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官能よもやま話スピンオフ フランス書院文庫官能大賞を応募数から読み解く


初めに

初めまして、相内凪(@FeSew9)です。2022年7月22日にツイキャスで話した「官能よもやま話スピンオフ フランス書院文庫官能大賞を応募数から読み解く」をnoteにまとめておきます。

ツイキャスのアーカイブはこちら。いつか消えるかもしれません。(ツイキャスさんのご都合による)
約1時間、私が喋ってます。素人なのでお聞き苦しい点あるかと思います、先に謝っておきます。スミマセン~

開始してます / 官能よもやま話スピンオフwith相内凪 - 相内凪 (@FeSew9) - ツイキャス (twitcasting.tv)

当日の表紙

当日は生100%先生にもお越しいただきました!コメントもたくさんいただき、大いに盛り上がりました。たぶん。

目次

注意ですが、こちらは当時の情報をもとに相内が勝手にあれこれ妄想して喋っている内容です。フランス書院からの公式見解ではない旨、ご了承ください。
実は裏で編集さんがこう言ってたよ~!みたいな暴露話は一切ございません。

第1部 フランス書院文庫官能大賞とは

官能大賞についての概要

皆さん大好き官能大賞

官能小説業界で〆切のある新人賞を設けているのはフランス書院だけですね。あとは通期募集のところがちょっとあるくらい。

選考の流れはフランス書院のブログで確認可能

編集部発 – フランス書院 (france.jp)
フランス書院のブログは上記をご参照ください。私が一番アクセスしてる気がするな……

過去の応募総数を読み解く

過去の応募総数からの推移

過去7回分の、一次通過、二次通過、最終選考、受賞・出版に至るまでの数字を並べてみました。
ただこれだと数字が並んでいるだけでよくわからないので、グラフィカルにすると以下の通り。

右肩上がりの図

明らかに応募総数自体が増加しています。
しかしこのグラフに表示されていない、第29回(2022/05〆切分)ではグッと一次選考数が減ったことが確認されました。
私がいらんこと言ったから減らしたのかな?(んなわけあるか)

最終選考を突破するのが難しいんだよね

ちなみに一次選考からかなり絞っていた第29回ですが、最終選考には5つの作品が残りました。(2022/09/22発表)
ここからも「最終選考に残るのは平均5作品」から動いていないことが分かります。

右上がり傾向の理由

公募系の募集では、いまだに郵送のみ(紙印刷+CD-ROMにデータ保存同封)というスタイルが続いているところが多いです。性ノン大賞や特選小説の原稿募集もこれですね。
ただしフランス書院はすでにメール、URL投稿を2020年時点で先んじて解禁。業界の中でも最先端を走っています。

創作者が増えるのはよいことです。

私たちは一次選考を突破した作品数しか把握できないため、応募の総数(一次選考落選)がどの程度あったのかを知ることはできません。
しかし他が郵送オンリーでの応募を続けること、またWeb小説の隆盛時代に突入していることを鑑みると、応募数は増えることが予想されます。

このツイキャスを聞いて下さった方の中にも「まさしく僕はコロナになってステイホームの時間に書き始めたんです!」という方もいて、小説を書くという行為を始める方が一定数いらっしゃるようです。いいね!

デビューはしやすい?しにくい?

みんな夢中のeブックス

「応募が増えてる=ライバル多い=デビューはしにくくなる!?」というわけではありません。今絶賛盛り上がりを見せているeブックスに、注目が集まっています。

1回で8冊ってどうやって編集してるんだろ?

電子書籍は黒本では実現できない、幅広いジャンルの取り揃えが強みです。

口に出して言いたい日本語「ネトラレーベル」

ちなみにこのツイキャスをした1週間後に「ネトラレーベル」が創刊となりました。「寝取られ小説」ばかりを集めたフランス書院eブックスNTR(エヌティーアール)です。
ゴロが良すぎて震えたよね。フランス書院はこれだからやめられねぇんだ……(やばい粉を吸う人のコメント)

どっちが好き?

