千曲市とその周辺でのワーケーションが面白い
はじめに
先日、「北陸新幹線沿線が面白い」という投稿をしました。
その後、北陸新幹線沿線を巡る旅の一環として、上越市の町屋の空き家活性化の取り組みについての投稿もしました。
今回はその旅の第2弾。
長野県千曲市とその周辺編です。
千曲市ワーケーション
千曲川が流れ、多くの絶景ポイントと優しいお湯の温泉街がある千曲市では、ふろしきやという企業の主催で年数回、「ウェルカムデイズ」と題したワーケーションイベントが開催されています。
直近では2021年11月に開催され、次回は22年2月に開催予定とのこと。
ワーケーション初心者の方はまず、こちらに参加して身を委ねるのが良いかもしれません。
宿泊プランの場合、地元の温泉宿に泊まれて、宿に戻った後は温泉を楽しめますし、宿の美味しい朝食も楽しめます。
夕食は、地元のお店で食べてもらいたい、との理由で、宿にはついていない形となっています。
千曲市ワーケーションの取り組みは、地元の人たちとの交流も盛んで、その雰囲気を気に入って常連さんになる参加者も多いようです。
常連さんの中にはエンジニアの方々もいて、その人たちの力で「温泉MaaS」と名づけたMaaSの取り組みも開発。
タクシーを呼べたり、シェアサイクルを使えたり、余ったチケットでお土産物を買えたりできるそうです。
このイベントの拠点の一つである千曲市総合観光会館には、Gororiというコワーキングスペースがあり、電源や人をダメにするソファがあり、Wifiも飛んでいてとても快適です。
千曲市総合観光会館から山の方に向かうと(鉄道で姨捨駅から向かう手もあります)、なからやというゲストハウスがあり、そちらもワーケーションに最適です。
以前、投稿したクラウドカッコウランドというカフェも、千曲市総合観光会館の徒歩圏内にあり、こちらでのワーケーションも快適。
私は何となくのワーケーションのイメージとして、ノマドワーカーが世界を転々とする中で地方に立ち寄り(かつての文豪が、温泉宿にこもって小説を書くイメージ)、ある意味、孤独に作業する、というものを抱いていました。
ただ、千曲市では地元の人たちとの温かい交流がある、という点がとても興味深く、かつ、そこに愛着を抱いた常連さんたちが新たなテックサービスを実装する、という展開を聞いて、「そんな話があるのか」ととてもびっくりしました。
ワーケーションというものに対して、変な固定観念を抱いてはいけないのでしょうね。
「楽しく、快適なものでないと、ワーケーションは定着しない」という新たな認識を得ることができました。
小諸市と飯綱町のコワーキングスペース
さて、千曲市からしなの鉄道を使いますが、同じ長野県の小諸市と飯綱町にもコワーキングスペースがあります。
小諸市の小諸駅前にあるのが、地域交流カフェラウンジ「小諸駅のまど」。
飯綱町の廃校を活用し、以前投稿した泉が丘喫茶室の入る「いいづなコネクトEAST」では、2階のワークラボをコワーキングスペースとして活用できます。
ワークラボで仕事をして、小腹が空いたら喫茶室でタルトとお茶を楽しむ、というのも最高ですね(シードルの試飲もできますが、アルコールが入ると仕事にならないかも……)。
ちなみに、下の記事で紹介されている「EduWork Trip」というサービス、飯綱町で実証実験をしたそうで、この地域、注目が集まっているのかもしれません。
おわりに
長期滞在型でワーケーションをするならば、心身ともに癒されるためにも温泉は重要な要素で、その意味でも千曲市は魅力的。
かつ、たまには気分を変えたい、と思ったら、「小諸駅のまど」や「いいづなコネクトEAST」にしなの鉄道で行けるのは、とてもありがたいものです。
ひょんなことから千曲市について知ったのですが、意外と中長期的なご縁が生まれるかも、と感じているところがあります。
また、北陸新幹線沿線には、以前からの友人が住む石川県金沢市や、コンパクトシティーの取り組みで知られる富山市、ワークテラス佐久というコワーキングスペースのある長野県佐久市や、これまた以前からの友人がいて上越新幹線との結節点でもある群馬県高崎市もあります。
これら4市についても書くかどうかは未定ですが、それぞれに魅力のある場所ではありますし、多拠点居住の拠点候補として引き続きリサーチを続けていきたいと思います。