天空の石垣と花垣 【酒日記】
7年ぶりに車を新しくした。30年間一途、乗り継いできたメーカを離れたのだ。少し寂しい別れではあったが、新たな相棒の誕生だ。さぁ、コイツとどこへ行こう、ワクワクしてきた ♪
さっそくドライブ(慣らし運転)へGO!
本日のルートは、愛知県を出発。岐阜県、石川県を、ぐるっとスルー通過。福井県で、休憩。いや、散策。
やってきたのは・・
(大野城 出展:Wikipedia)
ふらり旅。
到着したのは、正午をまわっていたので、この景色には出会えず。出会える可能性が高いのは、11月の小雨上がりの翌早朝、とのこと。根性のある方は、チャレンジしてみよう。
◇◇
我が家は、遠くから雲海を眺めるのではなく、近くに行きたい。登るのだ。お城を登るとき、攻める側の気持ち、守る側の気持ちになると面白い。
小高い山の頂上に、目指す城がある。つづら折りの道を登ると、天守閣の手前に、武器庫が・・
-守る側-
ここで待ち構えて、通り抜けざま
えぃや! と、槍でついてやろう
-攻める側-
おっと門の前で止まって・・・
天守閣が、と右をみたら
うがぁ~ やられた~ 左上からかぁ~
なんて言っているうちに、到着。(^^♪
石垣マニアの方、大野城は『野面積み』ですぜ、へへへ
天守閣に登る、偉くなった気分だ。
川に囲まれた盆地に広がる城下町、鉄壁の守りだ。目を凝らすと、城下町の反対側に、JR越美北線が見える。次回は電車で来たいな。
※ 自然の状態を残しつつ積んだ、石垣の積み方を野面積みといいます。
◇◇
ふもとに降りる
城下町、大野市街を歩く。お城を構えるには、豊富で良質な水が必要、当然お金(=お米)も必要。となれば・・・
じゃーん
お城のある所に、お酒あり
私の大好きな銘柄、「花垣」を擁する「南部酒造場」だ。
この「茶木屋」は、蔵元直売限定! ピンクの杉玉ラベルが可愛いのだ。お土産にもおススメ。
◇◇
肝心のお味は、
ピンクラベルの印象とは異なる、ねっとりした香り、イチジクやマンゴーを想像させる。ただ純米原酒らしい、控えめな香りだ。そして、原酒らしい薄オレンジ色の液体だ。
口に含む、さっと甘み酸味が駆け抜けるが、一瞬の出来事だ。そのあと、心地よい苦味と、ぐいぐい来る旨味。最後にほのかに甘い余韻。
いや~ うまい!
花垣のイメージは、もう少し華やかな酒質の記憶があったが、コイツはちがう。大野城の「野面積み」のようだ。自然の形を活かしつつ、しかし緻密な計算でガッチリ積み上げた鉄壁、いや石壁のお酒だ。
あわせる「おつまみ」は、
少し香りがある山菜(舞茸の天ぷら、なめこおろし)や、川魚(イワナの甘露煮)などは、どうだろう。
途中で仕入れた、岩魚のピリピリ、もバッチりでした。(石川県産ですが・・)
銘柄: 茶木屋 蔵直限定 純米原酒
アルコール度18
精米歩合60%
評価: ★★★★
甘み2、酸味3、苦味4、旨味5、香り3
価格: 1,650円、コスパ:◎
◇◇
大野市街をちょいブラしていたら、あっという間に・・・
あっ! もうこんな時間
おー!のー!
(おしまい)