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冬の植え替え

たまに寒い日があるものの、春らしい陽気に眠気が…。三寒四温と言えるのはあと少しだろうか。10日もしたら、桜咲く季節となる。
しかし、これを書いたのはまだまだ極寒の2月頃。私が住んでいる地方は、最低気温が-1~3℃とかザラだった。
久々の投稿が少し前に書いたものとなるけど、許して欲しい。


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多肉植物を育て始めてから何年経ったんだろう。6年くらいだろうか?
覚えてないが、数えるのも面倒なので6年としておこう。

過去のエッセイにも書いたが、私は若かりし頃、サボテンを枯らしたという前科がある。
なので、多肉植物を育てる時に心に誓ったことは、きちんとマニュアルを読んで、その通りに育てようということだった。
しかし、所詮マニュアルはマニュアル。その後、数々の多肉たちを枯らしてしまうことになるのだが、無知のままだったら間違いなく全滅させていたと思うので、あの誓いは強ち間違ってなかったと思っている。

すっかりマニュアル人間と化した私は、冬に多肉植物の植え替えをしたことがなかった。もちろん夏も植え替えによろしくないので、夏の植え替えもしたことがないのだが。
なぜ冬の植え替えが良くないのかと言うと、多肉植物には、春秋型・夏型・冬型があるのだが、冬型以外は冬は休眠しているからだ。
(春秋型、春と秋が活動期。夏型、冬以外活動期。冬型、夏以外活動期)
当たり前のことだが、植物が休眠している時期に植え替えしても、なかなか根付かない。なので、全ての多肉植物が活動期である春秋が、植え替えに適しているので、多くのタニラーは春や秋にせっせと植え替えする。

ところが。

私は雪もチラつく今年の1月に、沢山多肉をもらってしまった。
実は去年の夏の残暑が厳しくて、少し多肉が減ってしまったのだ。
そのことを新年のご挨拶がてら多肉友達に話したら、増えすぎた多肉を減らしたいから沢山貰って欲しいと言われた。
今まで欲望のまま多肉を増やしてきたのに何故減らしたいかというと、少量の多肉を大切に大切に育てる方が、ゆとりある多肉ライフが送れるのでは?と思ったらしい。

というわけで沢山頂いたのだが、それらは土から抜いたままのもの、切ったもの等、流石に春まで放置出来ない状態のものが多かった。なのでマニュアルには反するが、寒空の下、私は植え替えをすることにしたのだ。

今回、頂いた中で一番の収穫は、大好きなハオルチア(硬葉)だった。友人も人から貰ったらしいが、彼女の好みの多肉ではないことはわかったので、有難く硬葉ハオルチアを全て貰った。少し大きめで10株以上もある。私は一苗一鉢のおひとり様を好み、あまり寄せ植えはしないのだが、今回は大きな鉢を買ってきて、硬葉ハオルチア丼を作ることにした。

余談だが、ハオルチアには硬葉と柔葉の2種類ある。
柔葉ハオルチアには透明の窓を持っているものが多く、陽に当てるとキラキラとキレイなのが魅力だ。
一方、硬いハオルチアは、恐竜の皮膚のようなゴツゴツした凹凸の葉が魅力だ。とてもカッコイイ多肉植物だ。

烏のようにキラキラしたものに弱い私は、柔葉ハオルチアが大好きで、今まで沢山育ててきた。しかし、硬葉ハオルチアは未経験だった。もちろん気になっていたのだが、何故か今まで機会がなかった。店で見かけることがあまりなかったのだ。ところが今回、一気に増えたのだから、私はヤバ過ぎるくらい高揚していた。

硬葉ハオルチアの根をほぐしてみる。柔葉ハオルチアと同じく、根っこが太く逞しい。そんな些細な共通点も何だか妙に嬉しい。
本来、ハオルチアの耐寒温度は5度で、部屋に入れなくてはならないのだが(2月現在)、大きな寄せ植えにしてしまったから、部屋に中に入れるとこも出来ない。これからずっと外で過ごさなくてはならない。
越冬できるか謎だが、あの太い根っこに期待しよう。

その他に、エケベリアやセダムも沢山もらったので、そちらもせっせと植え替えをする。こちらはおひとり様なので、体感温度が高いもの(高そうなもの)は、部屋の中に入れた。光量は少なくなるが、しばらくの辛抱である

今回、夏に少し枯れて減ってしまったから友人から頂いたのだが、思っていたよりも多く貰いすぎてしまった。
最低気温が10度になったら、全員外に出すつもりだが、外の棚ではスペースが足りないような気がする。
しかし、私も友人同様、程よい量の多肉を大切に育てたいので、新たに棚を増やす気は無い。今の状態が私にとってベストな量なのだ。
大きめの鉢だけ、別の場所に置くしかない。

春に新しく多肉を買いたくても買えないかもしれないと思うと、少し残念な気持ちになったが、新しく仲間入りした多肉たちを大切に育てようと思う。