黒本とeブックスはレーベルが異なるので、ほぼ別物です。共通しているのはエッチであればあるほどえらいということ。受け入れられる分類/キャラクター/舞台設定には違いがあります。
どちらが新人賞を受賞しやすい、みたいなのはないと思います。

第2部 生100%先生インタビュー

エッチなようでエッチでないような絶妙なお名前

今回ツイキャスをやるにあたって私だけだと寂しかったので生100%先生にご協力を頂きました。先生、ありがとうございましたm(__)m 質問攻めにしてごめんなさい。

ツイキャスにあたって、スライドに載せきれない文字はこちらで編集させてもらいましたが、今回は先生からの回答全文を公開いたします。やったね!

①なぜ官能大賞に応募しようと思われたのでしょうか?

ネットで評価される軸とは別の軸で評価してもらう機会が欲しかったから、です。
応募作「眠り病」は元々ノクターンノベルズにて連載中の作品です。ノクターンの方でも一定の評価はいただいていたのですが、「プロの視点で客観的に評価してもらいたい」とも感じていました。
言わば、「PVやポイントだけで評価しきれない自作を見てください!」という思いです。また、「ここから書籍化がワンチャンあるかも!」と期待してもいました。

②eブックス特別賞の受賞が決まった時はどういう気持ちでしたか?

「えっ、マジか」が一番に来て、「分かってるじゃん、編集部」と法悦に浸っていました。
私は謙遜をしても、内心では自分の作品にめちゃめちゃ自信を持っている人間です。しかし、賞を獲る自信があったかと言われるとそうではありませんでした。私の作品がカテゴリーエラーであることは、この場に参加している誰もが認めるところでしょうし。
だからこそ、「マジか」と「分かってるじゃん」という感想に繋がるワケです。「色物」の一言で切り捨てず、本質を見てくださった編集部さんには感謝ですし、「今後一生“推せる”」と思いました。

③受賞後、出版に至るまでに印象に残っていることを教えてください。

印象に残っているのは「編集さんとの打ち合わせ」ですね。
受賞が決まった段階で編集部さんから連絡が来るのですが、そこからもう愉しかったですね。初回の電話で1時間20分も編集さんとお話しました。受賞について説明を受け、今後の作品展開について希望をお伝えしました。
あとは編集さんに「私の作品、どこが面白かったですか!?」なんてダル絡みしていました。自分の作品やその価値を理解してくれる方がいる、と実感できて、今後にも胸を躍らせた素敵な時間でした。
イラスト打ち合わせなど、他にも楽しいことはいっぱいあります!

④もし応募前の自分に一言伝えられるとしたら、何と言いたいですか?

「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
カテゴリーエラーとか、俗っぽいとか、気にするなよ。
応募したノクターン版ではがっつりロリを登場させてるけど、大丈夫だったから!(製品版で大丈夫だったかどうかは皆さまご確認ください)
という感じです。一言じゃなくて、ごめんなさい!

⑤これからフランス書院大賞に応募する方に向けてメッセージをお願いします。

メッセージというほどでもないですけど、私は「自信たっぷりに自分の世界で殴ってくる作品が素敵だな」と思います。
「どうすれば受賞できますか?」という話は相内先生が語ってくださると思いますし、私からは「人妻を中心に複数ヒロインを据える」とか「講評を見る」なんてつまらないアドバイスしかできないので。
まして、よほどの思い入れか打算がなければ、「非現実的な病の設定を持ってきて、舞台を高校と明言し、実母・実妹をヒロインに据える」なんてのは受賞を目指す上で正気ではないです。実際、最終選考の段階でほぼ誰も「眠り病」が受賞するとは思っていなかったはずです。
しかし、そこから「まさか」の結果になったわけですが、私の勝因はそれでも自分の世界を貫けたところかなと分析しています。言うならば、私には思い入れも打算もあったんです。
偉そうですみません。
今日の私のインタビューにしたって、皆さんは「eブックス賞風情が一丁前ぶるな。俺の書く王道官能小説で格の違いを魅せつけてやる」ですとか、「『眠り病』如きの浅い性癖がほざきやがって。表現規制ギリッギリのエロの神髄を喰らえ!」などと思っている方が、健全で素敵だと思います。
というわけで、「自信たっぷりに自分の世界で殴ってくる作品が増えること」、「そしてそれが評価されること」を祈っております。

本日のまとめ

皆で頑張ろう!

生100%先生のメッセージ、心に届いた方も多いと思います。己の性癖を信じて殴り合いましょうね。一番性欲が強いやつがナンバーワンだ。

よろしくお願いしま~~~~~す!

本買ってくれるとうれしいで~~~~~~~す!!!


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