『「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日 』を読んだ
はじめに
経済本が2冊続いたので小説というかノンフィクション的な内容の本を読んだ。
本を読みながら心が震えて「おおぉ〜…」と唸ったのはいつぶりだろうか。
それくらいアツい物語だった。
読んだきっかけは、『アメトーーク』の読書芸人で東野幸治が薦めていたから。
感想
妻の影響でディズニーランドが好きなのだけども、ディズニーランドが日本にできたキッカケみたいなのは全然知らなかったので、勉強になった部分も多々あった。
何よりホーンデットマンションのあのナレーションが声優さんではなく、堀貞一郎さんというディズニーランドを日本に呼んだ功労者の1人だと知った。
早くホーンデットマンションに行ってあの声を聞きたい。
オリエンタルランドは今でこそ東京ディズニーリゾートを経営する会社だが、創業当時は全然違う目的の為に作られた会社だったという事も初めて知った。
このあたりはwikpediaとか見れば載っているんだろうけど、自分は知らなかった。
ディズニーランドを作るには大規模な土地が必要だ。
土地を埋め立てる為に先祖代々漁場を守ってきた1800人の漁民相手にたった1人で交渉の為に飲み明かし、一歩一歩着実に信頼関係を築いていった男、高橋政知が漁民に行った台詞もアツい。
そしてその高橋政知が、後にオリエンタルランドの副社長となる就職浪人時代の奥山康夫に対して自分の会社(オリエンタルランド)を紹介した時のやりとりが秀逸だ。
引用を交えて紹介させていただく。
もう、ドラマでしかこんなやり取り無いよねっていうくらいカッコいい。
前述したが心が震えて「おおぉ〜…」と唸った一説だ。
この本には他にも心が震えた台詞はいくつもあるが、一つ一つ取り上げていったらキリがないのでこれくらいにしておく。
最後に
この本は日本のエンタメを築いてきた仕事人たちの熱き仕事ぶりが詰まったオススメの一冊。
戦争が終わり、ラジオからテレビの時代となり、初めてテレビCMを作った仕事人たちが大阪万博を大成功させる。
更には本場アメリカのディズニーランドに行って感銘を受けた男たちが絶対に日本に「ディズニーランド」を作るんだ!という揺るぎない信念の元に、働いて働いて働きぬいて世界一の遊園地を作り上げるまでの熱い物語だ。
日本のエンターテイメントのレベルが底上げされたのはこの人たちがいたからこそなのは疑う余地も無いと思った。
ぜひともプロジェクトXで映像化もして欲しい。
おしまい。
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