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ドイツにおけるNo-Low市場への取り組み状況

まったくアルコールを含んでいない、もしくはごく少量のアルコールを含むだけの低アルコール市場が世界的に注目を集めています。現時点における市場の中心はノンアルコールビールですが、スピリッツやRTDが続々と市場へ参入、売上を拡大してきています。

No-Lowと呼ばれるこの市場におけるワインの存在感はまだ薄いですが、今後、市場の伸びに伴って拡大していくことは間違いないと見られています。

No-Low市場を牽引しているのがドイツです。ノンアルコールビールの製造、消費で極めて大きな市場を持っているだけではなく、ワインに関しても低アルコールワインを製造する上で重要な技術特許を押さえています。No-Lowワインの品質も他国に先駆けて上がってきており、国外に対しても売上を伸ばしはじめています。

そんなドイツ国内においてワインの生産者や流通業者が今後No-Lowワインへどのように対応していくのかを知るための意識調査が行われ、その結果が最近発表されました。この記事ではその調査結果をもとにNo-Lowワインのトップランナーであるドイツ国内での動きをみていきます。

この記事はNagiと一緒に学ぶオンラインコミュニティ「醸造家の視ているワインの世界を覗く部」に投稿された記事の一部を再編集したものとなります。
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