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どう考えても明太子おにぎりはないと思うけど、夫には大いに感謝しています
私が体験したコロナワクチンの副反応について書いていますが、副反応がでない人もいますし、症状も人によって異なると思います。
自分の備忘録として残したかったので、こんな人もいたんだなぁくらいで読んで頂ければ幸いです。
先週金曜日、ワクチン2回目を受けてきた。
1回目を受けた翌日に微熱と腕の痛みがあったので、まぁ今回も何かしらの副反応は出るだろうと多少構えてはいたが、まさか週末のほとんどの時間をベット上で過ごすとは思っていなかった。
疲れていたので、いつもより早く布団に入った接種後の夜。しかし、それから数時間後の午前1時過ぎに寒くて目が覚めた。
「寒い、、」
寒暖差が大きいこの季節。昼間は汗ばむ陽気でも、夜は冷える。
長袖パジャマを着ていたが、もう一枚下着を着た方がいいのかとベットに座った瞬間、ゾクゾクと身体中を悪寒が駆け巡った。
これは、、
くる
きっとくる
脳内にリングのテーマソングが流れ出し、『やばい、早く貞子から逃げなくては』と、ヒートテックを探したが見つからず、諦めてTシャツを重ね着して靴下を履き、冬用の掛布団と毛布を引っ張り出してきてベットに潜り込んだものの、歯がカチカチ鳴るほどの震えは止まらず、もう一度起き上がって解熱剤を探した。
その時、熱は38℃だった。
普段、私は熱にめっぽう強い体質で、38.5℃ぐらいまでは割と普通に動ける。なので38℃で解熱剤を飲むことはほとんどないのだが、流石に震えるほどの悪寒には耐えきれず、「解熱剤よ、どうか居ておくれ!」と祈る気持ちで、薬箱をガサガサと漁った。
「あった!」
【つらい痛み・熱に】と書かれた市販の解熱剤を発見し(夫が以前、歯が痛い時に買ったらしい。神!)、消費期限を確認してから迷わず飲むと、再度ベットに潜り込んで身体をさすって温めた。
しばらくすると薬が効いてきたのか、悪寒が徐々に治ってきて、身体が温まってきて、ウトウト、ウトウト、このまま気持ちよく寝れそう、、、な、、
「暑い!!」
今度は暑くて目が覚めた。
「うぅ、気持ち悪い、、」
熱くなった身体とともに、胃がムカムカしてきた。吐くほどではないが、とにかく気持ちが悪い。
つい1時間前に引っ張り出した冬用の掛布団と毛布をベットからドサっと落とし、靴下と長袖パジャマを脱いで半袖Tシャツになった。薄着になっても、熱は放出されるどころか身体の中で渦を巻くように燃え広がり、全身を熱くする。
台所で冷たい水を飲むと、ゴミ袋を持って三度ベットに戻った。ゴミ箱と枕元に袋をセットして、再び熱を測ると38.3℃。
解熱剤を飲んでもこの熱かと思いながら、横になってムカムカする胃をさすり、あぁそういや夕食後に大福を食べたんだと思い出して激しく後悔した。何してんねん、7時間前の私。幸せそうに大福食いやがって。
それから朝までは、頭痛と吐き気と関節痛で目が覚める繰り返しだった。少しウトウトしたと思っても、すぐに現実に引き戻される。とにかく拷問のように眠ることが許されない。
7時前に夫と土曜学級で登校する三男が起きたので、リビングに行って熱があると伝えると、こっちは任せてという夫の横で、三男はすんとした顔で「じゃあ僕はお母さんに近づかない」と後退りし、それが割とショックだった私は「いや、これ病気じゃないから」と結構必死で遠ざかる息子を引き留めようとしていた。
解熱剤を飲んでも38℃以上、解熱剤が切れると39℃を有に超える熱は、一向に下がる気配はなく、家事全般とクラブチームへの送迎を夫に丸投げして、私は一日中ベットで過ごした。
しかし、そんなヨレヨレの私を優しく見舞ってくれる天使はうちにはおらず、「夕飯は弁当にしよう」という夫の提案に、男子達は「カラアゲ!」「カラアゲ!」と楽しそうな声をあげ、家中に漂うカラアゲの匂いと、夫のプシュ!っと勢いよく開ける酎ハイの音を聞きながら、私は今日はあと一回しか飲めない解熱剤の箱を恨めしく見つめていた。
それでも、『何か少しは食べなくては。そういや、おにぎりを頼んでいたんだった』と思いリビングに向かうと、既にカラアゲの宴が終了した夫は赤ら顔で、
「梅がなかったから、明太子買っといたよ」と言った。
えっ?
