オンライントークプログラム「ちそうの学校」がスタート!
この度、長崎アートプロジェクト「じかんのちそう」では、新たなオンライントークプログラム「ちそうの学校」を開校します。
「ちそうの学校」とは、地域住民やプロジェクトに参加するアーティスト、地場の研究者など、各々が持っている「知(知恵・知識・知見など)」を共有し、折り重ねていくトークプログラムのこと。
「わからない」「難しい」と身構えてしまう人が多い「アート」。そこで、地域住民やアーティスト、ゲストたちに、それぞれの専門分野の中で「わからない(とされていること/とよくいわれること)」について話してもらうことで、対話を通して「わからないこと」について考えるきっかけをつくります。
10月21日の第1回を皮切りに、3月17日の最終回まで毎月第3水曜日、全6回をお送りする予定で、各プログラムはアートサイエンスメディア「Bound Baw」のYouTubeチャンネル「Media Bound Baw」を通してライブ配信。また、各配信回は同チャンネル内にてアーカイヴされるため、生配信を見逃した場合でもご視聴いただけます。
野母崎の地層 ―謎の重なりから見えた土地の原風景―
その第1回目では、野母崎の地質を調査している長田光弘さんをゲストにお招きし、「野母崎の地層」をテーマに、長崎アートプロジェクト ディレクターの林 曉甫(NPO法人インビジブル 代表)と、同キュレーターの桜井 祐(TISSUE Inc. 共同設立者)のトークセッションをお送りします。
そもそも、野母崎が恐竜化石が発見された土地であることや、石炭の採掘地であったことを踏まえ、土地に残された記憶としての”地層”や、さまざまな人が訪れ紡がれてきた人間たちの”血層”、世代を超えて継承されている知恵や知識といった”知層”の包括し、名付けられた今年度のテーマ「じかんのちそう」。
単なる”土の重なり”以上の意味を持たせ、「ちそう」という言葉を基点にしてきた本プロジェクトですが、実際、野母崎には、日本の中でも有数の古い地層があり、地質学の世界では非常に有名なのだそう。また、なぜか新しい地層の上に古い地層が重なっているといった謎の構造部分も発見されていることから、長田さんは以前より野母崎の地層に注目し、現在に至るまで研究を続けてこられたと言います。
トークセッションでは、そんな地質の専門家である長田さんを魅了してきた野母崎の地層についてのお話しをうかがいつつ、それらを踏まえて見えてくる「新たな野母崎の風景」についての対話を行えればと思います。
下記にて、オンラインから視聴できるURL、および野母崎在住の方に向けたパブリックビューイング会場についての配信概要をまとめております。ぜひ奮ってご視聴ください!
ちそうの学校 #1 配信概要
▽テーマ
ちそうの学校 #1「野母崎の地層 ―謎の重なりから見えた土地の原風景―」
▽日時
10月21日(水) 19:30-21:00
▽配信URL
https://youtu.be/wzSGBhSk8q8
▽パブリックビューイング会場
きまま焙煎所(長崎市脇岬町3630-1)
▽ゲスト
長田充弘(地質研究者)
▽ゲストプロフィール
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 核燃料・バックエンド研究開発部門 東濃地科学センター 地層科学研究部 年代測定技術開発グループ 博士研究員。1991年、富山県生まれ。2013年より長崎県長崎市の長崎半島(野母半島)の地質を調査している。2020年、富山大学大学院理工学教育部新エネルギー科学専攻(博士課程)修了後、現職。
▽聞き手
林 曉甫(長崎アートプロジェクト ディレクター/NPO法人インビジブル 代表)、桜井 祐(長崎アートプロジェクト キュレーター/TISSUE Inc. 共同設立者)
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