【図解】帰納法と演繹法 ~どっちがどっちか混乱する推論法~
こんにちわ、「IT企業に転職した元CA、ワーママなぎさ」です♪
今回は『帰納法と演繹法の違い』です。
会議で「これは帰納的に考えたらさぁ...」など、発言が飛んでいて、わたし的には「昨日...何か起こったってこと...?」という感じでチンプンカンプンなことがあったりします。
会議のあとに「帰納法」「演繹法」とググって理解しても「どっちがどっちだったけなぁ...」ということがよくありました。
そうならないために「帰納法と演繹法の違い」を、その周辺用語も含めて、図解しました。
□ 演繹的推論(deductive inference)
概要
・「普遍的前例(ルール・前提・原理原則・知識)」をもとにした推論(三段論法とも言われる)
・「普遍的前例」に「偏った主観」や「誤り」が混ざると論理破綻するが、そのプロセスの特性上、強い説得力をもつ。
・「一般論(誰もが知っている事実)」を前提に使用するため、必然に必然を重ね結論にいたるプロセスを経る。(数学的な推論方法とも言える)
・「考察のベース(普遍的前例)」は正しいかどうか、疑う姿勢を絶えずもつこと。
鍛え方
・「考察のベース(普遍的前例)」を広げるために「単なる知識量(ただ暗記した知識)」ではなく、「使える知識量(構造化した知識)」を増やすことが重要。
効果的な場面
・アイディアの正しさの証明
・戦略的思考
・組織構成の立案
・新規事業開発
・[理由]普遍的前例に関する正確な知識と技術が必要なため
□ 帰納的推論(inductive inference)
概要
・多くの具体的事例から、「共通項(ルール/類似点/傾向)」を抽出し、結論をみちびく推論。
・重要視されるのは、共通項に「納得感」があること。
・具体的事例は単一でなく、複数経路から入手していることで、偏った情報ではない、という印象が深まる。
・「白鳥しか見たことが無い人」が「鳥はみんな白い」と論じても、カラスを見せられたら、あっけなく論破される。
・「全事例を網羅」「それと同等の証明」をしない限り、その結論の確度は担保しずらい。
・具体的事例の「量(サンプル数)」と「質(適切さ)」が担保されていないと、結論の納得感が薄れる。
・具体的事例には「客観性」「感情や利害関係のなさ」が担保される必要がある。
鍛え方
・具体的事例には「量(サンプル数)」と「質(適切さ)」が必要なため、知見のストックを積極的に増やす。
効果的な場面
・「調査による統計」を使用する。
・「一定以上のサンプル量(事例/アンケート結果)」がある。
□ 仮説的推論(abduction)
概要
・「結果(具体的事例)」から「原因(普遍的前例)」を推測し、仮説を構築する推論。
・アリストテレスの論理学を基にして、提唱した論理展開法。
・「ある企画に対して、如何に説得力を持たせて説明するか」がベースとなっている推論法。
・「普遍的前例」が正しくても「仮説」は複数考えられるため、何を当てはめるのかは、推論者自身の閃き次第。
鍛え方
・帰納的推論/演繹的推論とは異なり、想像力が必要となる論法で、非線型の思考法であるため、始めのうちは習得が難しい。
・そのため、普段から幅広く「知識(点)」を収集し、その点を繋げて「線や面(仮説構築)」にして、実験を繰り返すことで、上質な想像力を養うことが叶う。
効果的な場面
・「ある事象(具体的事例)」をもとに、複数のアイデアを出して、プレゼン資料にまとめる。
□ 【例】野菜と栄養
最後に「野菜と栄養の関係」で例えてみます。