西アフリカの国・ガーナの人々から、私たちが学ぶこと
西アフリカの国・ガーナに行ってきました。
ガーナの朝は早く、朝7:00になるといたるところから陽気な音楽が聞こえてきます。ホテルのお姉さんが出勤と同時にかける大音量の音楽で何度飛び起きたかわかりません。
仕事中の鼻歌はスタンダード。ホテルのフロントも、警備員さんも、生地屋のお姉さんも、鼻歌を歌いながら仕事をしています。ごみ収集車も爆音で音楽をかけながら走っていきます。
タクシーの運転手さんは、カーナビも地図も使いません。目的地の近くまで行くと、街を歩いている人に道を聞きます。聞かれた人も慣れているのか親切に教えてくれます。
女性はとってもおしゃれで、体にぴったりの色鮮やかな生地のドレスを着ています。ヘアサロンでエクステを付けてもらい、いろいろな髪型を楽しんでいます。
小さな子どものいるお母さんは、布に子どもを包んでおんぶしています。布から顔だけ出している子どもたちの寝顔は本当に可愛い。街中では目のクリクリした子どもたちがたくさん遊んでいます。
仕事と子育ては同時並行で、子どもを足元で遊ばせながらミシンで服を縫っている縫い子さんや、子どもをおんぶしながら物を売っている行商の方の姿もよく見かけます。
実際には、インフラ、衛生事情、貧困、教育、男女格差…など様々な課題があるガーナ。
すべてを絶賛できるわけではありませんが、ガーナの人たちの生活に触れると、いかに私たちが
「人よりいい生活をしなくては」
「社会的に認められなければ」
「老後のために貯金しなくては」
といった、先進国(この表現にも疑問が残りますが)ならではの価値観に縛られ、目の前の幸せをおろそかにしているかに気づかされるのです。
音楽をかけながら鼻歌を歌いながら働いてもいいんじゃないか。
お金がなくても精一杯おしゃれをしていいんじゃないか。
仕事も子育ても、流れにまかせてもなんとかなるんじゃないか。
決して裕福でなくても、おしゃれをして、唄を歌い、子どもを育て、自分の置かれた場で働いているガーナの人たちに、私たちが学ぶことは多いのではないかと思いました。
今週からまた日本での生活が始まりました。
お湯もインターネットも何不自由なく使える生活はとてもありがたいのですが、ちょっとだけ寂しい気持ちです。
次はいつ行こうかなぁ、ガーナ。