🍀愛しても報われないきみへの手紙」

愛するきみへ

愛が届かないんだね。
愛しても、愛しても、きみの愛が相手に届かない。
そんな愛し方に、きみはすっかり疲れてしまったんだね。

きみが愛する人はきみが愛をいくら捧げても
わかってくれない。
応えてもくれない。
きみはいつしか自分が愛したりないのかもしれないと思ったりする。
それで悩んだりするわけだ。
相手はそれでもきみに要求してくる。
きみが捧げる愛の僅かな部分さえ返してくれていないのに……。

きみはだんだんと疲れてしまったんだね。
もう、愛せないと疲れきったんだ。
相手は例えるなら穴のあいだ底なしのバケツ。
きみがいくら水を注ぎ込んでもすぐにバケツは空になる。
バケツに一生懸命貯めていた水をきみはまた注いであげる。
でも、相手のバケツには底がない。
それどころか、相手は自分のバケツに水を貯めることをしないんだ。

愛されたことのない人、愛する意味がわからない人、愛のありがたさがわからない人にとってのバケツはいつも穴があいているんだ。
そして、その水の重みも美しさも知ることがない。

相手のバケツに水を注ぎ込みすぎて、
きみのバケツが空になったとき、
きみは他の人のバケツの水がほしくなるかもしれない。

ふと、他の人を愛して、自分のバケツに水を入れてほしいと思うようになるかもしれない。
それも一つの選択肢かもしれないね。
それでも、きみは相手のバケツに水を入れてあげることを諦めないなら、注ぎ込んであげなきゃいけない。
でも、きみがすっかり疲れてしまうよ。

きみが相手に愛を届けても残念なんだけど、相手にわかってもらおうとすることは、きみにはできないということなんだ。

相手は自分のバケツに穴があいていることなど気づいていないんだから。

穴があいているよって知らせても、相手はわからないと思うんだ。
愛される意味も、愛する意味も相手は知らないんだから。

相手は相手なりに愛しているって思っているかもしれない。
でも、本当の意味がわかっていないんだよ。

でもね、
きみがその人のバケツに水を注ぎ込んだことは
決して無駄じゃないんだ。
きみは相手と別れることになるかもしれない。
それでも、その人はいつか気がつく。
いろんな人と交わることで
愛する意味と愛される意味。
あるいはきみを失うことで気がつくのかもしれない。

その時、初めてその人はきみからもらった愛の重さと大切さを知ることになるんだ。

きみが愛することに疲れている今、きみは決めなくちゃいけない。

疲れきっても、その人を愛し続けて行くのか。
それとも、その人を愛することを諦めるのかを。

どちらを選ぶのもきみにとって幸福ならそれでいいんだ。

悲しい言い方だけど、
今のきみにはその人の水漏れバケツの穴を塞ぐことはできないんだよ。

それはきみが悪いんじゃない。
きみとその人を引き合わせた偶然が生んだ組み合わせがきみを疲れさせてしまっただけだということ。

そして、そのバランスを変えることはよほど難しいということ。

もう少し頑張ってみるかい？

でも、ボクは疲れきったきみを見るのが辛い。
きみにとっての幸いってなんだろう。
今の幸いってなんだろう。
そこにきっと答えがあるよ。

探してみてね
きみの答えを

いつも、きみの幸せを祈っているよ。
心から愛するきみへ

💐