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2024年は「歩」を大切に

i:stでは、毎年必ず仕事始めの日に、新年の抱負を「漢字一文字」で全社員が発表することを恒例行事にしています。


i:stの年賀状 2024年辰年
「おおきく とびたつ。しなやかに きわだつ。」

僕は去年の2月に入社したので、今年初めて参加しました。

個人的に、これまではあまり新年の抱負を決めるタイプではありませんでした。「新年」にまるごと1年の決意をすることは、区切りがよくわかりやすいですが、1ヶ月後には気持ちが変わったり、逆にその言葉に縛られたり、あまり意味を感じられなかったというのが正直なところです。

「こうなりたい」ではなく「こうありたい」という状態の方を大事にしたい。日々感じることを第一に柔軟な生き方をしたい。という思いが強かったからかもしれません。

今年の漢字「歩」

なので、それをそのまま漢字一文字で言ってしまおう。ということで、
「歩」という一文字にしました。

漢字一文字で表すという制限があったおかげで、

・そもそもどの漢字を選ぶのか
・その選んだ漢字をどのように解釈したのか

など、あれこれ考えるのが楽しかったです。

思えばこれは今の仕事にも通じることだなと思いました。好きなデザイン、好きなコピーを自分勝手に表現するのではなく、様々な制約の中で最良の課題解決を目指す。アウトプットに対して、なぜその形になったのか、理由、根拠を説明する。など。

今年の抱負を漢字一文字で表現するということに初めて取り組みましたが、仕事に通じる部分も感じることができましたし、とても楽しく参加できました!

「歩」に込めた2つの想い

1つ目は、文字通り「歩く」の意味です。

昨年、プロバスケ選手からコピーライターへ全くの異業種に転職して、学ばなければいけないことが多い中、PCやスマホの情報だけに頼るのではなく、「足を運ぶ」ということ。

人に会って話を聞く、デザインやコピーに関する展示会に行く、それ以外の分野でもリアルな体験のために足を動かす。

あとは散歩をする、コンビニ、スーパーに行くなど平たく言えば「生活すること」。この仕事をする上で、商品やサービスを受け取る人の気持ちを理解するためには、この「生活すること」=生活者の目線がとても大事だと感じました。今までバスケットボール界という世間から見れば超特殊な環境にいたので、なおさらそのことを強く感じました。

2つ目は、将棋の駒「歩」の意味です。

みなさんご存知の通り、「歩」は1マス前にしか進めません。ですが時には相手の「王将」を倒すことだってあります。地味であまり注目されない存在かもしれませんが、コツコツ自分にできることをやろう。という意味で「歩」という漢字を選びました。

「いま、小さいことを多く積み重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道なんだなというふうに感じています。」

これは、2004年にイチロー選手がメジャー年間安打数の記録を破った時のコメントです。

派手なもの、即効性のあるものに飛びつかず、イベント事や他人など外的要因にとらわれない。何があっても、何がなくても、「歩」のように毎日コツコツやるべきことをやり続ける。地味ですが、この「習慣」に勝るものはないと、現役時代に思い知りました。

最後に

そんなこんなで今年の漢字一文字を「歩」に決めました。そこに決意的な意味合いは全くなく、「足を動かす」、「生活する」、「毎日コツコツ」といったことを地道に続けていこうと思った話でした。
このnoteの更新もコツコツ続けていきますので、引き続きよろしくお願いします。

今回初めて参加してみて驚いたのは、社員9人誰一人として漢字がカブらなかったことです。社長曰く、もう干支が一周するくらいはこの行事を続けているそうですが、これまで同じ年に漢字がカブったことは1度もないと言っていました。

これは当たり前のようですごい事だなと思いました。人それぞれ、世界の見え方、捉え方が違うんだなぁと。最後に僕が好きなニーチェの言葉を紹介して終わりにしようと思います。

「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。」

#2024年 #新年の抱負 #歩 #ブログ #広報 #コピーライター  

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