明太子!?
梅がなければ他のでもいいとお願いしたけど、なぜに明太子。鮭やおかかや昆布という優等生を差し置いての明太子。いや、私は明太子おにぎりが好きだ。普段なら真っ先に手に取るくらい好きだ。でも、今はない。ムカムカする胃にツナマヨもないけれど、それ以上に明太子はない。絶対にない。
食えるかーーー!!!
叫びそうになったのをどうにか抑え、「今、39℃超えてるから無理」とだけ言い残して寝室にUターンした。
夫なりに気遣ってくれたのだと思う。ここまで熱が下がらないとは思わず、リクエストの梅がなかったから、私の大好きな明太子を選んでくれたのだろう。そうだ、きっとそうだ。夫なりの優しさなんだ。
どうにかそう自分に言い聞かせ、私はその日最後の解熱剤を飲んだ。
*
翌日の日曜日には、少し熱が下がって楽になった。とは言っても、37℃後半から38℃半ばをウロウロしているため、食欲はまだないし、身体も思うように動かない。それでも、関節痛が治って横になることが苦痛ではなくなったので、数時間まとめて眠れるようになった。
前日に続いて、家事の全てを丸投げしてベットで過ごしていたのだが、昼前に買い物に行った夫がガサガサと紙袋を抱えて帰ってきたと思ったら、「やったー!!」という三男の歓声が聞こえ、すぐにバタバタと2階に駆け上がる足音と、兄達の部屋のドアをガラッと開けながら、
「お昼マックだよー!!!」と叫ぶ声が響き渡った。
何?マックだと!?
カラアゲに続き、マックって。
なんか連日スペシャルすぎないか。母が熱でぶっ倒れているのに、男4人でウキウキらんらん楽しんそうやないか。というか、好きなもん食いすぎじゃね?そして、野菜食べなさすぎじゃね?
家中に漂うポテトの匂いを嗅ぎながら、元気になったらビックマック食ってやるかんな!と謎の対抗心を燃やして、今日は絶対夕飯を作ってやると決意した。
夕方、「お母さん、無理しなくていいよ。僕は今日も弁当でもいいから」と優しげに言う三男に「大丈夫!」と答え、大きくて厚みがあるホッケを焼き、冷蔵庫にある野菜をぶち込んだ肉団子スープを作って、「あとはよろしくね」と夫に任せると、私用に買ってきてくれた梅おにぎりを食べて風呂に入り、朝までぐっすり眠った。
*
そして、月曜日。
3日目にしてようやく平熱まで下がり、おにぎりと目玉焼きを食べて正気を取り戻した私は、やっと日常に戻ることができてほっとした。普通に食べれるって最高。
しかし、長かったな、、
今まで『副反応』というものは経験したことがなく、しかも私の場合は予想以上に反応してしまって、夫が休みの週末だったからまだ寝ていられたけど、平日のど真ん中だったらどうなっていたかと考えると、副反応を軽く考えていた自分に平手を食らわせてやりたいと思うほどに、身をもってその大変さを感じた。
これからは事前準備をしっかりしておこう。
特にご飯の準備は必ずしておこう。
あと大福はアカン。
そのうち案内が来るかもしれない追加接種に向けて、それだけは絶対に忘れないようにと学習した3日間。私は大いに反省して、健康(病気ではなかったけど)の有り難みを感じた。
そして散々ディスったけど、休日に全ての家事を引き受けてくれた夫には本当に感謝している。夫が居てくれてよかった。ありがとう。それも忘れないように書き記して、この備忘録を終了したいと思う。