🗻登山で遭難しかけた話🗻

久しぶりのノート更新になります～。
やばい、久しぶりすぎて文章の書き方忘れてる笑

今日のお話はタイトルの通りです。

登山で遭難しかけた話。

今考えるとぞっとするけど、そんなことがあっても登山は楽しい、やめられない。（次いく山はさすがにもっと優しいところにするｗ）

１月に友人に連れて行かれた高尾山、それをきっかけに登山にドはまりした私は高尾山（二回目）、御岳山～日の出山の縦走を得て自信がついたのか調子に乗っていた。

アニメが大好きな私はヤマノススメというアニメをきっかけに登山に熱中。
登山靴も買い必要最低限の道具も買い揃えとんでもないことを言い出した。

「三つ峠行こうぜ！！！！！」

三つ峠。山梨県にある標高１７８５mの山で天気のいい時は山頂から見える富士山が絶景な事で知られている。

ヤマノススメでも主人公の幼馴染が主人公の為に「富士山を見せてあげる」という名目で三つ峠にサプライズで連れて行ったシーンがある。

ヤマノススメで出てきた岩場の危険度最高の崖道、そして山頂の絶景に惹かれ影響を受け憧れるようになった。

三つ峠について調べてみると
「初心者向け！」とか「東京から日帰りできる山！！」とか、
今思えば虫のいい言葉が並べられていた。（嘘つけい！！笑）

実際日帰りは出来るんだと思う。
だけどここで私には見逃していたことがある。
「経験者に限っては」という事だ。

いくら私が体力お化けだとしてもせいぜい登ったことある山は標高の低い山ばかり。
そしてどれも標高１０００ｍに満たない山。

それがどうしていきなり標高二倍近くの山に登ろうと思ったんだ。私。

今回の登山では初めてヤマレコというアプリを使ってみた。（遭難した時に便利らしい）
今思うとそいつに大分助けられた。

ヤマレコ - 登山・ハイキング用GPS地図アプリ - Apps on Google Play

今回の登山に於いてたくさんの誤算があるけどもそのうちのいくつかをピックアップしてみる。

熊鈴必須…買っといてよかった

①自分たちの登山レベルに見合っていなかった

一段一段高すぎてもはや階段の体をなしていない

岩が道になっていて1歩踏み外したら死

どこに足つけるん？

ロッククライミングスポットとして有名らしい

これは説明するまでもなくそういう事だ

②今が１１月だという事はどういう事かというのを意識していなかった

とある登山系YouTubeの人が「登山は１５時までに終わらせること」と言っていた。
本とその通りだと思う。
１１月は本当に日没が早い。
私も連れも時間の感覚をつかむのがとても苦手。
山頂につくまで日没のことなんて頭になかった。
途中ですれ違った人達に「早くしないと暗くなるから気をつけろよ～」
と言われたのを素直に聞いておけばよかったのだ。
そして私たちが登っているときに下山している人たちが多かったことに少し疑問を抱いたけど放置してしまった。
「どうにかして山頂にだけは行きたい！！」という自分の欲求をコントロールできなかったことが今回の敗因だと思う。

霧で何も見えない

③自分たちの体力のなさによるタイムロス

三つ峠のAコース（ロープウェイを使わないコース）の所要時間はHPには２時間半となっていた。
私はそれを鵜吞みにして計画していた。
ヤマレコで立てた計画にはもっと時間が掛かると書いてあったけどそれはなぜかあまり信じていなかった。（HPの時間の方が正しいんじゃ、位に思っていた）

実際にはヤマレコの指示した時間の方があっていて、あまり険しい山に登ったことがない私たちは予想以上に時間が掛かった。
予想以上に休憩も取った。
結果的に私たちは山頂につくまでに５時間もかかってしまった。
（山頂ついたのが３時半）
そこで日没時刻を見ると４時半と書いてあった。
昼食も取る間もなく下山を開始した。

④急な進路変更

今まで来たルートだと険しすぎて道はわかってても暗くなると下山は難しいだろうと判断した私たちは急遽ロープウェイを使うコースに変更した。
だがここでも大きな誤算が・・・

よく見たら書いてあるんだけどね

休憩所のおじさんに道を聞いたら「ロープウェイの駅まで２時間半かかる」といわれる。
この時点でもう足がガクブルだった。
正直今ここで寝たい。
とりあえず歩いては見るものの帰宅してから確認したらロープウェイの運航は４時半まで。どのみち間に合わなかった。

⑤焦り過ぎた

とりあえずおじさんに言われた道をたどる。
すると道を間違えたのか謎の林道に入ってしまった。
マップを見てもどう見ても登山道ではない。
マップに頼りどうにかこうにかして正規のルートに到着した。
が、ここに来るまで二時間位。
この時点でもう足がやばい。
私は足が悪く足首のブレーキが利かないため下りで変な使い方をしたのだろう。
足の小指が巻き爪によって膿んでいた。
マップを調べてみる。
「残り１０ｋｍ、２時間半」と出てきた。
私たちは絶望の淵から必死にしがみついていた。
「ここで諦めたら確実に死ぬ！！！！」
その思いでどうにかこうにか足を進めた。
辺りはもう真っ暗、月が出ていた。

