と向き合っているのかな。
ほんとうは、戻れない青色も、向き合いたくない現実も、まるっと呑み込んで、さらりと生きてゆきたいものです。
桜、綺麗ですね。
来年もまた見たいです。
読みかけの本も、行ってみたい喫茶店も、見送りたいアイドルも、会ったこともないどこか遠くの貴方も。
そんなものたちのおかげで、わたしは今日も立っていられます。
毎日後回しにしている宝物たちは、わたしの延命措置です。いつか、を今日も夢みています。
ありがとうね。
藍色の春です。
浮いたり沈んだり、綺麗だと思ったり、残酷だと思ったり。
美しい藍色の春です。
乗り切りましょう。
いつか、今日の日のことを思い出して美味しいお酒が飲めますように。
今日も独り言にお付き合いいただき、ありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
今回は大迷走回です。目を回してくださいね。