お久しぶりです。 渚音です。 転職するという人生の転機にあたり、またやってみようということでnoteを開いてみました。 2020年、自粛の時期に何かやりたくて始めたnoteでしたが、毎日やるという自分でかけた制約に負けたような感じになってしまったので、今後はゆるりと続けて行けたらいいかなと思っていますので、ゆるりと付き合っていただければ幸いです。 心機一転アカウントを新しくすることも考えましたが、全然更新していなかった2年半の間にも色んな人が写真を使ってくれていた通知を
ふと見上げた空がきれいだったり 風に流れてきた匂いに季節を感じたり 帰り道にシャッフル再生したイヤホンから大好きな曲が流れてきたり そんな些細なことで疲れがとんでくことってあるよね
私の朝はいつもこの匂いを嗅ぐことで始まる。 今日も深く息を吸い込んだ。 「はぁ〜〜〜いい匂い!!!」 そう思いながら、杏菜は毎朝通勤途中に寄っているパン屋さんのドアを開けた。 「おはようございます。今朝も早いですね。」 と店主のおじさんが声をかけてくれた。 パンの香りがしてきそうなほわほわとした雰囲気のおじさんだ。 「いや、こんな時間から焼き立てのパンを並べてお店を開けている方が早いのに…笑」と心の中でツッコミを入れながら、「おはようございます。」と私もあいさつをした。
「先生、ありがとうございました!」 「おぅ!気をつけて帰れよ。」 「うん!先生もね!」 マサキの返答にふっと笑いながら「おう!」と答えた先生を残して、マサキは教室を飛び出した。 今日は少しだけ居残りをした日だった。 最後の授業が算数のとき、マサキはよく居残りをする。 強制ではない。 先生が時々してくれる普段の勉強とは違う算数や数の話が好きだった。 昔の算術の話や何百年も解明されていない証明の話、、、 難しくて意味がわからないことも少なくない。 というか、大抵は全
仕事からの帰り道。 今日は遅くなってしまったな、とふと空を見上げる。 星がきれいだった。 ほっと一つ息を吐く。 その息が白く空に消えていく。 夜はもう冷えるね。 冬が近づいてる。 そんな空気。 今日は帰ったら昨日作っておいたクリームシチューがある。 そう思っただけでワクワクする。 早く帰ろうっと。 かなでは小走りで駅に向かった。
僕は写真を撮るのが好きだ。 風景でも人でも動物でも、その表情はその時しか見られない。 ファインダー越しに見る区切られた世界。 胸が高鳴る瞬間だ。 目に見えてる世界をどう切り取りとろうか これを見た人はどう感じるんだろうか そんなことを考える。 思い出と日常と非日常と感動と。
誰がやったかわからない でもそれは誰かがやったことで それを知らない誰かが見るんだ 歴史に名前が残らないような誰か そんな人たちのたくさんの積み重ねの上に 今があるんだと思う
「いらっしゃいませー」 ふと入った家の近くのお店。 いつもは通り過ぎてしまうけど、今日はお腹も空いてたし、少し人の声を聞きたいのもあって、珍しくふらっとよってみた。 「カウンターでよろしいですか?」 こじんまりしていてきれいで、店員さんの雰囲気もいい。 始めてきたけどとっても居心地のいいお店だった。 「こんばんは、お手拭き、お熱いのでお気をつけください」 渡されたお手拭きが暖かくて、ほっとした。 こんなお店が家の近くにあったなんて知らなかったな。
私は小さい頃からお弁当が好きだ。 お母さんが毎日作ってくれていたお弁当。 小さな箱にいろんなおかずが飾られていて 少しずついろんな味を楽しめる。 色がきれいで、まるで小さな宝箱のようにきらきらしてた。 食べるのがもったいなくて 食べるのが楽しみで お昼にフタを開けるのが毎日楽しみだった。 * 一人暮らしをするようになってから自分で作るようになって そんなお弁当を作りたいって思って毎日作っていたから 友達から料理が得意だと思われていた。 得意かどうかはわからない。
僕は一人暮らしを初めてから続けていることがある。 1ヶ月に1回、祖母に手紙を書くこと。 祖母とはずっと一緒に暮らしてきた。 僕が一人暮らしをするのを一番悲しんでいたのは祖母だった。 だから僕は引越すときに祖母と約束をした。 「手紙を書くよ」って。 祖母は寂しそうな顔をしながら、「待っとるね」と言ってた。 だから僕は短くても長くても毎月必ず手紙を書いた。 * 僕は男子としては字を書くのがきれいだった。 それは、小学生の頃に祖母が厳しく教えてくれていたおかげだと今は思う
笑うと幸せを感じる でも、幸せを感じたときに泣いてしまうこともある 人間とは不思議な生き物だ 感動して泣いて、泣いているけど幸せで、気持ちはとても笑いたいのに涙が止まらない そういうときってあるよね…
紅葉を観に行ってきた。 自然の作るパワーってときにものすごいことがある。 何でもないのに泣きそうになったり 昔のことを思い出したり 秋の空気って気持ちいいね。
現実では小説でも書かないような偶然が起こったりする。 ほんの少しのズレ 例えばちょっと早く家を出たとか 一つ前の電車に乗っていたとか 車両が違っていたとか 使う駅が違っていたとか そんな些細なことで、それは起きなかっただろう。 世の中はそんな偶然で溢れてるのかもしれない。
思い立って1泊分の荷造りを始めた。 みなみの旅はいつもそうだ。 仕事柄いつ休みが取れるかが読めないこともあって、予定を前もって入れることは少ない。 どこに行くかはまだ未定だ。 決まっているのは、「一泊で行けるところ」「綺麗な景色が見れるところ」「自然が多いところ」くらいか。 とりあえず簡単に用意を済ませて、パソコンを開く。 流石に泊まるところくらいは確保しておきたい。 ひとまず「一泊旅行」「自然」で調べてみる。 色々出てきた。 どこにしようかなー 温泉もいいけど、牧
夢を見た。 憧れの人が出てくる夢だ。 夢の中でもその人はいつもと変わらなかった。 会えることが嬉しくて 話せることが嬉しくて 声を聞けることが嬉しくて 笑ってくれることが嬉しくて ベッドの上で私はまだ夢の中にいるような心地でそんなことを感じていた。 いつもは夢を見てもほとんどすぐに忘れてしまう私だが、今日の夢だけはなぜか鮮明に覚えていた。 最近、全然会えてないなぁ。 そろそろ会いたい。 会いたいって思ってすぐに会えるものでもないけど。 でも、そんな人がこの世の中に
「んーーー♡秋って感じ!!!」 彼女が栗ごはんを噛みしめながら、顔をほころばせてそう言った。 僕は彼女がごはんを食べてるところを見るのが好きだ。 彼女はとっても美味しそうにごはんを食べる。 美味しいものを食べたときの彼女の幸せそうな顔は周りも幸せにしてくれる。 「まさくんも見てばっかりいないで食べてよー」 と言われ、僕も一口、口にいれた。 栗のほくほくした食感と甘みの染み込んだお米がなんとも言えない絶妙なハーモニーを醸し出している。 「はーこれは美味しいねー」 と僕が