眠り猫のお城 ー備中松山城ー【旅日記】
大型台風は、九州南部に近づきつつあった。
そんな中、岡山県をタビしている我々。風雨を避けられるのか!? しかも、今日は電車タビ。止まらないでね、電車さん(祈)
◇◇
日本国内には、江戸時代以前の天守閣が残っているお城が12ある。いや、12しか残っていない。それら12天守は、明治政府の廃城令、太平洋戦争など、激動をくぐり抜けてきた、貴重な存在なのだ。
本日は、そのうちの一つ、備中松山城にご案内しまーす。なぐツー(なぐなぐツーリスト)の、はじまりはじまり~
「高梁」読めますか?
特急「やくも」で岡山駅から30分ちょっと。高梁駅に着く。
さぁ、歩きますよ~
高梁市の市街地を歩く。賑やかな商業地から、次第に閑静な、大きなお屋敷が立ち並ぶ地区に変わる。
閑静な城下町を抜けると、次第に川沿いの上り坂になる。
遊歩道は、左
この看板さえ間違えなければ、あとはひたすら登るのみ。ただし、遊歩道という言葉に、騙されちゃあいけない。遊歩道と言うより登山道だ。30分の軽登山がんばろう。
ひっそりとした、我々だけが歩く山道。じっとりとした湿気が、台風の到来を物語っていた。
山道が舗装された階段になると、もうすぐ。ずんずん進む
おぉ! 頑強な石垣が見えてくる。
この城も、攻めるのは難しそうだな。急峻な山道を登って来て、最後にこの城壁かぁ・・(攻めるヒトの気持ちになる)
狭間からの攻撃をかいくぐり、石垣を抜けると
いけー!!
うわぁぁ やられた~!!
と、独り芝居を楽しんでいると・・
彼が、ここ備中松山城の城主、「さんじゅーろー」だ。
最初に、高梁(たかはし)を読めますか? と、質問したのは、平成30年7月の西日本豪雨、覚えていらっしゃるだろうか?
そう、あのとき氾濫したのは「高梁川」だ。ただ、氾濫のニュースは、倉敷市の真備町が中心。自分も記憶が曖昧だったので、ココ高梁市周辺を調べてみると、高梁川は危険水位8mなのだが、それをゆうに超える12mを記録している(その後の水位は、計測不能)
災害に、落胆しているなか
ひょっこり、復興支援に現れたのが、「さんじゅーろー」なのだ!
彼を目当てに、癒しを求めて、ココが賑わったらしい。
観光大使、いやヒーローなのだ。
◇◇
はい!
天守閣に登って景色を堪能したら、終わり・・
じゃない、なぐツーはもう一歩攻めます(笑)
さらに奥には、古い松山城(大松山城)の跡があるのだ。
到着!
当時の天守を想像しながら、空き地をウロウロ
さぁ、引き返そう
台風も心配だ。
堀切とは、山の尾根を削って寸断し、敵の侵入を防いだもの。今回は、橋があったので楽々突破!!
くだり道はあっちゅーま
◇◇
9月の台風が、熱波を運んで来た、
暑い
一日
であった。
という事で、
うぇーい!!
高梁に来たら、食べなきゃね!
インディアンと言う割には、カレー味は控えめ。倉敷で有名な「タテソース」をベースにした「五万石オリジナルソース」。
その酸味辛みの効いたソースで絡めた焼きそばには、シャキシャキの地元産キャベツがたっぷり。そして、そのモチモチの焼きそばの上には、薄焼玉子とマイルドな酸味のトマトソース。
熱々のヤツをほおばり、グラスまでキンキンに冷えた生ビールで、
カー!っと流し込む。
さいこ―ですww
プチ情報
あ~お腹いっぱい。高梁駅まで、いい気分で歩く。
帰りも特急「やくも」で帰ろう。やくもは、1時間に1本。平日は、お昼過ぎに空白の1時間があるので、時刻表にご注意ください。
ただ、乗り遅れも一興。
駅舎の横が、市営の図書館と、スタバ、TSUTAYA(本屋、みやげ屋)になっている。高梁市の超ローカルお菓子を、選ぶならココです!
おススメは「天任堂」
ニンテンドーじゃないよ、てんにんどーだよ。
訪れた場所で飲食し、お土産を買うのが、ちょいとお邪魔した御礼だと思っている。被災地の場合は、なおさらだ。
実は、帰り道に「備中柚餅子」を買って帰ろうと、店の前を通ったら
売切れ
の看板と共に、シャッターガラガラ・・・
そのうえ、特急も乗り遅れて、ダブルでがっかりしていたら
TSUTAYAにありました!
次の特急に乗るやいなや、雨がザーッと降ってきた。
「晴れ男」改め、「ギリギリセーフ男」の面目躍如。
列車は、雨の中を進む。
ゆべしを抱きしめた、爆睡オジサンをのせて・・
眠り猫と、眠りオジサンの話でした。
(おしまい)
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