何度か熊らしきうめき声を聞いた。
すごく悩んだけど熊鈴買っといてよかったと思う。

更におもった。
「足が痛い、もう歩きたくない。でもここで立ち止まったら確実に食われる。」

だんだんと地上の景色が見えてきた。
それでもまだ遠い。
近くなったと思ったら、また遠くなって見えなくなる。

早くあそこに帰りたい・・・。

本当は今日順調にいけば来たルートをかえって三つ峠グリーンセンターに行って温泉に入る予定だったのに・・・
どうしてこうなっちゃったんだろう。
死にたくない。

普段鬱にさいなまれて死にたい行ってる人間もいざとなったら死にたくないと思うもんなんだなあ、と思った。
少しばかりその感情が今では嬉しい。

私の足も限界、足が大爆笑。そして山頂でろくにご飯も食べていないせいか低血糖状態に陥る。
呂律も回らなくなってきた。目の前の景色もよくわからない。
思考停止した頭は歩みを止めないことだけに必死だった。

忠告受けてたのにね

そんな中でもはっきりとしているのは相方の暖かい手。
何度も「少し休まない？」と声をかけてくれた。
私は「やだよう！！！私ここで死にたくないもんんんんん！！」
と喚き散らしてしまった。
本人も多分怖かったと思う。

それでも相方は私に当たるでもなく先に置いていくでもなくずっと手を握っていてくれた。
「大丈夫。俺が絶対生きて連れて帰るから」と。
正直一人だったら多分生きていなかった。
相方がいたおかげで私は諦めずにいられたと思う。
「本当にあなたが歩けない限界に来たら警察か救助呼ぶから」
と言われた。

途中で鹿を三頭見ることが出来た。
それだけはほんと良かったなと思う。
山頂に行っても濃霧で富士山は見ることが出来なかった。
念願の温泉にも行けず、だけど鹿を見れたことだけは私にとっては良かったことだった。

帰り２時間半かかるといわれた道を４時間かけてようやく降りることが出来た。
帰りの電車の中で相方が普段出さないような声を出していた。
「かえってこれてよかったよおおおおおおおおおお」
若干泣いていたと思う。
彼もか弱い声出すんだなと思った。
「正直俺も怖かった。俺が怖かったというよりは貴方を失いかもしれないことの方がよっぽど怖かった」
と言われた。
この人すげえな、とおもった。
いろんな意味で。

帰りは足伸ばしてお風呂に入りたいと思って都内の温泉なりお風呂なり探したけれど時間が時間だったため自宅のお風呂になった。
帰宅、１１時半ごろ。

後になって相方さんと振り返っていた。
「今回はお互いのいいとこ悪いところが顕著に出たね（笑）」と。

私・・・
（良い所）体力無くても根性でどう                     にかするところ、メンタル、スタミナはそれなりにある

（悪い所）計画性の乏しさ（最悪の事態を想定していなかった）　　　　　　
自分自身の能力の過信

相方・・・（良い所）体力だけはある
（悪い所）基本私に任せきり（登山計画から道案内迄）
任せきりなので山についてもそんなに調べていなかった
注意力不足（やばい所で引き上げるということが出来なかった

今回の案件はほんとに経験者からしたら怒られ案件なのは自覚しています・・・
むしろ怒ってください・・・

今だからこう（笑）とか語尾に付けられるけどほんとにこれシャレにならないですよね・・・

皆さんも登山される際は本当に気を付けておこう・・・
（今回の件から登山保険の大事さを思い知りました。近々申し込みしようと思います）

こんなことがあってもやっぱり登山は楽しい、やめられない。
でもしばらくは標高１０００ｍ未満の山だけにしようかと思います。
（そして三つ峠は来年の日没遅い時期にもっと計画をちゃんとしてリベンジを果たそうと思います）

今回の登山は痛い目にあってしまったけどやっぱりきれいな景色は見ることが出来たし、いってよかったと本当に思います。
（良い人生勉強にもなった）

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あとがき

今回の登山では景色はもちろんたくさんの動植物に出会いました。
（鹿は見たけどそんなさまよってる時だったから写真撮る余裕はなかった）

そして私が出会ったものはもう一つ・・・
人ならざる者にも遭遇しました。
といってもはっきりと人を見たわけではありませんが
黒い影と白い影を１０人ほど。
霧は確かに濃かったんですけどそれとは何か違う、何か意思を感じるものでした。（ここまで言ったらわかるよね？笑）

私はそこそこ小さいころから霊感は強くないけどそこそこある方です。
（引き寄せの法則なのか何なのか、私が住む家にはたいてい何らかがいる）
別に悪意を持っているわけではない方がほとんどなので特に害はないし優しい人たちです。

今回登山中、「遭遇したんだよね・・・」と相方に言うと、正直馬鹿にされるかな？
と思いきや意外にあっさり信じてもらえました。
「なぜに信じた？」と聞くと

「道に迷ってるときかな？途中からあなたの周りから暖かい何かに守られてる感じがしててさ。なんとなくね。ああ、俺この子いなかったら間違いなく死んでるな。と思った」
と言われた。

私が遭遇した影さんたちについても
「たぶん貴方を守ってくれてたんじゃないかな」
と言われた。
私も何となくそう思った。
それは三つ峠にいる御霊体かもしれないし、はたまた私のご先祖様かもしれないし、ちょっと前に亡くなった愛犬かもしれないし。
（気のせいかもしれないけど愛犬のお墓参りに行った後はなぜかしばらく嬉しい事が続く）

陰さんたちは強い意思はあったものの悪意ではなかったし何をしてくるわけでもなかった。
もしほんとにそうだったら、いつかまた三つ峠にお礼参りに行きたいと思う。
愛犬の墓参りにっも行かなきゃな。ご先祖の墓はどこにあるのかは知らないけどどこからでも祈りは通じるはずだよね。

以上、あとがきでした～
読んでくださってありがとうございます。
くれぐれも登山での遭難、気を付けましょう！！

🐹｢お前が言うなでちゅ｣