甘えん坊息子への対処法
我が家の子どもたちは
どちらかというと、甘えん坊で
どちらかというと、寂しがり屋で
どちらかというと、心配性。
ママの隣で寝るのはどっちかで
毎晩ケンカするし
ママの隣に座るのは僕だ!と
ケンカもするし
小さな物音がすると
「おばけがいるかもしれない」
と、私の服の袖を掴む。
小学1年生の長男は
ひとりでお留守番するのは寂しくてイヤだし、
「ぼくが帰ってくるまで家から出ないでね!」と
念押ししてから学校へ行くこともある。
ずっと悩んでいた。
なぜ、我が子たちはこんなに私にべったりなのか。
他の子は、もう少し自立しているような気がする。
そうならばこれは
私の育て方が悪いのではないか。
と、ずっと思っていた。
ママに依存するのは
愛情が足りないからかもしれない、と思って
一緒にいる時間を捻出した。
愛情の伝え方が悪い?と思って
マッサージをしたり
抱きしめる時間を増やしたり
スキンシップを積極的にとってみた。
でも、どれも裏目にでる。
例えば、
一緒にいる時間を増やすために
平日仕事を休みにして
子どもたちと遊びに出かけると
次の日はさらにママにべったりになって
“行きたくない星人”へと変わってしまう。
例えば、
スキンシップをとろうと
マッサージをしたり
くすぐって遊んだら
「もっとやってーーーーー!!」
と、離れなくなるし
もうおしまいね。と店じまいをしようものなら
どうしてやってくれないんだ!と
泣いて騒いで収集がつかなくなることもある。
なぜだろう。
愛情を満たすための行動が
「ママへの依存」に変わってしまうのは、なぜだ。
私はママに向いていなかったんじゃないか。
子育てが上手じゃないんじゃないだろうか。
泣いている子どもたちを抱えて
途方にくれる時間をたくさん経験して
やっと気がついた。
これは・・・
私の育て方の問題ではなくて
子どもたちの性格の問題なのではないか?
保育士をしている母には
気づくのが遅いよ!とつっこまれそうだけど
本当に気がつかなかった。
そうだ。この子たちは
甘えん坊で
寂しがり屋で
怖がりで
心配性で
誰よりも何よりも
ママ大好き!と言ってくれる
そんな子どもたちだったっけ。
私と君たちは、恋人みたいだね。
仕事が忙しくなって
一緒にいる時間が少なくなると
寂しさと不安から
もっと一緒にいたい!と思ってしまう。
どうしようもなくて、
どうしたらいいかわからなくて、
その存在を近くに感じていたくて
ちょっと困らせてみたり。
あの時は忙しくても時間作ってくれたじゃん!
と、恋人に文句を言うような、
私のこと、好きじゃないの!?
仕事と私、どっちが大事なの!?
って、ドラマや漫画で描かれそうな…
そんな感じ。
君のことが嫌いなわけじゃない。
とっても大好きだよ。
でも、仕事だって大切だ。
それを比べるわけにはいかないんだよ。
だって、あの時は
忙しくても時間つくってくれたじゃない。
でも今は後回し。
っていうことは、そういうことなんでしょ?
って展開していきそうな、
そんな感じ。
何かに没頭できるものがあったり
心が自立していたら
こんな展開にはならないけれど
子どもたちの心はまだ未熟で不安定。
だから、
悲劇のヒロインのような
言動になってしまうんだろうね。
そういうことなら、
私がやることはこれしかない。
「君のことが一番大好きだよ」
「君よりも大切なものなんてないよ」
と言って
寂しい!と言われたら飛んでいき
抱きしめてあげること。
心満たされて、
満足!と言ってもらうまで
とことん付き合っていくしかないんだろう。
そのうち、心が育って自立して
ママー!!と言わなくなる日が
やってくるのだから
それまでは
“こじらせ彼女がいる優しい彼”になりきって
“息子という彼女”を
甘やかせてあげようかな。