ガンバルナー日記★第二回「くたばれアマデウス!」
ガンバルナー日記★第二回「くたばれアマデウス!」
2024年9月28日
ライバルっているかい?
ふむふむ、そうかあー
まぁ、だれでもいるんだなあ。
ボクはライバルっていなかったんだ。
いまも、いないな。
なんでだろうね? これはちょいと、あとから話そうー。
さて、
ライバルに勝てない時ってどうする?
アイツはすごくデキる奴だなあって思っても
こっちは全く歯が立たない。
アイツは仕事もできるし、お金のまわりもいい、オマケにモテるしなあ……
でも、
あんな奴にオレが負けるはずががない。
そうさ、
オレだってかなりイケているはずなのに。
でも、
アイツには敵わない。
ちくしょう! くやしい!
まあ、
そうなると、羨ましいやら、腹が立つやら、憎いやら。
どうしてそうなっちゃうのかなあー。
ちょっと映画で考えてみよう。
昔大ヒットした映画があって、
『アマデウス』って映画だ。
アマデウスというのは、あの大作曲家のモーツァルトのことだ。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
この人は子どものころから音楽の才能にあふれていて、いとも簡単にすっごい音楽を作っちゃうんだな。
しかし、性格とか行動は破綻していて、もうむちゃくちゃだし、幼稚だし。
とても、とても、そんな素晴らしい音楽が作れるような奴には見えないわけだ。
そのモーツァルトに激しく嫉妬をしている作曲家がいる。
アントニオ・サリエリだ。
サリエリは子どものころから、もう、たいへんな努力をして音楽を学び、もう真面目なんだな。
めっちゃ、ストイックでさ、神さまに感謝の念を忘れず、女性とも気軽に付きあったりもしない。
サリエリは理想的な真面目な努力家なワケだな。
いるねえ、そういう人って。
ボクはちょいと真似できないなぁ。
モーツァルトの方ときたら、やることはむちゃくちゃだし、女遊びも平気でやってる。
しかも、コイツがまたよくモテるんだな。
どこがいいのやらねえ……
っとサリエリは腹が立って仕方がないんだな。
でも、勝てねえんだよ、サリエリ先生。
あの、憎ったらしい
モーツァルトの若造に。
それで、
サリエリはとうとう、モーツァルトをなきものにしようって企むわけだ。
くたばれ!アマデウス!
オマエがいなけりゃ、このサリエリさまの天下だぁっー。
まあ、
この映画はサリエリがモーツァルトを暗殺したんじゃないかという噂伝説に基づいて作られた芝居を映画化しているので、本当の話じゃないんだな。
でも、
サリエリはきっとモーツァルトには嫉妬していただろうねぇ。
ここで、
ちょっと考えてみようぜー。
映画ではさ、モーツァルトは天才さんで、
サリエリは凡庸の人。
でもさ、そうかな?
サリエリはのちに宮廷楽長にまでのぼりつめた人だしさ。モーツァルトは貧乏のなかで死んじまって共同墓地行きだよ。
あら、ミジメ。
サリエリはモーツァルトほどじゃないけど、凡人ではなくて中天才くらいのすごい作曲家だってわけだ。
しかも、真面目でキチンとしてるんだな。
例えば、
ボクは一応は物書きってことになってるが、ちくしょう! ゲーテには勝てないわ! トーマス・マンにも負けてるよなーって思うわけよ。(おい! 気は確かか?)
バカなー、そんあこと思うわけないでしょ!
ゲーテ、シラー、マンなんて雲のうえの人だよ。いや、それ以上だわ。
ライバルであるはずがない。
ボクがちくしょう! イーロン・マスクには稼ぎで負けるしなあ、くやしいよなあーってなことは思いもしないわけだ。
なぜって、
大物すぎてライバル視するわけない。
ライバルに対して嫉妬するってことはさ、
比べられるだけ、その相手に能力が近いからだと思うんだな。
なるほどー! そうかあー。
嫉妬の対象の相手と自分の間には、実は思うほどに、かけ離れた差はないんだよな。
自分と同等ぐらいのレベルの人に対して、少し負けているかもしれないと思うとさ、嫉妬するんだよな。
つまり、
嫉妬する相手と自分の間にあるものは、追いつけるだけの差異しかないってことだな。
なるほど! そうかあー。
ということは、相手にたいして、キミはかなりのレベルで優秀だってことになる! ここは断言しておくぞぉー。
それでも、
追いつけなくて腹が立つじゃない。
どうしたらいいのよ。
ボクはライバルがいないと言ったんだけどね。
それは、こう考えてるからだ。
お、すごいなあの人、ボクよりぐっとイケてるよなぁ。
拍手! 素晴らしい! いや、立派!
ってな具合に、ボクはいつも素直に感動して尊敬するわけだな。
羨ましがらないし、
人の真似するなんざゴメンだし、
追いつこうとも思わない。
「あんた、なんで、そんなに負けん気がないのよ! ダメな子よね」ってのはボクの母親のボクに対する定番のセリフだったが、
いや、競うつもりないよって、いつも思ってたんだな。
なぜなら、
あの人はすごいんだから
あの人には、できないことをボクが、やってりゃ関係ないよなあって思ってたわけよ。
相手のやってることにさ、とらわれるから、競っちゃうし、負けたくないと思うわけだな。
じゃあ、競わなくていい。
これいいでしょ!
負けておきなよってボクは思う。
そもそも
競わなかったら、
負けることにもならないわけさ。
その代わり、自分でできることで、自分のオリジナリティで勝てばいいじゃないって思うんだな。
サリエリはモーツァルトに負けていると嫉妬した。
でも、
モーツァルトは妻以外には、皇帝をはじめだれからも本当の意味で愛されず、サリエリは人びとの信頼と愛を受けながら宮廷楽長にまで出世したわけよ。
モーツァルトは貧困の中で、みんなから見放されて病に倒れて、ひっそり死んで、共同墓地に埋葬されたんだわねえ。
幸いのカタチは一つではないよなって思う。
キミの想い次第で、キミは劣等感を抱く必要なんてないってことに気づくと思うわけよ。
そうだ、
キミには、嫉妬するライバルに追いつける伸び代があるってことに気づくだろうと思うわけだよ。
ライバルの土俵にのるから負けたような気になるもんだ。
土俵は自分で作ればいいのさ。
あー、
ボクは競わないよぉ
どうぞお先に行ってください。
ここで、あと3年くらい寝てから
ボクはボクの土俵で、なんかするからさあー。
ボクはボクだよ
キミはキミだわ。
同じじゃないから、
別々に行こうや
勝負なんてねえ、
野暮なことはしなくないからさあ。
ふわあー
眠くなってきたな。
寝ちゃおう
おやすみ
また、なんか書くよー
じゃあねー